2024年01月28日

静かな働き方。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

毎年1月は、農作業も比較的落ち着いていて
ライター業ものんびりスタートが多いんですが、
今年はなんだか年初からフルスロットル。

さすがにちょっと疲れてきたので
この週末は休養中心で過ごしていました。

久しぶりにまとまった時間を
読書に充てることができたんですが、
今日読んでいた本のうちの一冊がこちらでした。

静かな働き方 「ほどよい」仕事でじぶん時間を取り戻す (日本経済新聞出版) - シモーヌ・ストルゾフ, 大熊 希美
静かな働き方 「ほどよい」仕事でじぶん時間を取り戻す (日本経済新聞出版) - シモーヌ・ストルゾフ, 大熊 希美

タイトルは『静かな働き方』。

〜「ほどよい」仕事でじぶん時間を取り戻す〜
という副題がついているんですけど、
まさにその通りの内容になっています。

仕事だけで人生が決まるわけじゃないけど、
どうしても現代社会では、
「仕事=アイデンティティ」という
構図になりがちです。

だから、猛烈に働いてしまうし、
仕事を失うと大きな喪失感に苛まれる。

本書が指摘している通り、本来的には
仕事は単なる生活の糧であって、
それ以上の意味はなかったはずなんですけどね。

「やりがい」という言葉で
うまく労働者を低賃金で働かせる
資本家たちの作戦ということでしょうか。

僕も、この本でたびたび登場する
「仕事主義者(ワーキスト)」に
どっぷりはまってしまっている一人。

仕事一辺倒ではダメだよなぁ〜と思いつつ、
「仕事が趣味」という言葉にかまけて
ついつい働きすぎてしまいます。

なので、たまにはこういう本を読んで
適度にデトックスするようにしているわけですが。

仕事を頑張るのは大事だけど、
かといって、頑張りすぎても
人生が豊かになるとは限らない。

「ほどほど」って大切だけど、難しいですね。

posted by もっぴ at 21:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月11日

TIME OFF。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

このブログの「読書」のカテゴリーを改めて見返してみたら、最新の更新は、なんと2020年5月!

「もう3年以上も書いていないのか…。こりゃいかん!」と思い至りまして、今日は最近読んだ本について書いてみようかなと思います。

近頃読んで気に入ったのは、こんな本です。

『TIME OFF』

サブタイトルは、

働き方に"生産性”と”創造性”を取り戻す戦略的休息術

TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術 - ジョン・フィッチ, マックス・フレンゼル
TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術 - ジョン・フィッチ, マックス・フレンゼル

一言で言うと

「ちゃんと休もうね。
色々メリットあるから」

ということを、あらゆる角度から書いた一冊になります。

アリストテレスから"ときめき”で人気の近藤麻理恵さんに至るまで、時代を超越したさまざまな分野の著名人のメッセ―ジを引用してきて、「余暇」や「休息」などについてじっくり考察しています。

本書によるとアリストテレスは、

「仕事の忙しさに現(うつつ)を抜かし、仕事を行うための余暇になっているとすれば、実りある人生を送るためのひらめきも、文化や社会に貢献しようというやる気も湧かない」

と言っているそうです。

「仕事を行うための余暇」かぁ〜。なんだか耳が痛い…。

僕は根っからの仕事人間なんで、どうしても「休み=仕事のための休息」と考えてしまいがちだけど、歴史に名を残すような人はやっぱり考え方が違いますね。

実りある人生を送るためにも、「純粋な余暇」を満喫できるような心の余裕を持ちたいものです。

本書の後半には、AI時代の働き方についても書かれていて、そのあたりが気になる方にもお勧めの一冊だと思います。

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2020年05月08日

7日間ブックカバーチャレンジ<7日目>。

【7日間ブックカバーチャレンジ】

7日目。

さて、最後は僕の「座右の書」の一つで締めくくりたいと思います。『イノベーション・オブ・ライフ』です。

『イノベーションのジレンマ』で一世を風靡し、残念ながら今年1月にお亡くなりになった経営学者、クレイトン・クリステンセン氏による人生の指南書です。

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このブログでは何度か登場していると思いますので、あえて語るまでもない気がしますが、せっかくですので若い方に手に取っていただけるとうれしいなぁ。きっと、その後の人生がより有意義なものになるんじゃないかと思います。

それまで仕事一辺倒になりがちな僕でしたが、この本をきっかけに家族、特に子どもとの向き合い方を改めることができたと感じています。過去の紹介記事を読みたいという方は、ぜひ下記URLから飛んでみてください。

http://office-hirai.seesaa.net/article/353645506.html

まだしばらくコロナとの戦いは続きそうですが、大切な人との繋がりを大切にしつつ、せっかくなのでいろんな本に触れてもらえるとうれしいです。…本の作り手の端くれとして。
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2020年05月07日

7日間ブックカバーチャレンジ<6日目>。

【7日間ブックカバーチャレンジ】

6日目。

僕は「行動経済学」という学問が大好きで、関連する本が出ると盲目的に購入してしまうですが、まずは入門編としてお勧めなのがこれ。『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』です。

IMG_1423.jpg

「飲食店で3つのメニューが並んでいると、真ん中の価格のものを選びがち」といった、ついつい無意識にやってしまう人間のクセみたいなものをマンガで楽しく学べます。

ちょっと文字が多めですけど、うちでは小学生の娘たちも大好きですし、休校期間の「お金と経済の勉強」にピッタリなんじゃないかなと思います。

そのほか勉強系のマンガでいうと、コロナが猛威を振るうこんなタイミングだけに、『はたらく細胞』シリーズがお勧めですかね。どうやら医学部の先生たちも絶賛しているようです。

