![脳を鍛えるには運動しかない!―最新科学でわかった脳細胞の増やし方 [単行本] / ジョン J. レイティ, エリック ヘイガーマン (著); John J. Ratey, Eric Hagerman (原著); 野中 香方子 (翻訳); 日本放送出版協会 (刊) 脳を鍛えるには運動しかない!―最新科学でわかった脳細胞の増やし方 [単行本] / ジョン J. レイティ, エリック ヘイガーマン (著); John J. Ratey, Eric Hagerman (原著); 野中 香方子 (翻訳); 日本放送出版協会 (刊)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51hm6jleZOL._SL160_.jpg)
脳を鍛えるには運動しかない!―最新科学でわかった脳細胞の増やし方 [単行本] / ジョン J....
実は、僕はかなりの「カツマー」です。…って言ってどれぐらいの人が理解できるのかな? 「カツマー」とは、一時期かなりのブームを巻き起こした経済評論家の勝間和代さんを真似する人たちのこと。圧倒的に女性が多いわけなんですけど、実は何を隠そう、僕もその勝間さんに影響を受けた一人だったりします。
まあ、フォトリーディングの速読もしないですし、親指シフトを駆使した高速タイピングもマスターしていませんから、かなり「エセ」な感じですけどね。どんだけ背伸びしても、あれだけのスーパーマンになるのは難しいし、そんな生き方もちょっと息苦しいかな、なんて思ったりしますし(笑)。
結局、「本気のカツマーさんたち」からみればそれほど傾倒しているわけではないものの、一つ、かなり傾聴しているのが、勝間さんがお勧めする著書の数々。以前、勝間さんの著書の中に、☆印の5段階評価付きでおすすめの本が掲載されていて、そのうち、近くの図書館にある☆4つ以上の本を片っ端から借りて読んだんですが、ほとんどハズレなし! ビックリするぐらいの驚異の的中率でした。本当にこの人の読書力はすごいな、と驚嘆したものです。…意外とこの手の「おすすめ本」って、ハズレに当たることも多いですから。。。
と、かなり前置きが長くなりましたが、そんな勝間さんが、何かの記事でお勧めしていたのがこの本。『脳を鍛えるには運動しかない!』というド直球のタイトル通り、全編にわたって、「いかに運動が脳にいいか」を科学的な根拠に基づきながら切々と語るという一冊になっております。
それにしても、本当に「運動信者」になってしまいそうなほど、その効用ってすごいみたいです!
脳細胞が活性化されることで学習能力が高まるだけでなく、ストレス、不安、うつ病、産後うつ、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、ドラッグやアルコールなどへの依存症、…などなど、いろんな症状に改善効果が現れるんだそうな。
なにより本書のスタンスに好感が持てるのは、薬を使うことを拒絶したり、否定したりする姿勢を取っていないこと。「アンチ現代医学」という感じはまったくないので、現在、薬を使用していたり、治療中という方でも、本書を参考にしながら、現状の生活にうまく運動を役立てていけるのではないかな、と思います。
で、肝心の「じゃあ、運動をどれだけすればいいか?」ですが、これは本人の抱える症状に応じてまちまちといった感じ。ただ、最後のまとめを見てみると、週6回、45分〜1時間の運動をするのがベストだそうです。しかもウォーキングやジョギングといったゆるめの有酸素運動だけでなく、慣れてきたら、心拍数がマックスの90%ぐらいになるぐらいのキツイ運動を絡めるのがいいんだとか。
週6日・1時間というと、週6時間を運動のために確保しないといけないわけで、なかなか厳しい目標だとは思いますが、体だけでなく、脳、ひいては精神の健康のためにも、できるだけ実践していきたいなと思います。
…でも、ホントにできるかな、う〜ん。。。
運動は、ジョギングや水泳など、マイペースで一定の負荷を掛け続けるもの。テニスや野球など、相手(ボール)に応じて負荷を急に掛けたり緩めたりするもの。この2種に分かれますよね。脳のためには、たぶん前者がいいんでしょう。でも、後者もレクリエーション効果大。脳にもいいでしょうね、たぶん。
日常生活に運動を取り込む。これは難しい。ぼくは朝と夜の通勤に自転車(片道35分)、ビルや駅では階段利用の徹底をしています。改めて「運動する」と“意識する”のでなく、日常生活に“組み込む”のです。自転車は、身体のリフレッシュ以外にも、交通費削減という実益もありますよ。
荒井裕樹さんの本に書いてあったけど、日常生活をちょっとカイゼンすることを、「一人トヨタ」と言うそうですよ。
僕も一人トヨタで、最近はマンションのエレベータをやめて階段を使うようにしています。
日常から運動を心掛けることが一番ですね、やっぱり。