ギャンブルはしないんですけどね、これがなかなか。
サブタイトルが、「勝ち組ポーカープレイヤーの思考習慣」となっている通り、この『賭けの考え方』という本は、ポーカーでいかにして勝ち続けるかを記した一冊です。
…というと、なんだか僕が無類のギャンブル好きのように思われそうですが、いや、そんなことはありません。むしろギャンブルの類とは全く無縁。ちなみにポーカーの詳しいやり方も理解していません(笑)
ただ、そんな僕でも、なかなか楽しく読み進めることができました。
それは、この本に書かれていることに、「ビジネス」「投資」など、人生のあらゆる事象に応用できる内容がちりばめられているから、です。
この本では、ポーカーで「勝つための思考法」として、7つの考え方を提示していますが、それは以下の通り。
1)、さまざまな現実を理解し受け入れる
2)、長期的視野でプレイする
3)、金を儲けることよりも、正しい決断を下すことを優先させる
4)、金への執着を捨てる
5)、自尊心を持ちこまない
6)、あらゆる感情を決断から排除する
7)、分析と改善のサイクルを継続的に繰り返す
人間、自分に不都合な状況に直面すると、あえて理解しない・直視しないという非合理な行動をとりがちですが、こうした現実をきちんと受け止めることがまず大切であること、
また、多分に「運」の要素が含まれる短期的な結果に振り回されることなく、長期的な視点で、常に正しい方法、正しい選択を取り続けることが重要であること、
さらに、冷静さを失った状態での決断がどれほどの危険をはらんでいるか、自分の行動が正しいかどうかを分析しながら、継続的に学習・改善を続けていくことがいかに大切か、を指摘しています。
…これって、そのまま「よりよい人生をおくるための教訓」にもなりうるお話ですよね?
何かと短期の結果を重視しがちな昨今ですが、日々の成果に一喜一憂するのではなく、常に自分の行動を冷静に見つめ、努力を怠らないようにしたいものです。
2011年09月18日
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自分のベストを出すための技術:賭けの考え方
Excerpt: 賭けの考え方 (カジノブックシリーズ)作者: イアン・テイラー出版社/メーカー: パンローリング発売日: 2011/08/12メディア: 単行本 プロポーカープレイヤーに向けた、ポーカーにおける..
Weblog: 本読みの記録
Tracked: 2012-05-04 23:51
四暗刻単騎テンパイで平静を保つなど、かなり冷静に自信のあった自分ですが、カッカすることが増えました。理由1)家族相手だから気を緩めてしまう。2)娘が生意気ざかりになった。3)自分の老化現象(W)。もっぴさんもご注意を!
麻雀ほとんどやらない僕ですが、もし四暗刻単騎テンパイなんて状況では、顔に出てしまうこと必至(笑)
僕もいまから平静を保てるように努力したいと思います。…って、なかなか努力の仕方が分からないですが。。。