おかげで我が家では、「キラーT細胞」「マクロファージ」が常用語になりました。親がついていけなくて大変です。。

行動経済学まんが ヘンテコノミクス - 菅俊一, 高橋秀明, 佐藤雅彦
行動経済学まんが ヘンテコノミクス - 菅俊一, 高橋秀明, 佐藤雅彦

はたらく細胞(1) (シリウスコミックス) - 清水茜
はたらく細胞(1) (シリウスコミックス) - 清水茜

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2020年05月06日

7日間ブックカバーチャレンジ<5日目>。

【7日間ブックカバーチャレンジ】

5日目。

このあたりでライトなジャンルも。漫画・アニメ好きならすでにご存知かと思いますが、『ブルーピリオド』は、3月に発表された「マンガ大賞2020」を受賞した作品です。

コロナのニュースにかき消されてメディアであんまり取り上げられてないんじゃないかと思い、あえてご紹介させていただきました。

毎年ほとんどハズレがないマンガ大賞ですが、この『ブルーピリオド』もやっぱり面白い! 美大受験に挑む男子高校生を描いた「文系スポ根モノ」で、中年おっさんが忘れがちな「好きなことに努力するアツさ」を呼び覚ましてくれる良作です。

あと、写真にもチラっと入れた2位の『SPY×FAMILY』もおすすめ! 昨年2019年の大賞作『彼方のアストラ』も、全5巻で気軽に読めるのでぜひ手に取ってほしいなぁ。

ブルーピリオド(1) (アフタヌーンコミックス) - 山口つばさ
ブルーピリオド(1) (アフタヌーンコミックス) - 山口つばさ

SPY×FAMILY 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) - 遠藤達哉
SPY×FAMILY 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) - 遠藤達哉

彼方のアストラ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) - 篠原健太
彼方のアストラ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) - 篠原健太


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2020年05月05日

7日間ブックカバーチャレンジ<4日目>。

【7日間ブックカバーチャレンジ】

4日日。

3日目はちょっと「お金色」が強すぎたかもしれませんね…。

僕は、尊敬するカメラマンさんからも「銭ゲバライター」というありがたい称号を授かっているんですが、「実はそうでもないんですよ」と反論すべく、この一冊をご紹介しようと思います。

『自作の小屋で暮らそう Bライフの愉しみ』です。


IMG_1279.jpg

内容はタイトルそのまま、できるだけお金を使わず、山奥に自作の小屋を建てて暮らす男性の実録です。

「別に大金を使わなくたって、楽しく生きていくことはできるじゃん!」と、自らの生活を見直すきっかけにもなる一冊だと思います。

あと、ミニマムに暮らすという点でいうと、『減速して自由に生きる:ダウンシフターズ』とか、『しょぼい起業で生きていく』なんかも好きです。

ちなみに海外にはもっと強者がいて、『ぼくはお金を使わずに生きることにした』では、イギリスの青年が、1年間にわたってお金を使わずに生活した記録を一冊にまとめています。

読み物として純粋に面白いし、自給自足的なライフスタイルに憧れている人には参考になると思います。

自作の小屋で暮らそう: Bライフの愉しみ (ちくま文庫) - 友也, 高村
自作の小屋で暮らそう: Bライフの愉しみ (ちくま文庫) - 友也, 高村

減速して自由に生きる: ダウンシフターズ (ちくま文庫) - 坂 勝
減速して自由に生きる: ダウンシフターズ (ちくま文庫) - 坂 勝

しょぼい起業で生きていく - えらいてんちょう
しょぼい起業で生きていく - えらいてんちょう

ぼくはお金を使わずに生きることにした - マーク ボイル, 吉田 奈緒子
ぼくはお金を使わずに生きることにした - マーク ボイル, 吉田 奈緒子

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2020年05月04日

7日間ブックカバーチャレンジ<3日目>。

【7日間ブックカバーチャレンジ】

3日目。

僕はしばらく前から「捨てられるタマネギをうまく使って、物々交換をベースにした地域経済圏が作れたらいいなぁ」なんて勝手に夢想していて、地域通貨とかに興味を持っています。

なかでも、面白法人カヤックさんが展開する「まちのコイン」の取り組みがユニークで、同社の代表・柳澤大輔さんの著書『鎌倉資本主義』を手に取ったのですが、一目で心を奪われました。

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僕は、手にペタペタひっつくので、ブックカバーをすぐ取ってしまわないと気が済まない人。で、カバーを取った後の味気ないデザインを見て残念な気分になることが多いんですが、この本はむしろ取った後がすばらしい! 

もしかしたら、柳澤さんも「ブックカバーすぐ取る派」なのかなぁ〜。

地域通貨に限らず、個人的には「お金とは何か」自体にも興味があって、最近でいうと『シルビオ・ゲゼル入門―減価する貨幣とは何か』が面白かったですかね。

あと、しばらく前ですが、『21世紀の貨幣論』もよかったです。「<物々交換の不便さから貨幣が生まれた>という通説は間違っている」というくだりはしびれますよ!

鎌倉資本主義 - 柳澤 大輔,  
鎌倉資本主義 - 柳澤 大輔,  

シルビオ・ゲゼル入門―減価する貨幣とは何か (ゲゼル・セレクション) - 裕之, 廣田
シルビオ・ゲゼル入門―減価する貨幣とは何か (ゲゼル・セレクション) - 裕之, 廣田

21世紀の貨幣論 - フェリックス・マーティン, 遠藤 真美
21世紀の貨幣論 - フェリックス・マーティン, 遠藤 真美

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2020年05月02日

7日間ブックカバーチャレンジ<2日目>。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

本日もFacebookから転載してお届けします!


