2010年10月11日

結果を出す人の勉強法。

またまた最近の読書から。


結果を出す人の勉強法 - 評価、信頼、報酬、ワンランク上の仕事を手にする学び方

結果を出す人の勉強法 - 評価、信頼、報酬、ワンランク上の仕事を手にする学び方

  • 作者: 水野 浩志
  • 出版社/メーカー: こう書房
  • 発売日: 2009/10/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




こちらは図書館で借りた一冊ですが、いわゆるベーシックな成功ノウハウ本。いろんな本に書かれていることがざっくりとまとめられている感じです。

ビジネス書好きの方には物足りない感は否めませんが、この手の本を読まない方にはさらりと読了できていいのではないでしょうか?

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2010年10月10日

金の卵。

今度はがらりと方向性を変え、農業のお話。


金の卵―ニワトリへの愛情が黄金ビジネスを生む!

金の卵―ニワトリへの愛情が黄金ビジネスを生む!

  • 作者: 佐藤 剛史;早瀬 憲太郎
  • 出版社/メーカー: 築地書館
  • 発売日: 2010/07/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




新規就農で「養鶏」をはじめた方が、どのように卵ビジネスで商売を成功させたのかを綴った一冊。

僕がフリーライターをしながら新規就農を果たしたことは、すでにこのブログでもお伝えしているかと思いますが、

そのきっかけとなったのが『農で起業する!』という一冊の本でした。


それまで、農業といえば「時代遅れのビジネス」といったイメージを抱いていたんですが、

実際は、ハイテク機器を導入したり、いろんな数値の測定をしたり、という実情を知り、

科学的な検証を交えた、実にクリエイティブなビジネスなんだな〜と目からうろこでした。


で、今回もそんな話を期待しながら読んでみたんですが、

ニワトリのことを大切にする姿勢には、純粋に「すごいな!」と感じるものの、

「じゃあ自分もこういった手法を使って…」といったように、

すぐにビジネスに役立てられるような情報は少ないかな〜というのが印象でした。



なにせ、この方の「ニワトリに対する愛情」がハンパじゃない!

また、以前から鶏卵関係の会社にお勤めで、

就農前に基礎的な知識・ノウハウを習得されていたようですから、

この著者のやり方をそのまま真似して就農したい、という方がいるとしたら、

よほどの愛や経験がない限り、失敗するリスクが高いような気がします。



ただ、「返せるアテのない借金はしない」といった経営哲学や、

マスコミに取り上げてもらうための方法を書いた部分などは、

他のビジネスを展開する方にもなかなか参考になる内容ではないかなと思いますので、

アグリビジネス関係に興味のある方は、手に取ってみてもいい一冊かな〜とは思います。



なにより、著者の方が生産する『つまんでご卵』という卵が食べたくなる、というがこの本の一番の感想。

実際、どんな卵なんだろう? 卵かけごはんフリークとしては、ちょっと気になる存在です!

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プラットフォーム戦略。

最近、更新が滞りまくりで。。。反省の意味を込めていくつか。


プラットフォーム戦略

プラットフォーム戦略

  • 作者: 平野 敦士 カール
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2010/07/30
  • メディア: 単行本




最近流行りのSNSをはじめ、ビジネスにおいてプラットフォームを構築することがいかに重要か、というような内容を書いた一冊。

…ってなんだかざっくりな言い回しですが、実はコレ、すでに読んでからだいぶ経っていたりして。

今までのITビジネスの成功事例などを引き合いに出しながら、自分たちがプラットフォームになることの重要性や、プラットフォームにコミットする際にはどのような点に注意すればいいのか、という部分を書いているんですが、

正直、自分が大企業に勤めているか、大企業に匹敵するビッグ・ビジネスを立ち上げるといった方でないと、プラットフォームというシステムに参加しない方がメリットが大きいような気がします。

なんだかある種、ネットワークビジネスのような話で、要は「元締めが一番得をする」ということでしょうか。

中小企業、とりわけ超・零細(笑)な自分にとっては、直接役に立つ情報は少ないな〜というのが印象です。

IT系のビジネスをされている方、大企業にお勤めの方には、一度読んで損はない一冊なんじゃないかな〜とは思いますが。

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2010年09月19日

踊る「食の安全」。

こちらはちょっと前の本になりますが。


踊る「食の安全」―農薬から見える日本の食卓

踊る「食の安全」―農薬から見える日本の食卓

  • 作者: 松永 和紀
  • 出版社/メーカー: 家の光協会
  • 発売日: 2006/06
  • メディア: 単行本




最近、がっつり農業をはじめつつあることもあり、「農薬の知識」は避けて通れないテーマ。

というわけで、頭ごなしに農薬を否定するのではなく、農薬と上手に付き合う方法を示した本を読んでみようと手に取ったのがコレ。

著者の方自身、以前は「農薬反対!」の立場でいろんな原稿を書いてきたそうですが、この本では、農薬が食料生産に与える恩恵を考えながら、メリット、デメリット両方の視点で持論を展開しています。

