どうも、名古屋のフリーライターの平井です。
ふう。待ち時間、結構長いかも・・・。
というわけで、せっかくだから、
本日3本目もいっちゃいましょうか!
(・・・と、書いているうちに出番が来たのですが、
もったいないから終了後に仕上げちゃいました。。)
AI vs. 教科書が読めない子どもたち -
再び、最近読んだ本から一冊。
『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』です。
著者は、最近いろんなメディアに出ている新井紀子さん。
AIを使って本気で東大合格を目指した
「東ロボくん」プロジェクトの担当者の方です。
近頃、あちこちで話題になっている「AI」。
そのうちシンギュラリティ(技術的特異点)が訪れ、
人間を超えてしまうのでは、なんて言われていますが、
新井さん曰く、それは「無理」なんだそうな。
思い切り文系脳のフリーライターとしては、
「これで食いっぱぐれることもなさそうだ!」と
心の底からホッとしたわけですが、
その一方で、同書では、
AIが最も苦手とする読解力について、
教科書の理解ができない子どもががかなりの割合いて、
大きな問題だと警鐘を鳴らしています。
学習における読解力の重要性については、
すでに昔から指摘されていることで、
「今さら言われなくても・・・」という方も
たくさんいらっしゃるとは思います。
ただ、将来、AIにできない仕事を
いかに見つけていくのかという点において、
読解力が一つのカギを握っていること。
今後は、AIの登場によって
徹底的にコストが削減されていき、
結果、淘汰される企業が増えていくこと。
そして、このAIの波に飲み込まれないような
ブルーオーシャンを見つけなければ
生き残っていけない、といった指摘には、
色々と考えさせられるところがありました。
ただ、その解決法の一つが、コピーライターの
糸井重里さんが運営する「ほぼ日」という話には、
正直、思わず「そうなのか?うぅ・・・ん」と
唸ってしまいましたが。。。
それから、もう一つ、
個人的に悩ましいと感じたのは、
これだけ読解力がない人が増えてくると、
そもそも、ライターがどれだけ言葉を選んでも、
大半の人に伝わっていないのでは?という
ちょっと頭の痛い未来の到来です。
「我が子の読解力を磨かねば!」という
親目線での感想以上に、
「大多数の人が読解力を失う中で
どうやって読み手に伝わる文章を書くのか?」
「そもそも文章がこれから
必要とされていくのだろうか?」といった
ライター目線での問いが頭をもたげました。
・・・ともあれ、AIの現状を正しく理解し、
その対処について考えたい方にとって
今、最も注目かつ、お勧めしたい一冊かと。
(・・・文系の僕では説得力ゼロですが)
ちなみに、
この本の表紙を見せた瞬間、
小4の娘は、
「そんなの、水をかければ楽勝!」
・・・と申しておりました。
2018年03月20日
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