【7日間ブックカバーチャレンジ】

2日目。

コロナをきっかけに、なんとなく「田園回帰」の動きが加速しそうな気がしていますが、もし「農的暮らし」をしたいと思っている方がいたら、個人的にはこの一冊がお勧め。『パーマカルチャー 農的暮らしの永久デザイン』です。

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パーマカルチャーというのは、永続性(パーマネント)、農業(アグリカルチャー)、文化(カルチャー)を組み合わせた言葉で、この本には、自然の摂理を上手に使って持続可能な生活を実現するための方法が網羅的に紹介されています。

正直、僕でもこれを全て実践するのは不可能ですが、豊かなライフスタイルを手に入れるためのヒントがたくさんあると思います。

あと、「自給農」という点で言うと、『自然農・栽培の手引き』はとってもいいですよ。

僕は、農薬・化学肥料を使った農業を全く否定しないし、効率化のためには必須だとも思っていますが、ご家庭で栽培する程度なら全然必要ないと思います。農薬は使う人自身が一番危険だし、お金もかかりますしね。

この本には、無農薬かつ、肥料もできる限り控えた農法が手書きイラストで詳しく解説されていて、うちでもかなり参考にさせてもらっています。

posted by もっぴ at 07:40| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月01日

7日間ブックカバーチャレンジ<1日目>。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

実は今、旧知の先輩ライターさんから
【7日間ブックカバーチャレンジ】の依頼を受け、
Facebook上でブックレビューを書いています。

このブログとは連動させていないので、
せっかくだからGWの暇つぶしにでもなればと思い
こちらにも転載させていただこうと思います。

…というわけで、1日目の投稿です。


【7日間ブックカバーチャレンジ】

これは読書文化の普及に貢献するためのチャレンジで、好きな本を1日1冊、7日間投稿。本についての説明は必要なく、表紙画像だけをアップ。更にその都度1人の友達を招待し、このチャレンジへの参加をお願いするというルールです。

…ということで、僕が駆け出しの頃から夫婦でお世話になっている敏腕ライターの山野井春絵さんからバトンを受けまして、7日間のチャレンジをすることになりました(^^)

ただこのリレー、7の掛け算なんで、すでに相当広まっているみたいで、次のバトンを渡せる方がなかなか見当たらず…。コロナの影響で大変な方も多いでしょうし、主旨に賛同される方に自主的にバトンを拾っていただくことにしたいと思います。リレーをしない分、少し長めにご紹介できれば、と。

*****

1日目。

「AIで仕事がなくなる」「アフターコロナは仕事が激変する」なんて言われている今だからこそ、この一冊をご紹介したいなと思います。『昭和の消えた仕事図鑑』です。

IMG_1294.jpg

すでにコロナによってハンコ業界が消えそうですが、結局、時代が変われば仕事も変わるものです。

本人の努力の如何に関わらず、「変わる時は変わるもんだ」と考えれば、別にそれほど気にすることはないし、自分を責める必要もないかなと。

現状に過度にこだわりすぎず、変化を受け入れることの大切さを学ばせてくれます。

あと、仕事関連の最近の本だと、『なぜ僕らは働くのか』が割とお勧めでしょうか。池上彰さん監修で、基本的には子ども向けですが、大人も考えさせられる内容です。

ちなみに全部読んだうちの長女の反応は薄かったですが、将来の役に立てばいいなぁと願ってます!

ではまた明日。

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2020年03月15日

いい会社をつくりましょう。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

こんな時だからこそ本を読もう!
…なんて言っておきながら、
「お前はどうなんだよ!」
という声が飛んできそうなので、
今日は最近読んだ本を
1冊ご紹介しようかと思います。

新訂 いい会社をつくりましょう - 塚越 寛, 発行:文屋
新訂 いい会社をつくりましょう - 塚越 寛, 発行:文屋

『いい会社をつくりましょう』という本です。

この本は「年輪経営」でお馴染みの
伊那食品工業の塚越寛さんのご著書です。

あのトヨタも勉強にいくというぐらいで
その言説には、普遍的な人生訓が
たくさん散りばめられています。

僕は『積小為大』という言葉を
自分の座右の銘にしていますが、
これは、あの金次郎像でお馴染みの
二宮尊徳の教えから来ています。

この本を書いた塚越さんも
二宮尊徳の言葉を大切にしているらしく
本書ではこんな一節が紹介されています。

***

遠きをはかる者は冨み
近くをはかる者は貧す

それ遠きをはかる者は
百年のために杉苗を植う。
まして春まきて秋実る物においてをや。
故に冨有なり。

近くをはかる者は
春植えて秋実る物をも
尚遠しとして植えず
唯眼前の利に迷うてまかずして取り
植えずして刈り取る事のみ眼につく。
故に貧窮す。

***

目先の利益を追うのではなく
長期的な視点に立ち、
きちんと種を播く。

その大切さを説いた一節です。

これ、農業をしていると
ものすごく実感するんですよね。

二宮尊徳は、篤農家でした。
きっと自分の体験の中から
滲み出てきた言葉なんじゃないかと
勝手に思っています。

実りを得るために、種をまく。
自然界では当たり前のことですが、
ことビジネスとなると
目先の収穫を焦るばかりで
次への種まきがおざなりになりがち。

こんな時だからこそ、
原理原則に立ち返って
長期的な視点で臨む姿勢を
大切にしたいですね。

posted by もっぴ at 19:15| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月06日

投資の大原則。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

いや〜、コロナショックの中、
皆さんいかがお過ごしでしょうか。

僕は今のところ、それほど影響はなく、
来週も新規の取材が入ったり、
書き物の依頼が舞い込んだりと、
それほど変わらない日常が続いています。

違いといえば、平日にも関わらず、
家に子どもがずっといるぐらいですかね。
「夏休みもこんなもんか」と思えば
まあ、楽しく乗り切れそうな気がしています。

ただ、イベント関係は軒並み中止or延期。
飲食店や商業施設も来店数が激減していて、
日本経済全体に与えるインパクトは
大変なものになりそうですね。

こんな時こそ消費を!と思い、
微力ながら外食や買い物のペースを
ほとんど落とさずに散財していますが(笑)、
普段いくイオンなんかもガラガラ。
先週末はざっと3分の1ぐらいの
客の入りだったでしょうか。

