2024年01月19日

自分を安売りする人の末路。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

ライターの仕事をしていると、
たまにトンデモナイ相談が
舞い込んだりします。

〇 1文字0.5円を保証します!
〇うちは安心の1文字1円です!

こんなメールが届くと
正直ゲンナリしてしまいます。

400字詰めの原稿用紙1枚で
200円とか言われてしまうと、
頑張って原稿を書いても
最低賃金より安い仕事ですからね。

以前、取引先の事情で一度、
いわゆるクラウドソーシングサービスに
登録したことがあります。

案の定、募集案件を見てみたら
1文字1円を下回るような
ありえない募集が大量に並んでいました。

ちょっと言い方は悪いですけど、
ぶっちゃけ「貧困ビジネス」というか
「現代版の奴隷労働」を見ているようで
暗澹たる思いがしたのをよく覚えています。
(今は変わっていると願いたいところです)

「ライターって、別に安売りしなくても
ちゃんと食べていける仕事なんだけどなぁ」

…というのを身を持って証明しなければ!と
妙な使命感に駆られた瞬間でした。

単発ではありますけど、
過去にはライター養成講座なるもので
講師を務めたこともあるんでね。
意外と責任感は強い方なんです、はい。

不思議なもので、単価の安い仕事を受けると
その人には単価の安い仕事ばかりが
どんどんと舞い込むようになります。

飲食店を例に取ると、
分かりやすいかもしれませんね。

安さがウリのファーストフード店に
品質の高い美味しい料理は求めませんよね?

それと一緒で、安さをウリにすると
ずっと安さを求めたお客さんが列をなし、
再現のないラットレースが続くことになります。

価格の安さで勝負するのは、
本来、資本力を武器に
圧倒的なコスト削減ができる
大企業のビジネスモデルです。

零細事業者であるフリーライターは、
安さをウリにした戦略は
絶対に選んではいけない悪手だと
個人的には思っています。

もちろん、品質を担保するためには、
それ相応の努力が必要になりますけどね。

僕もそろそろ中堅からベテランの域に入り、
若いライターの手本にならなきゃいけない立場です。

「それなりに高いけれど、
平井さんにお願いしてよかった」

お客さんからそう思ってもらえるように
努力だけは誰にも負けない
カッコイイベテランを目指したいな、と思います。

posted by もっぴ at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ライター日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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