未来ねぇ〜。
東日本大震災を経て、いろんなパラダイム・シフトが起きると言われていながら、なんとなく現実は、元の場所へと戻りつつあるような感じがしてなりませんが。。。
『日本の未来について話そう』は、そんな日本を、あらためて見直すきっかけになりそうな一冊。同書の中では、さまざまな識者が日本の現状を分析、課題に対する打開策を提示しています。なかでも「若者」に対する問題提起が数多く見らえるのが特徴でしょうか。
…でも、読み進めていくうちに、なんだか、お年寄りが若者を捕まえて、「最近の若いもんは!」的な発言をするというのはナンセンスのような気がしてきてしまって。
例えば、本の中に「若者よ、海外へ」というメッセージを唱える人がたくさんいるんですが、実際、数字だけを見てみると、年配の人たちが若者だった時と比べれば、はるかに多くの人が海外に行っている。これだけ少子化が進んでいるにも関わらず、です。
しかも、若者を内向きにさせるような日本の閉塞感を生み出したのは、若者ではなく、他でもない自分たちだという認識が乏しいような気がします。
例えば、イオンの岡田元也氏が書いた『若者に席を譲ろう』という主旨の内容なんて最たるもので、ご自身が若者に席を譲っていないにも関わらず、「それはないでしょ」と感じてしまいます。
ともあれ、今の若者たちは、自分たちで考え、自分たちで行動していかないといけないのは紛れもない事実。(まあ、今の20・30代は、諸先輩方に言われなくても分かっているでしょうが。。。)
こうした「人生の先輩方」が、日本の既得権を牛耳り、圧倒的な得票数により政治を乗っ取り(それに比べ、投票権のない子どもたちへの人権蹂躙ぶりは惨い!)、現役世代から年金や健康保険という形で搾取する構図は、いい加減にやめてもらいたいと思います。
はっきり言って、あなたたちに若者を語る資格はない! まずは同世代の人たちの「節操のなさっぷり」を諫めてから発言してほしいものです。
…と、今日は、ちょっと発言が過激だったかなぁ〜。
2011年12月03日
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ポーランドだったかな。どこか欧州の国では、子どもにも投票権を、子育て世代に2倍の投票権を、という運動があったそうです。立法はされなかったようですけど。なかなかいいアイデアだと思います。
竹内一郎さんの本に、彼のおばあさんは「国家は一切信用しなかった」と書かれていました。戦争で全てを失わせられたのが理由です。翻って現代。とはいえ、子どもが病気のとき医療給付されるし、寝たきりの祖母と父は介護給付されているし。僕たちは国家に助けられてもいるんですよね。で、助けられる度合いが強いから、官僚の数と財政赤字だけが増えていく、と。
自立せよ、国民! ですね。
、国家からの自立。
となると、やっぱり自給自足生活でしょうか(笑)
個人的には、一部分でも「脱・資本主義」なライフスタイルを手に入れると、なんだか気分的に余裕ができるような気がします。
地方では、農作物のおすそ分けがフツーですよね。トマト、きゅうり、漁村なら魚……。「これ、採れたから持ってけ」とか。あばら屋でも、家賃を払う必要がないマイホームがあれば、きっと自給自足できますよ。
田舎のような濃密な人間関係は好みが分かれるところだと思いますが、もっとも、現代版のおすそわけ文化を模索することは、国家に頼らない生き方の一つの道筋になりうるかもしれませんね。