株価も乱高下するなど
世界中が経済が大混乱といった感じですね。

そんな中、今日は一冊の本をご紹介します

投資の大原則[第2版] 人生を豊かにするためのヒント - バートン・マルキール, チャールズ・エリス, 鹿毛 雄二, 鹿毛 房子
投資の大原則[第2版] 人生を豊かにするためのヒント - バートン・マルキール, チャールズ・エリス, 鹿毛 雄二, 鹿毛 房子

日本経済新聞社さんから発行されている
『投資の大原則』というビジネス書です。

結構有名な本みたいなのですが、
実は僕、この本の存在を全然知らなくて。
勉強がてら見ているYouTubeで
たまたま紹介されているのを見て
手に取りました。

で、著者を確認してみると、
なんと、あのバートン・マルキールさんと
チャールズ・エリスさんじゃないですか!

…って知らない人からすれば
なんのこっちゃだと思いますけど、
このお2人、投資の世界では超有名人!

『ウォール街のランダム・ウォーカー』と
『敗者のゲーム』という
不朽の名著をそれぞれ執筆された方たちなのです!

あえて漫画で例えるとしたら
キン肉マンとテリーマンのザ・マシンガンズとか、
孫悟空とベジータが一緒に戦うみたいな
興奮度でしょうかね?(ちょっと違うかも…)

というわけで、僕は本を読む前から
すでに内容が想像できてしまったわけですが(笑)、
「投資の大原則」というタイトル通り、
原理原則が書かれている良書です。

・まずは貯蓄をすべし!
・コストの安いインデックス・ファンド最強!
・分散、分散、とにかく分散!
・ドルコスト平均法は、市場変動に強い!

今、若い人たちの間で人気になっている
草食系の投資家たちの考え方の下地が
この一冊を読めば、ほぼ理解できると思います。

株価が荒れまくっている今だからこそ
冷静さを保つ意味でも
ぜひ一度、読んで欲しいと思います。

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2019年12月31日

FACT FULNESS。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

いよいよ2019年も残り1日。

昨日宣言したとおり、
「書評記事300突破」を目指して
本日も今年読んだ本の中から
お勧めの一冊をご紹介したいと思います。

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

300記事の節目を飾る一冊は、
『FACT FULNESS』にしようかなと思います。

今年はこの本が引き合いに出されることが
本当に多かったような気がします。
2019年を代表するビジネス書…といったところでしょうか。

経済誌や新聞などのメディアはもちろん、
取材先で話題になることも結構ありました。

ものすごーくざっくり中身を要約すると…、

実は、私たちが「こうだ!」と
信じて疑わないことの中には、
かなりたくさんの間違いが潜んでいる。
だから、きちんと事実に目を向けて
正しく理解することが大切です。

…とまあ、こんな感じでしょうか。

僕自身、まだまだ世界には
たくさんの貧しい人達がいて…という
固定観念に縛られているわけですが、
僕たちが子どもの頃に比べると
それこそ格段に世界は良くなっているわけで。

日本国内に目を向けてみても、
例えば、よく凶悪事件が起こるたびに、
「近頃は凄惨な事件が多い」みたいに
話すコメンテーターがいたりします。

ところが、刑事事件の発生件数を見てみると
昔に比べて犯罪は大幅に減っている。
印象と事実は違っているわけです。

ネガティブな情報の方が
世間の耳目を集めるため、
どうしても事件や事故ばかりが
ニュースになりがちです。

でも、社会は少しずつ確実に
より良くなっています。

この『FACT FULNESS』を読むと、
ポジティブな情報も
きちんと掴んでおかないと
世の中を正しく理解できないんだと
改めて痛感させられます。

さて、今日は2019年の大晦日。

もうすぐ2010年代が終わりを告げ、
2020年代が始まろうとしていますが、
次は、どんな10年が待っているのでしょうか。

確実に「衰退先進国」への道を
歩み始めている日本で、
何が起こるのか。
そして、何ができるのかーー。

世の中をきちんと見つめながら
自分自身の舵取りをしていきたいものですね。

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2019年12月30日

タネの未来。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

そろそろ今年も終わりだなと思いながら、
久々にブログを見返していたんですけど、
気がつけば、今年の書評は、なんと1冊(苦笑)

あかん!あかん!
いくらなんでもこりゃあかんわ!

多い年なんて、それこそ100冊ぐらい
記事をアップしてたんじゃないかと思いますが、
すっかり億劫になってしまって、
Facebookに写真を載せるぐらいしかできておらず。

というわけで今年の反省と、
298記事という非常にキリの悪い記事数が気になるので、
今年中に300を突破すべく、
2019年に読んだ本を
いくつかご紹介していこうと思います。

さて、今年中にどれだけ紹介できることやら…

まずはこちらを取り上げたいと思います。

タネの未来 僕が15歳でタネの会社を起業したわけ
タネの未来 僕が15歳でタネの会社を起業したわけ

家の光協会発行の『タネの未来』です。

「家の光協会」なんて出版社しらないよ!
…という人も多いと思いますが、
怪しい宗教というわけではなく、
『家の光』という雑誌を発刊している
JAグループの出版・文化団体だったりします。

実家が農家という人は、
目にしたことがあるかもしれませんね。

で、そんな出版社ですから、
当然ながら、こちらの本も農業がらみ。
サブタイトルは、「僕が15歳でタネの会社を
起業したわけ」となっておりまして、
伝統野菜を守るために日本を巡り
そのタネを販売している男の子のお話です。

