2014年07月12日

僕たちが親より豊かになるのはもう不可能なのか。

タイトル…、長い!

僕たちが親より豊かになるのはもう不可能なのか 各国「若者の絶望」の現場を歩く -
僕たちが親より豊かになるのはもう不可能なのか 各国「若者の絶望」の現場を歩く -


すでにタイトルでネタばれしてる感が否めないですが、
ベルギー・ブリュッセル在住の
ジャーナリストの方が書かれた一冊。

賃金は低く、雇用は不安定で、税金は高いのに社会保障は減る。これではあまりに不公平ではないだろうか?これは「史上もっとも高学歴なのに職につけない世代」の物語である。

本書のカバーにはこんな風に書かれています。

高い学費を払って大学、さらには
大学院へと進学したにも関わらず、
その知識を活かすだけの職にありつけない。

そればかりか、非正規労働者として
その日暮らしの生活を強いられる…。
こうした状況は、どうも日本だけではないみたい。

学費の高騰により、学資ローンを利用せねばならず
卒業後、満足のいく収入が得られないため、借金返済に追われ、
両親にパラサイトするしか手立てがない。
どこかで聞いたような話ですが、
世界各地でそんな「高学歴な人たち」がたくさんいるようです。

そして、本書によれば、すでにアメリカよりも
ブラジルの方が高収入といった状況が生まれているのだとか。
高い賃金を求めて「新興国から先進国へ」ではなく、
「先進国から新興国へ」という流れが、
そのうち当たり前に出てくるのかもしれないですね。

やっぱり、今や世界の人たちと競争する時代なんでしょうか。

「よし、日本全土で英語を公用語に!」なんて、
誰かが言いださないことを願うばかりです…。

posted by もっぴ at 08:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
もう6〜7年前ですが、葛西臨海水族館に家族で行ったら、玄関で、塗り絵とか子供が興味持ちそうなものを配って、簡単なクイズをしていました。その際、氏名、保護者名、住所など書かせる。
その後、DMの嵐です。約6〜7年、DMを受け取りましたね。でも、DMの隅に、申し訳程度に小さな文字で、「不要な方は連絡ください、今後送りません」的な注釈もある。
金融商品の注釈のような、小さな文字です。
アホらし。
「○○ちゃんがやるから、私もしたい」。子供が勉強したがる理由は、そんなもんです。
うちは、世田谷区。ガラにもなく娘は中学受験するつもりです。なぜか? クラスの周りの子が受けるからです。
建学の精神に惚れたとか、学風が合うとか、そんなことは一切関係ない。というより小6で、そんなこと分かりますか?
同志社に行けば新島襄のようになれるのか? 慶応に行けば諭吉のようになれるのか? 全く関係ありません。
学歴は関係ない。その人が肝心なのです。
DM商法は「○○ちゃんもやってる」的な、他者と同質を好む日本人が弱いポイントを突いた商法です。

原田さんは、そんなDM商法の限界を感じていた。で、新たなビジネスモデルを考えていたのかどうかは不明ですが、何か手を打つべきと考えていたのだと思います。
いい機会じゃないですか。雨降って地固まるでないが、今回の情報漏えいを奇貨として、頑張るしかないですね。

Posted by 椿事 at 2014年07月12日 21:11
先のコメントは、前の投稿に対してでした。

この投稿に対してのコメントは、次の通りです。

社会の(経済)成長によって、幸福が感じられるというのはあります。「三丁目の夕日」でないが、高度経済成長期の日本人は幸せだった。
でも、現実で考えて、当時と今と、どっちがラクか。クーラー普及率は? マイカー普及率は? 今の方が進んでいます。今の方が快適で、楽ちんなんですよ。俺はマイカーないけど、電車網が発達してるから、単純に不要なだけです。ステイタスのための車に投資しようなんて、これっぽっちも思いません。実用第一ですから。

でも、40から80になれるという夢があるの(途上国)と、いま90で明日も90というの(先進国)とを比べると、どうか。
たとえ80に至れたとしても、90よりは劣る。いまは90の時代なんですよ。でも、40に賭ける。途上国は40から60を、80を、95を見込める状態なんでしょうね。

アメリカ人がメキシコに就職に行く、日本人が中国に働きに行くというのは、90点(という現状維持)の生活を捨て、いまは40点(だけど60点か95点か分からないが成長が望める)の国に行く、ということです。

幸せって、なんだか分かりません。途上国でもハングリー精神でサッカーめちゃ強い国あるし、先進国でもお坊ちゃんでなく、サッカー強い国がある。よく分からん。

ま、個人として強くなるしかない、というのは必須でしょう。そして君子の交わりは水の如し、で水のような友人に多く恵まれる。
粛々と、淡々と、生きていくのみです。
バイバイキン。
Posted by 椿事 at 2014年07月12日 21:24
椿事さん、コメントありがとうございます。

ベネッセの件、原田さんになってどうなるかと思って見守っております。

うちは「こどもちゃれんじ」の会員なので、ベネッセからのDM攻撃はそれほど激しくはないんですけど、それでも色々新商品の案内的なものが届きます。

こういったDMを主体としたビジネスモデルというのは、早晩行き詰まる流れなのかもしれませんね。

実は非会員の妹には、ベネッセから勧誘のDMなどが届くのですが、すでに原田イズムが発揮されているのか、今までのような「締め切りまであと○日!」「最後のご案内!」的な文言は鳴りをひそめるようになりました。

一方、先日マクドナルドに足を運んだら、あまりのバーガーの味の劣化に衝撃を覚えました。あれでは、業績が下降線を辿るのも無理はない。

やはり、原田さんはしっかり経営されていたんだな、と改めて思いました。

ただ、ベネッセに関していえば、あのDMは、是非はさておき、人間の心理をついて実に巧妙な営業ツールだったと思います。

いつもの文言が消えたDMを見たとき、正直、これでは入会者は減るだろうな、と感じました。

DMを営業の柱にしてきたベネッセが、原田さんの下でどのように変わるのか。

率直にいって、情報漏えいの問題が起こらなくても厳しいと感じていましたが、ともあれ、原田さんには期待しています。

Posted by もっぴ at 2014年07月14日 20:43
椿事さん、もうひとつ、ありがとうございます。

僕はこの本を読んでみて、ちょっと違った見方をしました。

ちょうど、今年の前半、東海地区でいくつかの大学の取材が重なったのですが、実際に教育ローンや返済が必要な奨学金を借りて大学に通っている学生が一定数いるという話を聞きました。

僕らが大学に進学した頃から、日本では大学進学が当たり前の時代になりました。表面的には、おそらく最も学歴が高い世代だと思います。

じゃあ、みんなが学歴相応の就職先にありつけるのか?というと、決してそうじゃないですよね? もちろん就職が全てではないですが、そこに言いようのない違和感を感じたのです。

もちろん僕も大学に行った人間ですから、4年間が無駄だとは思いません。でも、もうちょっと、違った選択を選べるようになればいいのにな、と。

少なくとも、学費ねん出のために多額のローンを組み、卒業後の選択肢をかえって狭めてしまうようなことは、なんとか食い止めないと。

(これは僕自身、機会があれば、ファイナンシャルプランナーとしてやってみたい部分でもあります)。

まあ、結局のところ、椿事さんがベネッセのくだりで指摘している通り、「○○ちゃんも大学行ってるから」的発想で、束の間の安心感に浸りたいということでしょうから、当分は変わらなさそうですけどね。

Posted by もっぴ at 2014年07月14日 21:01
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