![仕事をしたつもり (星海社新書) [新書] / 海老原 嗣生 (著); 講談社 (刊) 仕事をしたつもり (星海社新書) [新書] / 海老原 嗣生 (著); 講談社 (刊)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/31dHiw%2B5FLL._SL160_.jpg)
若いビジネスパーソン向けに新しく創設された星海社新書。“武器としての教養”をキャッチフレーズに、次世代に向けた本を続々と刊行しておりますが、その中の話題の一冊がこれ。『仕事をしたつもり』です。
すごく頑張って働いているにも関わらず、なんだかあんまり仕事がはかどっていない。そんなことって、誰しも経験のあることですよね?
この本では、仕事をやったつもりに陥りやすい「ムダなこと」を洗い出し、その状態からいち早く抜け出そうと説いています。
読み進めていくと、「ビジネス書の速読」、「1日200件の電話をするという目標」、「形だけの年賀状」など、自分の身の回りにも、一生懸命やっているようで「意味のない」ことってたくさんあるものだなと、あらためて考えさせられます。
もちろん「意味のある・なし」を判断するのは自分自身。
個人的には、良書を探し出すためにも、年間100冊以上の本を速読することはムダではないと思いますし、この本で「意味がない」と言われるものがすべていらないとは思いませんが
自分の仕事のスタンスを見直すいいきっかけにはなりそうな一冊です。
「ビジネス書の速読」なら、速読のトレーニングのため、とか、良書の発掘(情報発信)のため、とか。単なる「速読」で止まると、「つもり」になっちゃう。
「1日200件の電話をするという目標」なら、忍耐力を付けるとか、10件のアポを成立させる、とか。単に電話をかけるだけなら、通話料のムダです。
「形だけの年賀状」なら、送り手の顔を思い浮かべながら厳選するとか。
そして、その目的に沿わないものは、初めからやらなければいい。
人間、忙しくしていると、充実していると錯覚しがちです。この錯覚を、いかに克服するかじゃないでしょうか。ジョブスは言ってますよね。毎朝、洗面時に鏡に向かい「今日一日で人生が終わるとすると、どんな行動を取るだろうか」と自問自答する、と。その覚悟で行動すれば、大抵の仕事は、「つもり」でなく、意義がありますよね。きっと。
僕も、たびたび「もし自分が今死んだとしたら、どう思うか」と考えながら行動するようにしていますが、
どうなんだろ。本当に悔いがないかというと、正直ウソになるかもしれませんね。
独身時代、結婚してから、子供ができてから、というステージによっても感覚は違うと思いますし。
ともあれ、自分の人生の目的に向かって、精一杯生きることかなと思います。燃え尽きない程度に(笑)