僕も、ライターをしながら
玉ネギの種を生産する農家をやっているので
タネについてはそれなりに詳しいと思いますが、
まだ高校生にも関わらず、ここまで
研究して自分の意見が主張できるなんて、すごいなと。
41歳のおじさんは、純粋に感心してしまいました。

「…この本の読者のみなさんんは、(タネに限らず)それぞれの主義主張があるだろうけど、全然自分の考えに合わない論にたいしても、ぜひ耳を傾けてほしい。そして、問題になっている法律の条文を読んだり、現場で足を運んだりもして、様々なことを考えたり感じたりしてほしい」(あとがきより)

いや〜、ホントそうだなぁと、
半分にも満たない若者に
改めて教えられた気がします。

ちょっと前、「種子法廃止」に関して
「タネが危ない!やばいぞ!」と
色々なメディアがこぞって書いたわけですが、
その後はどうか?というと、とんと見なくなり…。

まぁ仕方がない面はあると思いますが、
ぜひ、その時だけ盛り上がるんじゃなくて、
タネのことを、もう少し身近な話題として、
考えてくれる人が増えるといいなと思っています。

へんな偏りを持つことなく、
もっと自然体でタネについて考えられる
いい本だと思いますので
ご興味のある方はぜひ
手に取ってみてください!

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2019年05月02日

あさドラ!。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

いつも通り、GWも仕事です。
とはいえ、少しペースダウンしながら
ダラダラとやっている感じでしょうか(笑)

最近たまり気味になっている
新聞・雑誌をやっつけたり、
こちらも積読になっている
資料本などに目を通したり。

長期連休だからこそやれることにも
ちょっぴり手を出したりで、
なかなか有意義なお休みになっています。

というわけで、ブログも
ボチボチ更新しているわけですが、
積読の中から1冊ご紹介を。

令和一発目の本は、漫画です(笑)

あさドラ! (1) (ビッグコミックススペシャル)
あさドラ! (1) (ビッグコミックススペシャル)

浦沢直樹先生の新作連載漫画「あさドラ!」です。

昨年、名古屋市の中学生向けの
歴史の副読本の編集を担当したのですが、
そのテーマの一つが「近現代」でした。

そして、名古屋の近現代史を振り返る上で、
どうしても避けて通れないのが「伊勢湾台風」です。

実はこの「あさドラ!」、
最初の舞台となっているのが名古屋、
しかも「伊勢湾台風」を描いています。

まだ1巻、今後のストーリー展開は
まったく分からない状況ではありますが、
著名な漫画家さんが「伊勢湾台風」をテーマに
漫画を描くだなんて、これは読まねば!と
早速手に取った次第。今後に期待大です!!

どうしても東南海地震にばかり
目がいきがちですが、
海抜ゼロメートル地帯が広がる
名古屋市周辺は、台風の高潮被害にも
きちんと目を向けておく必要があると思います。

昨年は、前述した歴史の副読本の編集以降も、
台風について取材をさせていただきました。

なんでも今後、温暖化がさらに進展すれば、
「大型で強い台風が多発する」といった
研究結果もあるんだそうな。
そして、名古屋近郊で最も憂慮すべきなのが、
台風が直撃した時の「高潮」だと言うのです。

平成は、大きな災害が頻発した時代でした。

令和だって、何も起こらないとは限らない。
むしろ「災害は起こるもんだ」と考えて
事前の準備を怠らないようにしたいものですね。


ちなみに、伊勢湾台風を詳しく学ぶなら
名古屋市港防災センターさんがお勧めです。
名古屋市港防災センターのHPはこちら

入場無料ですし、残りのGWを
どう過ごそうかとお悩みのパパ・ママは
選択肢の一つに加えてみてもいいかと。
防災体験は、楽しいし勉強になるはずです。

posted by もっぴ at 11:25| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月30日

睡眠こそ最強の解決策である。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

台風24号に備えて、先ほどハウスのビニールを外すなどの対策を講じてきました。これで無事、強風をやり過ごすことができればいいですが。まあ、あとは「人事を尽くして天命を待つ」ですね。

というわけで、農作業をすることもなく、かといって原稿の執筆もそれほどノってこないので(苦笑)、ブログをもう1本更新しようかなと。本日2本目は、最近の読書から一冊ご紹介しようと思います。

睡眠こそ最強の解決策である
睡眠こそ最強の解決策である

『睡眠こそ最強の解決策である』という本です。

40代に突入したということもあって、近頃、体力の衰えを痛感することが多くなってきました。そんなわけで最近、個人的に改めて勉強しているのが「健康」。体が何よりの資本であるフリーランスですから、パフォーマンスを維持していくためには大切なことかなと思って、その手の本を色々と読みあさっております。

で、出会ったのがこの一冊。睡眠をテーマにしたビジネス書というのは、それこそ巷に溢れているわけですが、どちらかといえばハウツー的な内容が多くて、「じゃあ、なぜそうするのがいいの?」という理由や、エビデンスの部分まで深く踏み込んでいるものって、結構少なかったりします。

この本はそのあたりがしっかり書かれています。睡眠のメカニズムを理解するところから始まり、睡眠不足がいかに悪影響を及ぼすのかが、あらゆる角度からたっぷりと。むしろ「寝なくちゃやばい!」というプレッシャーから、逆に眠れなくなるんじゃないか?と不安になるぐらいです。 

誰もが「よく寝ることは大事だよね」っていうのは分かっているはず。でも、それを実践するとなるとなかなか難しい。そんな風に感じている方こそ、一度読んでみる価値のある一冊だと思います。 

一般の方が「睡眠」について勉強したいなら、これが決定版といえるんではないでしょうか。アマゾンのレビュー数を見る限りそれほど売れてなさそうですが、それぐらい充実した内容で、間違いなくお勧めです! 