実は農薬というのは日進月歩で進化が続いていて、最近では、哺乳類には影響のない薬品や、特定の虫のみに高い効果を発揮するような新薬が採用され、どんどんと農作業の現場で使われているのだそう。

むしろ農薬を使わないことで、害虫に対抗するための毒性を持った野菜が栽培されたり…といった思わぬ弊害が発生することなどを指摘しています。

確かに、実際に農作物を栽培してみると、農家まかせの産直市場などの方がむしろ残留農薬などの危険度は高いのではないか?という疑問も抱きますし、

純粋に、「じゃあ農薬を使った野菜はそんなに危険なのか?」という根本的な部分についても、知らないことが多すぎるような気がします。

例えば、農薬汚染を取りあげた古典的名著、レイチェル・カーソンの『沈黙の春』についても、本の中で再三忠告を続けるDDTによる発がんリスクは、最新の科学的検証の結果、「因果関係は認められない」という結論に至っています。

むしろ、この本を契機にDDTの使用が禁止され、、発展途上国ではマラリアの感染が異常に増加。スリランカではDDT使用時前の46年、280万人もいた患者が、DDT使用時の63年にはわずか110人にまで激減。DDT禁止後の67年には再び100万人に達し、その後も毎年200万人以上の患者が発生しているというのです。

そして今でも、このマラリア感染で、子供たちを中心に世界で100万人以上が死亡しているといいます。

このことについて、欧米では大々的な批判がなされ、なかには「レイチェル・カーソンの生態学的大虐殺」などというショッキングな記事を掲載した新聞まであるのだとか。

ただ、日本ではこうしたトピックを取り上げるメディアはそんなにないのでは?と感じます。


また、無農薬・減農薬野菜に取り組む農業従事者の中には、有吉佐和子著の「複合汚染」がきっかけだったと語る方が少なくありませんが、この内容についても、科学的な根拠に乏しいというのが主流な意見になっています。


ともあれ、単に「無農薬=善、農薬=悪」という二元論に終始するのではなく、生産者、消費者ともに、もっと客観的な目線で事実を見つめなおす必要があるのでは?と痛感します。

名古屋のグルメライターとして、そして新米新規就農者として、より確かな「食の情報」を届けていきたいな、と思います。

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ゼロから始める都市型狩猟採集生活。

これはちょっとスゴイ一冊!


ゼロから始める都市型狩猟採集生活

ゼロから始める都市型狩猟採集生活

  • 作者: 坂口 恭平
  • 出版社/メーカー: 太田出版
  • 発売日: 2010/08/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




路上生活者にスポットを当てた本で話題の著者がいることは以前から知っていましたが、手に取るのは今回がはじめて。

ビジネス系雑誌(だったと思います…)の書評を見て、ちょっと読んでみようかな?と気軽に図書館で借りてみた一冊ですが…、

これ、かなりいいです!

別に路上生活者を賛美するつもりは毛頭ありませんが、「彼らがどんな考え、主張を持ってその生活を続けているのか」という素朴な疑問から、

「純粋に「所持金ゼロ円」という絶望的な状況で、人間は生きていくことはできるのか」という根源的な命題にいたるまで、

いろんなことを考えさせてくれる一冊だと思います。

これだけエコを声高に叫びながら、膨大に廃棄され続ける「都市の幸」。

海の幸や山の幸がなくても、大都会という肥沃な大地が生み出す「都市の幸」があれば、十分に人は生きていけるという姿を見せつけられると、

今までの人生観を根底から揺さぶられるような気さえしてきます。


廃棄された車のバッテリーと太陽光パネルを組みあわせて自家発電をしていたり――。

捨てられたレアメタルを収集し、平均月収は30万円という人がいたり――。

雨水再利用システムを完成させ、飲み水を自分で確保していたり――。



「お金」って何なのか? 「働く」って何なのか? 「生きる」って何なのか?


現状の生活に悩みを抱いている方には、「すぅ〜」と肩の力を抜いてくれような、そんな一冊になるかもしれません。

…まあ、そんな深く考えなくても、素直に「面白い」と思える内容ですから、機会があればぜひ一度手に取ってみてください。かなりお勧めです!

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老後に本当はいくら必要か。

2級ファイナンシャル・プランニング技能士の受験記念!ということで。


老後に本当はいくら必要か (祥伝社新書192) (祥伝社新書 192)

老後に本当はいくら必要か (祥伝社新書192) (祥伝社新書 192)

  • 作者: 津田 倫男
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2010/01/30
  • メディア: 新書




先日の試験の自己採点の結果、「たぶん合格!」となる見込みですので、ちょっとひと安心しながら読んだ一冊。

ファイナンシャルプランナーというのは、お金に関するライフプランを立案する仕事で、老後の資産設計などももちろん話題に出てくるわけですが、

プランを作成するうえでは、基本的に「老後はこれぐらいお金かかかる」という前提の数字を疑いもなく採用していて、

じゃあぶっちゃけお金がないと生きていけないの?という部分には、深い突っ込みを入れることはありません。

…プランニングでは、死亡や病気時、老後の資金などがショートしてくれないと、生命保険などの見直しが勧められないという側面がありますから、ある意味、不安をあおるための理由づけとして「どうしても老後資金は高めに設定したい!」という思惑が働く可能性が高いわけです。


