2011年09月22日

サラリーマンのためのお金サバイバル術。

サラリーマン! ああ、なんて甘美な響き(笑)

サラリーマンのためのお金サバイバル術 家・車・保険、「人並み」な買い物が破滅を招く (朝日新書) [新書] / 岡本 吏郎 (著); 朝日新聞出版 (刊)

今でこそ、「社会人≒サラリーマン」という図式が当たり前ですが、

一昔前までは、みんな基本的には「自営業者」というのが普通だったようで。


自分自身も、サラリーマンだったのは、社会人2年生まで。

3年目には、すでにフリーランスの道を選んでおりましたし、

それまでも、かなり完全歩合制に近い立場で営業マンをしていたので、

実のところ、「毎月決められた月給をもらう」という経験がほとんどありません。

だから、ちょっぴり「サラリーマンって羨ましいな」と思う自分もいたりして。



ま、そんな僕ですから、

「サラリーマン」と言われてもピンとこない部分はあるんですが、

この『サラリーマンのためのお金サバイバル術』、なかなか面白く読ませていただきました。


副題は、『家・車・保険、「人並み」な買い物が破綻を招く』。

本の中には、著者の方の体験談を含めた、お金にまつわるエピソードが紹介されていて、

なんでも、著者のお子さんは、大きくなるまで外食をしたことがなく、

「焼き肉」の存在を知らなかったのだとか。


…まあ、そこまで節約するのはどうか?という意見も当然出てきそうですが。。。



著者の方の主張は、終始一貫していて、


基本は、「収入よりも少ない支出で生活すればいい。」 たったこれだけ。


一見すると、誰にでもわかることなんですが、

こうした当たり前のことを、

周りの「人並みな消費サイクル」に流されることなく続けるのが、

お金に困らない最善策なんだと。


あと、私たちは「消費社会の奴隷」だと語り、

映画『マトリックス』を引き合いに出しながら、

政策上の景気浮揚策のために、住宅ローンを組んで個人が住宅を建てることを、

「映画に出てくる、養殖人間と何ら変わりません」とバッサリ!


いや〜、スゴイことを言います。。。


そのほか、税金や保険についてなど、

なかなか見えづらいお金の実態なども細かく解説されているので、

現代社会の構造になんとなく疑問を持っているような方には、

興味深く読める一冊じゃないかな〜、と思います。



それにしても、著者の主張によれば、

老後資金や失業時の保険の意味も考えると、

「年収の30%」を貯蓄するのがベター、とのこと。


年収30%…、そうかぁ。。。

僕のお小遣いが減ることは、まず間違いなさそうだな。。。

posted by もっぴ at 04:22| Comment(2) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
一人の倹約は美徳だが、みんなが倹約すると社会が破綻する。合成の誤謬でしたか。著者の言う通りすると、そうなりそうですね。
Posted by ぐるぐる at 2011年09月22日 10:09
確かに。日本人が全員、こんなことやり始めたら経済が回っていかないような。

まあ、何事も「ほどほどに」ということなんでしょうね。
Posted by もっぴ at 2011年09月22日 18:59
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