ただ、400ページ超となかなかのボリュームなので、あまり本を読まない人には、この本自体が睡眠薬代わりにうってつけ、となっちゃうかもしれませんが(笑) 

「読めない!」という人は、睡眠のアドバイスが書かれた巻末の付録をチラ見するだけでも役立つと思います(・・・こんなこと書いたら怒られちゃうかな?)。

当たり前というか、よく言われていることが多いですが、それでも個人的には「眠らないままずっと布団の中にいない」とか、「室温の理想は少し寒いぐらい(18.3度)」といったアドバイスは意外で、新たな発見でした。

睡眠時間を削って無理に仕事をすることが、まったくプラスにならないことがよ〜く分かりました。これからは決して無理をせず・・・というわけにはなかなかいかないのが、フリーライターの悲しい性なんですけどねぇ〜。。。

posted by もっぴ at 17:33| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月15日

成功する農業。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

なんだかドタバタでお盆休みに突入した
・・・と思っていたのですが、
結局のところ、お盆も何かしら仕事があって、
完全な休日は今のところゼロ。
まあ、毎年のことなので慣れっこですが、
ちょっとは休みたいなぁ・・・。

さて、愚痴はこの辺にして、
仕事の息抜きにブログを更新。
本日はいくつか書評でも書こうかと思います。

まず1冊目は、こちらです。

絶対にギブアップしたくない人のための 成功する農業
絶対にギブアップしたくない人のための 成功する農業

『絶対にギブアップしたくない人のための 成功する農業』
・・・う〜ん、長い。。

僕は仕事柄、結構本を読む人でして、
年間にどうだろ、ざっと目を通すものを含めると
300冊以上は読んでいるかなと思います。
話題のビジネス書はほぼ全て見ますからね。

それだけ見ていると、
なんとなく傾向みたいなものも見えてきて、
例えば、その中で本当に使えるものというのは、
ざっと1割ぐらいかなと感じています。

とりわけ目立つのが、成功者の自叙伝的なもの。
みんなが知っている大企業の創業者や
最近急成長中のベンチャーの社長が登場し、
生い立ちからたどっていく、そんなヤツですね。

幾多の困難に立ち向かう姿というのは、
純粋に読んでいてワクワクしますし、
元気をもらうことも多いんですけど、
じゃあ自分の仕事に役立つか?という観点でいうと、
成功が、その人だからできることに起因していて、
別の人がやったら無理なんじゃね?
みたいなことが多いですし、
そもそも運の要素が多くて、成功の理由は
後付けだったりすることも少なくないわけです。

と、いきなり脱線しましたが、
ここから本題の『成功する農業』のお話。

この本、いいところはずばり
汎用性があることです。
ここのところは、著者ご本人も
気を付けながら執筆したと書いています。

前述した通り、いわゆる巷の成功本というのは、
別の人が真似をしても、基本的に
そのまま成功できるわけではありません。
でも、『成功する農業』については、
汎用性に重きが置かれていて、
これから新規就農するのであれば、
どんな心構えや準備が必要なのかが
本当に丁寧に、網羅的にまとめられています。

P18の「農家の『見かけの所得の低さ』に
騙されるな」なんて本当にそうで、
農家=自営業者であり、収入ー経費=所得ですから、
所得がある程度低い(低くする?)のは
当たり前の話なんです。

でも、メディアが「農家は儲からない=かわいそう」
と喧伝しているせいなのか、
サラリーマンだとこの辺りの事情が
あんまり理解できないからなのか、
世間の人とのギャップを感じることが多いです。

農業の世界って、一事が万事で
中に入ってみないと分からないことが
本当に多いなぁとつくづく感じます。

新規就農した僕から見ても、
本書は、そのあたりの実情について
かなり踏み込んで、正確に書いてくれている
というのが素直な感想です。

いろいろと新規就農本を読んできましたが、
もしかしたら一番と言い切ってもいいぐらい、
それぐらい役に立ちそうな良書です。

少しでも新規就農に興味がある人は
手に取ってみて損はないと思いますよ。

posted by もっぴ at 08:06| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月12日

友だち幻想。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

6月もそろそろ中旬。東海地方もちょっと前に梅雨に入りましたね。しっかり雨が続いていましたが、今日はキレイな青空が広がる気持ちいい天気。

こんな時は休みをもらって外出したい!・・・ところですが、原稿の執筆に、畑作業に、なかなか休ませてもらえなさそうです。。

今日は、新書を一冊ご紹介しようかと思います。こちら、「友だち幻想」という本です。

友だち幻想 (ちくまプリマー新書)
友だち幻想 (ちくまプリマー新書)

もともと僕は、昔からそれほど友だちが多い方ではなくて、特に高校時代なんかはどちらかと言えば、中心から外れたグループに属して、なんだかのらりくらりマイペースで3年間を過ごした人でした。

ただ、社会人になると、「仕事は一人ではできない」とよく言われるように、周囲とそれなりに密度の濃い関係を築く必要があります。そして、そんな環境の中で「人付き合いの力」も次第に磨かれていったような気がします。

特にフリーライターというのは、以前もこのブログで少し書いたように、コミュニケーション力が必要になる仕事です。

まったく誰とも触れあうことなく「オール資料書き」みたいなことは結構まれで、ほとんどの場合、取材やインタビューを経て原稿を執筆することになります。

今まで全く関わりのない人と即座に関係性を築き、ほどよい距離感を保ちながら、それなりに深いところまで話を聞かないといけない。そんな仕事の流れに身を委ねているうちに、人との距離感の取り方も、少しは上手になったのかな、と我ながら感じています。

