2011年09月18日

代替医療のトリック。

それにしても、この「メッタ切り」は衝撃的…。

代替医療のトリック [単行本] / サイモン シン, エツァート エルンスト (著); Simon Singh, Edzard Ernst (原著); 青木 薫 (翻訳); 新潮社 (刊)

たまたま手に取ったフリーペーパー(たぶん『R25』だったかと)で紹介されていて、図書館で借りた一冊。『代替医療のトリック』です。

なんだか本のタイトルからして、一発やらかしてくれそうな雰囲気たっぷりですが、本の内容の方も、タイトルにたがわず、なかなかハードなものになっております。

トリックというのはちょっと言い過ぎですが、本の主旨は、「代替医療はどれぐらい効果があるのか」を科学的に検証すること。

で、鍼灸とか、カイロプラクティックとか、その他もろもろの「代替医療」の効果の程を、細かく分析しています。

結果、カイロプラクティックなどには一定の効果があるものの、そのほとんどが、いわゆる「プラセボ効果」に起因するものだという帰結に。

今まで、代替医療の恩恵を受けてきた人にとっては、なかなかびっくりな内容だと思います。


ただ、確かに、「プラセボ効果」を除くと「効果がない」治療法だったとしても、実際には「プラセボ効果こみ」の治療がなされいるわけで、

「治療効果ゼロ+プラセボ効果大」の方が、「治療効果小+プラセボ効果小」よりも効果を発揮するという現実があってもおかしくない。

そうなると、そもそも「治療って何?」「医療って何?」という、根本的な問題へと突き進んんでいってしまうような。


まあ、要は、身近で「信頼できるお医者さんを見つけること」が一番だということかもしれませんね。

posted by もっぴ at 11:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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