2011年08月22日

予想どおりに不合理。

以前から読みたいなぁ〜と思っていた一冊。

予想どおりに不合理[増補版] [ペーパーバック] / ダン アリエリー, Dan Ariely (著); 熊谷 淳子 (翻訳); 早川書房 (刊)

最近、個人的にはまっている「行動経済学」について書かれた本のひとつ、ダン アリエリー著『予想どおりに不合理』(早川書房)です。

本来、経済学とは、「合理的に動く人間」を想定しているわけですが、実際、人の行動を観察してみると、そんなに合理的なものばかりではありません。

この本では、そんな「人が非合理に動く事例」を数多く紹介していますが、その中には、ビジネスにそのまま応用できるネタもたくさんあります。


例えば、(ちょっと本の中身とは違いますが…)

とある飲食店に、600円と800円のメニューが並んでいるとします。

店主とすれば、利益を考えると800円のメニューを注文してほしい。でも、実際にはなかなか800円の方を注文してもらえない。

そんな時は、より高いメニュー、例えば1000円のメニューを追加してみる。

それだけで、ぐっと800円のメニューを注文してもらえる確率が高くなるそうです。


…とまあ、こんな、思わずへぇ〜と言いたくなるようなネタがいっぱいでして、

なかには、合コンには、自分よりも少しだけ不細工なぐらいの人を連れていくと、自分の魅力がアップしてみえる、なんていう「明日にも使えそうな恋愛高等テク」も!(笑)


単なる筆者の主張や経験則ではなく、きちんとした統計や実験に基づいたものばかりのようですし、、

この手のトピックがお好きな方はもちろん、そうでない方も興味深く読める一冊だと思います!
posted by もっぴ at 14:04| Comment(2) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
1000円の料理は、メニューに載せさえすればいいんですよね。1000円と高価だから、めったに注文されない。それを見越し、仕込み量も加減しておく、と。

これ、「松竹梅戦略」というらしいですよ。いまボクが命名しました(w)。安売りメガネ店の価格戦略も、そうですよね。
Posted by ぐるぐる at 2011年08月22日 15:10
ぐるぐるさん、コメントありがとうございます!
 
そうです! まさしく「松竹梅」。なんとなく「じゃあ竹で」と言いたくなっちゃう。

やっているとこ、結構多いですよね。

Posted by もっぴ at 2011年08月22日 22:46
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