じゃあ、その距離の取り方をきちんと説明できるのか?といわれると、言語化するのは難しい。

上の娘がそろそろ中学校生活が間近に見えてくる年代になり、もし悩んだ末に聞かれた時、「どうやって人と付き合えばいいのか?」を的確に説明できる親になりたくて、書店のランキングコーナーでふと目に留まったこの本を手に取った、というわけです。

・・・ええ、かなり前置きが長くなりました(笑)

読後の感想ですが、なんだかすっきりしました。

ところどころ難しいフレーズが出てくるのですが、もともと中学・高校性くらいの年齢でもすっと腑に落ちるように平易な言葉や表現が使われていることもあって、とても理解しやすかったです。

「なるほど」と思わず膝を打ったり、「そうだよね」とうなずくところも多々。新書なんでさらりと読めますが、その内容はかなりの濃さだと思います。

個人的に感銘を受けたのは、子どもたちに「人には誰にでも限界がある」「いくら頑張ってもダメなことだってある」と教えることの大切さを説いている部分。

とかく大人は「君たちには無限の可能性が広がっている」と言いたくなりがちですが、社会に出て現実にぶつかった時、大人が想像している以上に大きなギャップを感じてしまうようです。

僕らの世代なんかだと、子どもたちの間でまだしっかり競争原理が働いていて、意外に早い段階で現実を知っていた気がします。「プロ野球選手は無理だな・・・」なんてソッコー思い知りましたから(笑)。このあたりは最近、なにかと「夢は叶う」的な話が多いことが影響しているかもしれないですね。

また、他者は100%自分を受け入れてくれるわけじゃないという指摘も、なるほどなぁ〜と感じました。

どこまで言っても他者は他者。自分の全てが理解できるのであれば、それは他者じゃない。

本にもあるように、「人というものはどうせ他者なのだから、百パーセント自分のことなんか理解してもらえっこない。それが当然なんだ」という前提に立てば気持ちが楽ですし、そこから始めれば、また違った等身大の関係性が築けるような気がします。

と、ここであまり詳しく解説するのもアレですし、あとはぜひ実際の本で。人間関係でお悩みの方は、きっと心が軽くなると思います。

posted by もっぴ at 19:51| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月03日

10年後の仕事図鑑。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

ええ、今日も仕事です。

取材はありませんが、原稿がたまっているもので(笑)
まあ、毎年の恒例行事みたいなもんですね。

さて、本日も前回に引き続き、最近読んだ本をご紹介したいと思います。

10年後の仕事図鑑
10年後の仕事図鑑

『10年後の仕事図鑑』です。

近くの書店のランキングでは、しばらく1位だったんじゃないかな? ホリエモンこと堀江貴文さんと、最近注目されている落合陽一さんの共著です。

どちらの方の本も何度か読んだことがあって、基本的にはおんなじ方向の内容が書いてあるので、それほど目新しいことはない感じでした。ただ、人生100年時代と言われる今、どんな未来を描くべきなのかを改めて自分に問うための一冊として、読んでおいて損はないと思います。

個人的には、P210の「リスクヘッジの副業に意味はない」という部分に強く共感しました。

フリーライターと農業の二足のわらじを履いていると、半分冗談、半分真面目に「こっちが本業?」「これは副業だよね?」という話になることが多いです(笑)。でも、正直そういうことじゃないんですよね。どちらも好きでやっていることで、「複業」というか「全部本業」なわけです。

昨今は「副業容認」なんて話が出ていますけど、「こっちはメインであっちはサブ」「こちらは保険だから」みたいな考え方だと、結局上手くいかない気がするんです。時間配分はどうあれ、心持ちとしては「どっちも本業」「どっちも面白い」でいかないと。

2人の主張に通底しているのは、これからの時代は、今までの常識は通用しないということ。今までのレールに乗るより、むしろ個性(趣味・好きなこと)をとことん追求して仕事にした方が、コモディティ化することなく生き残っていける、ということ。

そして、常識に囚われることなく、いかに自分で考え、行動し、自分らしい人生を謳歌するのか。それが大事だと伝えてくれている気がします。

「好き」を「仕事」にする−−。

もはや自己啓発本の常套句であり、使い古された感もあります。それでも、なかなか実践できる人が少ないのは、外部環境を言い訳にしながら、固定観念に縛られている「自分自身」が一番の障壁なんだろうと思います。

現実問題、家族を養う立場になると、自分の決断だけで自由に振る舞うのは難しいのも十分理解できます。ただ、もっともっと、自分が好きなこと、没頭できること、やりたいことを、仕事で実現できる社会になったら、日本は面白くなるのになぁ〜と感じます。

せっかくのGWです。

人生が有限であることを噛みしめつつ、お金の心配がないとしたらどんなことがしたいのかを考え、将来のあるべき姿を見つめ直してみるのもいいかもしれませんね。

もしベーシックインカムが導入されて、食べるのに困らない世の中がやってきたら、自分は何がしたいのか−−。

はたまた、預金通帳に一生暮らせるだけの大金が突如入ってきたとしたら、明日からどんな暮らしをするのか−−。

1年後に確実に死ぬと分かっていたら、真っ先にしたいのは、どんなことか−−。


僕は?
そうだなぁ〜。

仕事の内容やペースは若干変えるかもしれませんが、お金の心配がなくなっても、1年後に死ぬと分かったとしても、やっぱりフリーライターと農業は続けている気がしますね。


posted by もっぴ at 13:21| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月30日

フリーランス、40歳の壁。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

世間はGWですね。ただ、僕の方はなかなか完全に休みというわけにもいかず、原稿を書いたり、リサーチをしたり、農作業をしたり、新しい畑の打ち合わせをしたり・・・。

まあ、完全な休みというわけにはいかないですね。

と、そんなGWの仕事の息抜きに、ちょっとブログを更新しようと思います。

フリーランス、40歳の壁――自由業者は、どうして40歳から仕事が減るのか?
フリーランス、40歳の壁――自由業者は、どうして40歳から仕事が減るのか?

