今日は、最近話題の1冊から。
『「学力」の経済学』をご紹介したいと思います。

「学力」の経済学 -
個人的にはかなり前に読了していたのですが、
最近、大々的に平積みで推す本屋さんが増えてきて、
結構注目を集めているのかな〜と。
あれよあれよという間に
ベストセラーの仲間入り、といった状況ですね。
実は、タイトルを見た僕は、
「いい大学を出ていかにたくさん稼ぐか」みたいな
ちょっと下世話な内容をイメージしたんですけど、
著者の方は、「教育経済学」というジャンルを研究をされているようで、
「どんな教育がいいのか?」という疑問に
エビデンス(科学的根拠)で答える、という
もっと深みのある内容になっております。
例えば、「ゲームは子どもに悪影響を与える」。
これって、実際のところ、どうだと思いますか?
実は、さまざまな研究がなされた結果、
「1日1時間くらいなら影響がない」どころか、
ロールプレイングゲームなんかは、
ストレス発散のほか、創造性や忍耐力を養うために
よい影響があるという研究結果まであるんだそうな。
確かに、ドラクエシリーズの復活の呪文には、
忍耐力をかなり養ってもらった気がします。。。
それにしても、な〜んの根拠もなく(じゃないかもしれないけど)
「ゲームは1日1時間!」と当時から唱えていた
高橋名人は、やっぱり僕らの神だと思います!
なんだか「ゲーマーの独り言」のように脱線しましたが、
「ご褒美で釣るのは、別に悪いことじゃないよ」とか、
「高校・大学よりも、幼児教育の方がうんと大事」とか、
データをもとにしながら、いろんな疑問に
ズバッと答えを示してくれるのが、なんとも痛快です。
もちろん、子育てはそんなに単純じゃないし、
あくまで一般論でしかないことは理解していますが、
それでも目からうろこな話がとても多くて、
だれしもタメになる一冊、じゃないかと。