この本では、そんな「老後のお金に対する疑問」を取り上げた内容になっていて、その手の悩みを抱えている定年間際の方には、なかなか心強い一冊なのでは?と思います。

内容をざっくりまとめると、要は「その人次第」ということ。

生活を切り詰めれば、現行の年金支給金額でも十分に生活は成り立つし、余裕が欲しいという人は老後までにお金をコツコツためればいい。

そんなお金の心配をするよりも、人生を豊かにするために「生きがい」を見つけ出すことの方が重要だ、と著者は語っています。

また、その「生きがい」を探すうえでは、老後の時間を活かして「起業」なんていうのも魅力的な選択肢のひとつなのでは、というのが筆者の主張です。

結果的に「楽観主義、前向きな考え方が大事」と結論づけてしまっているあたりはいささか物足りなさを感じてしまいますが、おそらく老後の真相というのは、こういったアバウトな答えで解決できてしまうものなんだろうな〜とも。

それよりも、老後の生活について過剰に不安を抱き、素人考えでリスクの高いデリバティブや、非現実的なリターンを謳う詐欺商品などに手を出して、取り返しがつかない損失を発生させる方が、より危険が大きいともいえなくもありません。

普段から地に足を付けた生活を心がけ、コツコツと貯金してきた余剰金で、つつましい老後を過ごす。なにも難しいことではないような気がするんですが、これが一番難しかったり。。。

ともあれ、「目の前の生活を、より前向きに、楽しく生きること」が大切なんだな〜と、しみじみ感じた一冊でした。

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2010年09月05日

社会保障の「不都合な真実」。

社会保障って、これから一体どうなるでしょうか?


社会保障の「不都合な真実」

社会保障の「不都合な真実」

  • 作者: 鈴木 亘
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2010/07/16
  • メディア: 単行本




明らかにアイキャッチを狙った「不都合な真実」には、なんとなく今さら感がぬぐえないのがちょっと賛否の分かれるところかもしれませんが、

本の内容はなかなかに硬派。本家?の「不都合な真実」よりも、とっぼとこちらの方が読み応えがある、と個人的には思うんですがいかがでしょうか?

…このあたりは、環境破壊、地球温暖化に対する価値観の問題なので、なんとも言えない部分がありますけどね。

各種メディアの報道で、年金をはじめとした社会保障が破たんの危機に瀕していることは分かりますが、それがどれぐらいひっ迫していて、どのような具体策を講じるべきなのかは、意外に知らないことが多いですよね。(少なくとも僕はそうです。。。)

この本では、そういった社会保障の問題を、年金だけでなく、医療や子育てなどについても、経済学の観点から詳しく解説し、その具体的な解決法についても言及しています。

個人的に興味を持ったのは、「病院による貧困ビジネス」の実態についてふれている部分。一時期、生活保護を使った無料定額診療所による貧困ビジネスが取りざたされていましたが、この本では、「それよりも、病院により貧困ビジネスの方が悪質」と指摘しています。

本によれば、生活保護者は医療費負担がゼロであることを使い、「患者を短期間で繰り返し転院させて診療報酬を荒稼ぎ」する病院もいるあるのだそう。

報道で明るみに出ているものは実は氷山の一角で、本当はもっと巨大なネットワークになっているという話も。

…と、そんな少しアンダーグラウンドな話も交えつつ、この国が抱える問題と真摯に向き合ったなかなかの良書。

この手の話題に触れてみたい方には、ぜひご一読をおすすめしたい一冊です。

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デフレは終わらない。

ちょっと古めの本になるんですが。


デフレは終わらない―騙されないための裏読み経済学

デフレは終わらない―騙されないための裏読み経済学

  • 作者: 上野 泰也
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2008/04
  • メディア: 単行本




先日、今も僕が執筆をさせていただいている地元経済誌の講演会に参加した際、「日本経済の需給バランスからいえば、これからデフレが解消されることはない」というお話を伺い、確かに、これだけ大量生産が行われ、慢性的なモノ余りの時代に、急激なインフレが起こることは考えにくいな、と今までの考え方を少し軌道修正したところですが、

そんな時、図書館でふと目にとまったので借りてみることにしたのがこの本。

正直、あまり期待はしていなかったんですが、でも、なかなかの当たりでした。

副題は「騙されないための裏読み経済学」。「デフレは終わらない」というよりも、こちらの方がメインタイトルにふさわしい内容になっています。

発刊は2008年5月。なのであのリーマン・ショック前の「戦後最長の好景気」と呼ばれていた頃の執筆ですが、その後の状況をなんとなく予期している節も読み取れ、なかなかバランス感覚に優れた思考をお持ちの方だな〜と思いながら読み進めました。