いや〜、もうタイトルが怖すぎる(笑)
『フリーランス、40歳の壁』です。

筆者の方は、大学教授も経験されていて、めちゃめちゃ・・・というわけではないまでも、相当にメジャーなライター・編集者さん。僕からすれば、はるか雲の上くらいの感じです(笑)

それでも、40歳を過ぎたあたりから、壁にぶち当たり、仕事がなくなって・・・という苦境を経験されているのですから、もう、「明日は我が身」という他ありません。

こっそり嫁さんも熟読しておりました(笑)

フリーランスにとって、40歳くらいが壁になるというのは、この本に限らず、結構耳にする話でして。

一番の原因は、これまで仕事をくれていた雑誌などの編集担当者さんが、徐々に若返っていくこと。これです。

自分が担当者だったら、親ぐらいの世代の人に、なかなか無理なお願いはしづらいですよね。

だから、余人を持って代えがたいと言われるような超大御所にでもならない限り、若い編集者→同世代の若いライターに発注という世代交代の流れが自然と発生してきて、そして中高年は・・・という話になってしまうわけです。

「中高年フリーランサーあるある」といった感じですね。

本書では、著者の方がインタビューする形で、その他のフリーランサーが体験した「40歳の壁」についても詳しく紹介されています。

多くの人が、自分のメディアや、自分のブランドを確立していたり、はたまた、別のビジネスをライターを平行してやっていたり、あるいは組み合わせてうまく展開していたり。

これまでのライター、編集者、漫画家・・・といった既存のクリエイター像に囚われない仕事の仕方、生き方を実践されている方たちばかりで、タイトルから連想されるような「40歳、怖いね〜」と単に怖がる内容ではなく、そこから一歩も二歩も踏み込んだ「これからの仕事へのヒント」が詰まった一冊でした。

なかでも古書店主+ライターは、面白そうだなぁ〜。

フリーランサーの中でも、クリエイティブ系の方でないと、なかなか共感する部分は少ないかもしれませんが、フリーとして、どのように仕事を始め、どのように苦しみ、そしてどこを目指すのか。とても面白く読めて明日への活力が沸く内容でした!

すでにフリーライターの方、これからフリーライターを目指す方には、必読の一冊なのではと思います。


ところで、僕もそろそろ自分メディアの立ち上げに取り組もうかな。

名古屋の名も無きライターがどこまで出来るか?

なんだか、ちょっとワクワクしますが、フリーライターの仕事も、農作業の方も、留まるところを知らないほど猛烈に忙しく!・・・と、言い訳をしているうちに、気がつけば50歳になってしまっていたりして。

posted by もっぴ at 18:37| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月20日

AI vs. 教科書が読めない子どもたち。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

ふう。待ち時間、結構長いかも・・・。
というわけで、せっかくだから、
本日3本目もいっちゃいましょうか!

(・・・と、書いているうちに出番が来たのですが、
もったいないから終了後に仕上げちゃいました。。)

AI vs. 教科書が読めない子どもたち -
AI vs. 教科書が読めない子どもたち -

再び、最近読んだ本から一冊。
『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』です。

著者は、最近いろんなメディアに出ている新井紀子さん。
AIを使って本気で東大合格を目指した
「東ロボくん」プロジェクトの担当者の方です。

近頃、あちこちで話題になっている「AI」。
そのうちシンギュラリティ(技術的特異点)が訪れ、
人間を超えてしまうのでは、なんて言われていますが、
新井さん曰く、それは「無理」なんだそうな。

思い切り文系脳のフリーライターとしては、
「これで食いっぱぐれることもなさそうだ!」と
心の底からホッとしたわけですが、
その一方で、同書では、
AIが最も苦手とする読解力について、
教科書の理解ができない子どもががかなりの割合いて、
大きな問題だと警鐘を鳴らしています。

学習における読解力の重要性については、
すでに昔から指摘されていることで、
「今さら言われなくても・・・」という方も
たくさんいらっしゃるとは思います。

ただ、将来、AIにできない仕事を
いかに見つけていくのかという点において、
読解力が一つのカギを握っていること。

今後は、AIの登場によって
徹底的にコストが削減されていき、
結果、淘汰される企業が増えていくこと。

そして、このAIの波に飲み込まれないような
ブルーオーシャンを見つけなければ
生き残っていけない、といった指摘には、
色々と考えさせられるところがありました。

ただ、その解決法の一つが、コピーライターの
糸井重里さんが運営する「ほぼ日」という話には、
正直、思わず「そうなのか?うぅ・・・ん」と
唸ってしまいましたが。。。

それから、もう一つ、
個人的に悩ましいと感じたのは、
これだけ読解力がない人が増えてくると、
そもそも、ライターがどれだけ言葉を選んでも、
大半の人に伝わっていないのでは?という
ちょっと頭の痛い未来の到来です。

「我が子の読解力を磨かねば!」という
親目線での感想以上に、
「大多数の人が読解力を失う中で
どうやって読み手に伝わる文章を書くのか?」
「そもそも文章がこれから
必要とされていくのだろうか?」といった
ライター目線での問いが頭をもたげました。

・・・ともあれ、AIの現状を正しく理解し、
その対処について考えたい方にとって
今、最も注目かつ、お勧めしたい一冊かと。
(・・・文系の僕では説得力ゼロですが)

ちなみに、
この本の表紙を見せた瞬間、
小4の娘は、

「そんなの、水をかければ楽勝!」

・・・と申しておりました。


posted by もっぴ at 20:48| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする