2011年07月16日

競争と公平感。

いきなりですが、あなたの薬指は、人差し指と比べてどれぐらい長いですか?

競争と公平感―市場経済の本当のメリット (中公新書) [新書] / 大竹 文雄 (著); 中央公論新社 (刊)

ちょっと前、というか年初ぐらいに読んだ1冊なんですが、大竹文雄氏の『競争と公平感ー市場経済の本当のメリット』(中公新書)です。

帯によれば、「週刊ダイヤモンド 2010年のベスト経済書・第1位」、「日本経済新聞 2010年エコノミストが選ぶ経済図書ベスト10・第3位」とのこと。

…なんだか、某化粧品のCMみたいな感じで数字が踊っていて、新書コーナーの中でも結構目立つと思いますので、読まれた方も結構いらっしゃるのではないでしょうか?

で、この本、その内容の程は?というと、これがまた、なかなか面白い!

「オフィス・ヒライが選ぶ経済図書ベスト10」でも、今年の1位、2位を争うのではないでしょうか(笑)


本のタイトルからすると、めちゃめちゃお堅い経済書を連想すると思いますが、

例えば、「夏休みの宿題を最後に必死になってやる人は、ギャンブルやタバコにはまりやすい」とか、

「看護師の賃金が低下すると、患者の死亡率が上昇する」といったものまで、

軟硬織り交ぜた多彩な話題が取り上げられていて、フツーに読み物として楽しめます。


タイトル通りの「競争や公平感」について真正面から学びたい、考察したいという方には、ちょっと方向違いな一冊になってしまう恐れもありますが、

いずれにしても、新たな視点で物事を捉えるきっかけを与えてくれるような、新鮮な刺激のある一冊かと。


…ちなみに、冒頭の「人差し指と薬指の長さ」のお話。

実はコレ、相対的な薬指の長さが、男性ホルモンの多さを示しているそうなんです。

で、研究によれば、一流スポーツ選手とそれ以外の選手と比べてみると、一流選手の方が相対的に薬指が長いそうな。


最近は「草食系よりも、肉食系男子でしょ!」なんて女子のみなさま。

次の合コンでは、男性陣の薬指に注目してみてはいかがでしょうか?


…まあ、あんまり男性ホルモンが多すぎて、ムンムン!してるのもウザいですが。。。

posted by もっぴ at 21:12| Comment(2) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
『ヤバい経済学』にも、こんな事例がありましたね。
貧しい街では、豊かな街に比べ、帝王切開の率が増える、と。より大きな現金収入になる手法を、産婦人科医が選ぶから、だということです。
看護師の賃金も、同様ですね。

全員が全員、お金に流されるとは言わないが、そうした傾向を知るだけでも、意味がありますね。楽しいです。

Posted by ぐるぐる at 2011年07月18日 12:28
なんだか下世話な感じもしますが、いろんな事象に金銭的なインセンティブが働いているということなんでしょうね。

『ヤバい経済学』も面白いですが、こちらもなかなかのもんですよ。

新書で入手しやすいですし、おすすめです!
Posted by もっぴ at 2011年07月20日 05:09
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