面白かったのは、新聞や雑誌、テレビなどのコメントが「いかに信用できないか」を説明する部分。新聞記者の仕事ぶりや内情が垣間見え、「それじゃあなかなか正確な記事は書けんわなぁ」と、同じ書き手のはしくれとして同情してしまう部分も。

あと、この手の記事だけでなく、政府の財政政策、日銀の金融政策においても、「直線的シナリオを描く」というバイアスがかかっている、という指摘はとても面白いと感じました。

未来とは本来「予測不可能」なもので、今がよければ、必ず将来には悪い時期が訪れるもの。そういう見込みなしに、しばしば「現在の状態の延長線上」で未来が語られることが多い、と筆者は指摘しています。

確かに。いい時もあれば、悪い時もある。それが世の常ですよね。だからこそ、「いい時期に先手を打つ」ことが常々大切だと痛感しますが。


本の後半には、「デフレの時代、私ならこうする。」という提言が示されていて、あたらめて「自己投資」への重要性を説くなど、経済の見識を広げるだけでなく、日々の生活に活きるエッセンスも。

単に「金融・経済の本」としてかたずけるには惜しい、今読んでも面白い良書だと思います。

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子どもの心のコーチング。

目下、コーチングを勉強中の友人が「売れているよ!」と薦めてくれた一冊。


子どもの心のコーチング―一人で考え、一人でできる子の育て方 (PHP文庫)

子どもの心のコーチング―一人で考え、一人でできる子の育て方 (PHP文庫)

  • 作者: 菅原 裕子
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2007/10
  • メディア: 文庫




朝夕の保育園への送り迎え、夕食の後のお風呂、歯みがき、皮膚炎対策のクリーム塗り…。

…と、自宅兼事務所でフリーライターをしている性質上、おそらくご主人がサラリーマンというご家庭よりは、育児への参加率が高い方だと自負している2児のパパ・ライターの僕ですが、

まだまだいろんなシーンで戸惑いながら、子育てをしているという感じがします。

自営業のため、組織に属している方ほど「コーチング」への興味はないんですが、それでも、ビジネス書を読んでいるとその類の書物には数多く遭遇するわけで、

まあ、自然とその手の情報には詳しくなりつつある今日このごろなんですが、

この本の著者の方は、人材開発コンサルタントで活躍した経験を活かし、そのノウハウを使った子供へのコーチングにも力を入れている方のよう。

この本のほかにも、類書を数多く出版されているみたいです。


で、肝心のこの本の内容ですが、手軽に買える文庫本でさらっと読めるので、なかなかいいかな〜と思います。

ただ、この手の育児関係の本を結構読んでいらっしゃる方には、そんなに目新しさはないかもしれないというのが率直な印象です。

親の「ヘルプ」が子どもをダメにする
親子から子への最高の贈り物「サポート」
親は子どもをサポートし、才能を開花させるコーチ

…といった内容は、タイトルそのまま、「子どもをコーチングする」という趣旨のことが書かれているんですが、「そうはいってもなかなか難しいよねぇ」と感じる親御さんも多いのではないでしょうか? 

あと、「第4章 心を結ぶ聴き方・伝え方」には、子供との会話をロールプレイング風に書いているんですが、なんだか同じような内容を自己啓発本系のビジネス書で見たような記憶が…。 

ただ、おそらく育児本を読む方にはビジネス系の本に馴染みのない方も多いと思いますので、そういった方には、こうした会話のトレーニングはとても参考になると思います。


個人的に一番興味深く読んだのは、「子どものコミュニケーションは親次第」という内容。

簡単に言うと、親はきちんと自分の意思表明をして子供に話すべき、というもの。

例えば、「先生からもいってやってください」とか、「ママに怒れるよ」とか、他人を借りて自分の意思表示を回避したコミュニケーションの取り方は、自分の言ったことに責任を取らない話し方を教えているようなもの、だとこの本の著者はいっています。

確かに、子どもへの影響はもちろん、一人の社会人としてこうした発言の仕方には注意しないとな、と考えされられました。

…まあ、つまるところ、子供に「ああして欲しい」「こうして欲しい」と言う前に、自分自身の襟元を正せ、ということなんでしょうね。


ちなみに、以前読んだビジネス書によると、子育て情報には一種のバイアスがかかっていて、統計的な情報から冷静に判断すると、「親が思っている程、子供のその後の人生には、親の人格・しつけ、経済的な援助などは影響しない」らしいので、

(※ちなみに、影響力が最も大きいのは「友人などとの人づき合い」らしい。そういう意味では、まあ、親の経済力は「いい学校に入学できる」という意味で、あながち無関係でもないと思いますが)

必要以上に悩みすぎて、親自身がストレスを抱え込むのが一番の問題じゃないかと思いますが、

それにしても、親として最低限の子育ての理解は必要だろうなと思いますので、機会があればざっと読んでみて損はない一冊かなとは思います。

文庫本でたったの580円。読書時間もせいぜい1時間。これで一つでもタメになることが得られれば、とても安い自己投資だと思いますが、いかがでしょうか?

