2016年11月23日

次の時代を、先に生きる。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

今日は祝日ですね。
僕は?というと、ちょっぴり家族サービスをしつつ、
取材をしたり、原稿を書いたりと、
まあ、いつも通りの1日です。
そろそろ年末が近づいておりますし、
なかなか落ち着いて休みは取れないですかね〜。

さて、世間はお休みということで、
このブログをご覧いただいている方も、
いつもよりは多めのようですので、
少しばかり更新をしようかと思い、書評を一つ。

先日読んだ『次の時代を、先に生きる。』です。

次の時代を、先に生きる。 - まだ成長しなければ、ダメだと思っている君へ - -
次の時代を、先に生きる。 - まだ成長しなければ、ダメだと思っている君へ - -

著者は、高坂勝さん。
脱・資本主義系の本がお好きな方であれば
おそらくご存じなのではと思いますが、
『減速して自由に生きる ダウンシフターズ』などの
著書で知られている方ですね。

帯には「経済成長なんてクソ食らえ!!」なんて
ちょっと過激なフレーズが踊っているわけですが、
要するに、今までの成長ありきの社会を見直して、
足るを知る、ほどほどの経済を志向し、
もっと豊かな人生を取り戻そう、というお話。

最近、既存の資本主義を見直そうという
方向性のビジネス書が結構出回っておりますが、
その類いの一冊、と申し上げれば
おおよそ内容を掴んでいただけるのでは、と思います。

僕は仕事柄、ある意味資本主義の権化ともいうべき、
広告関係の執筆も多いですから、
あんまり強く言えない立場ではあるのですが、
それにしても、今後も右肩上がりの成長を前提に
目標設定するような仕事の仕方は、
ちょっと息苦しいのかなと感じます。

手を抜かない程度に、身の丈で、ほどほどに、
やりがいを感じるワークスタイルを選ぶべきであって、
そういう意味では、この本に同意するところは結構多いです。

ただ、全体的にアベノミクス批判の色が強くて、
そのあたりは、なんとも同調しずらい感じがします。

個人的には、資本主義経済の恩恵は受けつつも、
セーフティネットとして貨幣に頼らない生き方を取り入れるという、
よく言えば「いいとこ取り」、悪く言えば「どっちつかず」なスタンスが
ベストなんじゃないかな〜なんて思いながら、
読み進めておりました。

小さな農業で最低限の食い扶持を確保し、
その上で、自分が本当にやりたいことを仕事にするというのは、
農業を使ったベーシックインカムみたいなようなもので、
とてもいいことじゃないかと、ずっと考えています。
この本でも指摘されている通り、自分の食料を作ることは
それほど大変なことではないと思いますし。
家庭の自給率なんて、品物にかなり偏りは出るものの、
難なく100%を超えちゃいますから(笑)。

ともあれ、ちょっと会社に疲れたな〜とか、
今の生き方を見直したいな〜なんて、
悩める方の一服の清涼剤としては、なかなかの良書かと。
「お金がなくても大丈夫!」と安堵できること請け合いです。
・・・もちろん、全くないのも考えものですけどね。。。

普段、ビジネス書を大量に読む僕としては、
こういう感じの本を適度に挟むことで
お金一辺倒の考え方とのバランスを取るようにしています。
なにごとも、ほどほどが一番ですからね。

こんな考え方だから、何事も中途半端なのかなぁ〜。


posted by もっぴ at 20:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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