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ストラテジック・マインド。

有名なコンサルタントの代表作のひとつ。


ストラテジック・マインド―変革期の企業戦略論

ストラテジック・マインド―変革期の企業戦略論

  • 作者: 大前 研一
  • 出版社/メーカー: プレジデント社
  • 発売日: 1984/01/15
  • メディア: 単行本





どんな本を読んだらいいのか?と悩んだ時、僕はよく「●●が選ぶお勧めの本」みたいなガイドから当たりをつけるんですが、

先日、「MBAが選ぶおすすめの一冊」みたいなガイドに書いてあったのがこの本。

大前研一氏のことは、頻繁にビジネス雑誌に登場する人ですし、知らないわけではなかったんですが、

実際に氏の著書を読むのははじめて。一体どんな内容なんだろう?と興味津津で手に取りました。

で、内容は?というと、なかなか読み応えがあり、1984年に発刊されたとは思えないほど、現代のビジネスシーンにも活かせる思考法が満載されていました。

具体的な事例を挙げつつ、事業の問題を解決に導く考え方のヒントを提示。

単に「こうすればいい」という答えを教えるのではなく、どんな状況にも対応できる思考力を養うための本、といった感じでしょうか?

「論理的な考え方のトレーニングをしたい」という方には、うってつけの一冊なのではないかなと思います。

…ただ、だいぶ古い本なので、本の中に登場する経済の状況は今とは全く異なります。まだインターネットや携帯電話もない時代ですからねぇ〜。そのあたりはご納得の上で手に取っていただきたいな、と。

それにしても、昭和から平成への時代の流れの中で、いろんな機械やサービスが登場しましたが、一見便利になったようで、余計に忙しくなったような気がしてならないのは僕だけでしょうか?

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2010年09月04日

非才!

タイトルに興味をそそられて…。


非才!―あなたの子どもを勝者にする成功の科学

非才!―あなたの子どもを勝者にする成功の科学

  • 作者: マシュー サイド
  • 出版社/メーカー: 柏書房
  • 発売日: 2010/05
  • メディア: 単行本




僕の父親は、高校時代に卓球に情熱を燃やしていたようで、出身地の渥美半島で上位入賞したというのを、ことあるごとにひけらかしてきてかなわんのですが(笑)

そんな(どんな?)、卓球でオリンピックに出場した経験を持つという、ウチの父親とはまさしく雲泥の差の実績を誇る、気鋭のスポーツジャーナリストが書いた本です。

で、その内容は、至極単純明快!

タイトルが示す通り、"「天才」は存在しない、すべては「努力」だ”という筆者の主張が、それを証明するという事例とともに書きつづられています。

まあ、内容は本当にこれに終始するので、それを伝えるとなんだかつまらない本のように思われるかもしれませんが、努力がいかに人の成功に影響するのかを、とりわけスポーツの面から実例を挙げて解説していて、「どうせ俺には才能がない」なんていうネガティブ思考をお持ちの方には、とても大きな勇気を与えてくれる一冊だと思います。

しかも、とりわけ「生来の才能」がモノを言うと考えられがちなスポーツの世界においても、どうしようもない身長さ、体格の違いを除き、基本的には「努力の違い」「練習の量×質」が成功を左右する一番の要素だというのが筆者の主張です。

もちろん、この内容の意義を唱える方も多いと思いますし、そもそも「じゃあこの主張が目新しいか?」と言われると、決してそうではないと思いますが、

自分の才能を悲観するのではなく、まずは情熱を持って努力を続けるようにしよう!なんて思わせてくれるのが、この本のいいところではないかな〜と。

…そんな、ポジティプ・シンキングに浸りたい人には、なかなかの良書だと思います。

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2010年08月28日

内定したら読む本。

こちらも地元の図書館から。


新訂 内定したら読む本ー社会人としての自分を仕立てる24章  (Nanaブックス)

新訂 内定したら読む本ー社会人としての自分を仕立てる24章  (Nanaブックス)

  • 作者: 楢木 望
  • 出版社/メーカー: ナナ・コーポレート・コミュニケーション
  • 発売日: 2010/06/25
  • メディア: 単行本




最近、企業様の採用関係の原稿の執筆を依頼されることが多いんですが、

その中で少なからず顔を合わせるのが、採用試験という難関を突破して内定を獲得した学生さんたち。

僕らの時代も「超・氷河期」と呼ばれていましたが、今はそれに匹敵するぐらいの厳しい就職戦線が続いているようで、

何年か前の内定者の学生さんたちとは、だいぶ意識が違うな〜と実感します。

就職活動自体も早くから始めていますし、活動に対する積極性もかなり違っています。


ただ、なんとなく感じるのは、就職活動をあまりに頑張りすぎて、「入社後に息切れしちゃうんじゃないかな?」という一抹の不安。

例えば、結婚式をクライマックスを持ってきてしまい、さて、その後の結婚生活はどうしよう?となってしまうのと一緒で、

やっぱり「内定」はあくまで「スタートライン」という意識を持っていないと、その後の本人の成長にとってもマイナスになってしまうんじゃないかな〜と思います。

で、そんな想いを抱えながら手に取ってみたのがこの一冊。

そのまま、ずばり「内定したら読む本」です。


本の中身は、新入社員としての心構え的な内容が多いんですが、

入社前にこれを知っておけばよかったな〜」と思う社会人の方も、きっと少なからずいるんじゃないかな〜と思います。

個人的に注目したのが、『会社は「自営業者」を求める』という項目。

実は先日、テレビ東京『カンブリア宮殿』に出演していたユニクロ・柳井さんも同じことを言っていました。

「自営業者」。

きっと、「『会社におんぶにだっこ』な社員はいらない」という明確な意思表示なんでしょうね。自らアクションを起こし、仕事を作り出していくような人でないと、これからは必要なくなってくるのかもしれません。安い人件費を求めていくらでも世界に出ていける時代ですから。

でも、そうなると、そもそも最初から自営業者を目指せばいいわけで、あえて「サラリーマンになるべき、会社員であるべき理由」がないような気もしてしまいますが。。。

まあ、そこらへんは価値観の問題かもしれませんが、ともあれ、「会社という組織の仕組み」から、「上司からの飲みの誘いは断ってもいいのか?」といったものまで、多岐にわたるトピックについて書かれているので、読んでみてソンはない一冊かなと思います。


先輩社会人としてアドバイスするなら、目下、上司や取引先との飲みを断る最良の手段は、「すみません! 今日、この後クルマなんで…」だと思いますが(笑)

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脳より体を磨きなさい。

図書館で見つけた自己啓発系の一冊。


脳より体を磨きなさい いつでもやる気がみなぎるビジネス体調管理術

脳より体を磨きなさい いつでもやる気がみなぎるビジネス体調管理術

  • 作者: 三宅 裕之
  • 出版社/メーカー: 日本実業出版社
  • 発売日: 2010/06/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




最近発刊された本のようですが、著者の方はなんでも「ビジネスコーチ」という肩書の持ち主。最近、コーチングを生業にする人が多いみたいですが、コーチってそんなに儲かるんでしょうか?

…と、まあ、そんな疑問はひとまず置いておいて、本の中身のお話。

「脳より体」というぐらいですから、「どんな体のトレーニング法が載っているのか」と思いきや、メインの内容は生活習慣に関わるもの。

「玄米菜食がいい」なんて、「体を鍛える」というのはちょっと趣旨が違うのでは?というトピックも飛び出すので、著者のプロフィールをもう一度眺めてみたら、「マクロビオティック・インストラクター」という文字を発見。

どおりで。「プチ断食」とか、「30回噛む」だとか、そんな話が多いわけですね。

と、そんなわけなので、本の中身を見渡してみても、「それほど目新しい内容はないな〜」というのが正直な感想。もちろん、実践できればそれに越したことはないものばかりですが。

この手の本はすでに読みまくっているからかもしれませんが、個人的には、もう少し新しい着眼点を与えてくれたり、最新のデータに基づいた科学的な体のメンテナンス法などが記載されていたらよかったな〜と思います。

…まあ、「じゃあ書いてみろ!」と言われると、なかなか大変なんでしょうけどね。。。
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2010年08月19日

人の10倍の「仕事量」をこなす技術。

図書館で衝動借りした一冊から。


人の10倍の「仕事量」をこなす技術 (PHPビジネス新書)

人の10倍の「仕事量」をこなす技術 (PHPビジネス新書)

  • 作者: 五十棲 剛史
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2010/04/17
  • メディア: 新書




300社以上の事業プロデュースを手掛けたという人気経営コンサルタントが、自分が実践する仕事術について書いた一冊。

…って、この手の本は巷にあふれかえっておりますので、おそらくそんなに目新しい話はないだろうな〜と思いつつ、ざっくりと速読。

例えば、

・名刺にはメールアドレスを載せない→電話の方が早い
・打ち合わせのメモを取らない
・これと決めた分野でエキスパートになれ!

などなど。

本を読むと、確かに納得する部分は多いんですが、やはりこういった仕事術に関しては、自分に合ったスタイルを見つけることが一番だと思います。

最近では「早起き」なんてのも、いい仕事スタイルの定番になりつつありますが、

成功者のヒアリングから地道に数値を集めた統計では、「早起き」と「成功」には全くもって因果関係がないそうな。

僕は個人的に「朝仕事」がはかどりますが、それはあくまで個人レベルの話なわけで、

本人が「深夜仕事」の方が向いていると感じるなら、それを無理に「朝型」にするのはナンセンスだと思います。

…と書いていくと、なんだか本の批判になりそうでなんですが、

まあ、この手の本は「いいところだけを自分に取り込む」という程度の活用法でいいのかな、と思います。


ただ、「継続しているうちに、周りが勝手にコケていく」という部分には、自分も「そうだな〜」と思う部分が。

「石の上にも3年」という言葉がありますが、

通説として「総時間一万時間の努力を積み重ねれば、その道でお金をとれるようになる」と言われておりまして、

1日8〜10時間の仕事を3年間積み重ねると、ざっくりと1万時間に到達する計算になります。

昔の人ってすごいな〜と思うと同時に、成功するためには「継続」することが何よりも重要だと改めて感じます。


仕事柄、創業者の方たちにお会いすることも多いですが、やっぱり最後に勝つのは「継続」だったりします。

だって、自分は最後まで続け、周りが辞めてしまえば、簡単にトップになれるわけですから。

この本では「3年でプロ、10年で本物」と書いてありますが、

僕はまだ独立して8年目。もちろんそれ以前から「書くこと」に対する努力は続けてきたつもりですが、

10年超えを果たして、周りの皆さんから「本物」といっていただけるように、まだまだ日々精進していきたいなと思います。

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2010年08月15日

8つの鍵。

以前から気になっていたんですが、図書館で発見したので読んでみました。


8つの鍵

8つの鍵

  • 作者: ロイス・クルーガー
  • 出版社/メーカー: 中経出版
  • 発売日: 2009/09/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




「無人島に1冊だけ本を持っていくとしたら?」と問われたら、たぶん『7つの習慣』を持っていくんじゃないかと思います。

そんな、僕の中での「ベスト・オブ・自己啓発本」の著者が推薦文を書いていたので、以前から気にはなっていたんですが、

中身をみてすぐに謎が解けました! 

元々、一緒に事業をされていた方なんですね。。。


どおりで、タイトルも中身も、なんとなく『7つの習慣』テイストに仕上がっているわけです。


『7つの習慣』よりはだいぶ内容も平易にまとめてありますし、スラスラと読了できるようになっていますので、、

「手軽に読みたい!」という方は、こちらから手にとってみてもいいかな〜と思います。

が、

個人的には、ぜひ『7つの習慣』の方こそ読んでほしいな〜。


でも、『「どのような人間になるか」は自分で決められる』といった内容には、

「主体性を発揮する」「反応は自由」などと書いた『7つの習慣』にも通じる部分があって、読み応えは十分にあると思います。


それにしても、やっぱり出てきた「ミッション・ステートメント」。

最近では、いろんなビジネス書で見るフレーズですが、

きちんと実践している方はどれぐらいいるんでしょうか?


ちなみに我が家では、この片仮名ワードがなんとなく胡散臭いので、

同じようなことを、「平井家・家訓」として実践しています。


大きめのフォントを使って、守るべきこと、優先的にしなければいけないことなどを、冷蔵にマグネットで貼りつけています。


で、そんな家訓における最優先事項は、

「家族との対話を大切にすること」。


それまでは、とかく仕事のために家族を犠牲にするシーンが多かったんですが、

冷静に考えると、家族のために仕事をして、家族を犠牲にしてしまったんでは、全くの「本末転倒」ですよね?

だから、こういったミッション・ステートメントを掲げるようにしました。

実は、この「対話」としてあるところがミソ。

これが「時間」となってしまうと、常に「家族との時間」を優先しなければならなくなり、どうしても仕事に行かないといけないシーンと辻褄が合わなくなる。

だから、「対話」というフレーズにして、「家族のことを第一に考えて、うまく優先順位をつけていく」ということを指し、常に守ることができるものに仕上げました。

実際、こうして「家訓」を掲げてみて、家族を意識する時間がぐっと増えたような気がします。


どれだけビジネス書を読んでも、実践しなければ、ただ活字を追っただけの読書にすぎません。

なかなか難しいですが、せっかく多読するなら、1冊1つずつでも、実生活に役立てていきたいものです。


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2010年08月01日

星野リゾートの教科書。

話題の経営者の本。


星野リゾートの教科書 サービスと利益 両立の法則

星野リゾートの教科書 サービスと利益 両立の法則

  • 作者: 中沢 康彦
  • 出版社/メーカー: 日経BP出版センター
  • 発売日: 2010/04/15
  • メディア: 単行本




経営の危機に瀕したホテルや旅館を再生させるカリスマ経営者として、テレビや雑誌にもよく登場する星野佳路氏の読書遍歴を追った一冊。

実際のビジネス書を取り上げ、それをいかに経営に活かしてきたのかを、具体的な事例とともに解説しています。

…というわけで、この本の内容自体がどうこうというよりも、経営に関する良書を探すのに便利な一冊。

例えば、王道中の王道ですが、マイケル・E・ポーターの『競争の戦略』とか、『ビジョナリー・カンパニー』とか、

そのほかにも、個人的に読んだ本、知っている本、知らない本など、いろんな経営指南書が紹介されています。

なんでも星野氏が選ぶのは、「書店に1冊しかないような古典的な本」なんだとか。

これは、同じようなことを、何かと話題の勝間和代氏も本に書いていました。

現在まで読み続けられる本には、それだけ今も昔も変わらない普遍的な内容が書かれていることでしょうか。

今後も、そんな役立つ「古典」をもっと掘り出していきたいなと思います。

posted by もっぴ at 17:31| Comment(2) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「話し方」で人を動かす「超」心理術。

いや〜、話し方ひとつで、人を動かせたら。


「話し方」で人を動かす「超」心理術

「話し方」で人を動かす「超」心理術

  • 作者: 内藤 誼人
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2010/04/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




図書館で衝動借りしたんですが、なんでも慶應義塾大学の博士課程を終了した心理学者の方が書いた一冊のようです。

で、内容なんですが、冒頭いきなり、

「話し方そのものは、人を動かすうえでそんなに重要なことでもない」と語りはじめ、

まずは自分に対する評価を高める、人間的な魅力を上げることに力を注げ、と解説しています。

おお? 話し方の本だったのでは???

確かに「評判の良い人」なら、「話し方なんて関係なく人を動かせる」のは分かりますが、それってすでに「話し方で人を動かす」というタイトルと乖離していませんか?

後半には「どんどんウソをつこう。そして、ウソをつく能力を磨こう」だとか、

「お金で釣れ」というタイトルのページでは、「金銭的な報酬を与えるというやり方は、人を動かすうえで、ものすごく力のある方法なのだ」なんて解説しています。

ええ? それなら、『「お金」で人を動かす「超」金銭術』」といったタイトルの方がいいのでは?

…と、イカンイカン。もちろん話し方のテクニックを紹介する部分もあって役立つことも多いと思いますが、

「ウソ」や「お金」で人を動かせるという思考回路は危ういと思いますし、どうしても個人的に納得いかないという思いが強くて……。

ともあれ、なんとかして「人を動かしたい!」と考えている方は、一度中身を覗いてみてはいかがでしょうか?


posted by もっぴ at 17:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

カラダマネジメント術!

今度はちょっと趣を変えて。


カラダマネジメント術!

カラダマネジメント術!

  • 作者: 本田 直之
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2010/04/06
  • メディア: 単行本




同じ著者の方の本を2作連続。今度はビジネスの話を抜け出して、体や健康に関するお話。

基本線は「仕事力をアップするためには体づくりが大切」という、ビジネス視点に寄った形の内容になっているんですが、

とりわけ後半を見ると、著者本人のトライアスロンの経験を元にした、いわば「トライアスロン推奨本」と化してして、

トライアスロンに全く興味のない人からすると、あまり得るものがないかなと思います。

それでも、「カラダへの投資はすぐにリターンが出てくるのが特徴」など、

仕事面から健康や体づくりを考えるという着眼点には面白い部分もあります。

確かに、健康な体があってこそ、充実した仕事ができたり、幸せな家庭が築けたりするわけで、

不健康だったら、「健康であること」が前提条件になっている全てのものが崩壊してしまいますからね。


健康第一。

無病息災。

昔、神社に行ってこのフレーズを見ると、「なんだかもっと気の利いたお願いはないのか?」と思ったものですが、

30歳も過ぎると、「これこそ全て」と思えてなりません。


家族が、友人が、取引先の人が、自分を含めて取り巻く全ての人が、いつも健康でいること。

当たり前のことが、一番の幸せなんだな〜とつくづく思います。

…ただ、事故や天災はなんともならない要素が大きいですが、健康というのは、確実に自分の努力でリスクを最小限に抑えらえるもの。

幸せを長く持続するためにも、日々の努力は怠らないようにしたいものです。


…なんてPCをカタカタしながら、お菓子をボリボリやっていては説得力のかけらもありませんが。。。

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レバレッジ勉強法。

お馴染みのベストセラー著者の一冊。


レバレッジ勉強法

レバレッジ勉強法

  • 作者: 本田 直之
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2007/09/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




やっぱり読んじゃいました! レバレッジシリーズで有名な本田直之氏の書いた一冊。今回は勉強法に関する本です。

で、その内容ですが、前半は「どうして勉強することがいいのか?」という勉強をする理由づけの部分、そして後半は「実際にどのように勉強するのか」という方法論になっています。

きちんと損得勘定を考えながら勉強するのが大切。で、勉強してお得なのが「IT」「語学」「金融」の3つだと語る著者。

これには、僕的にもおおむね賛成です。

やっぱり語学はあった方がいい。変なお気軽資格より、英語が話せる方が仕事だけでなく、プライベートのコミュニケーションのほか、インターネット等の情報収集などにも役立つ、という具合に、何かと生きてくるシーンが多いと思います。

…まあ、喋れない僕がいうのもなんですが。。。

「IT」や「金融」についても、確かにある程度の知識がないと、実生活で損をするシーンが多い。

例えば、パソコンが使えなければお得な情報に触れたり、ネット決済などのサービスが使えないわけで大きなロスが生じかねない。

また、最低限の「金融」「お金」の知識は、保険や住宅ローンを考える時に効果を発揮しますし、求職や離婚、死別などといったイザ!という時の対処法を身につけることにもつながるはずです。


で、後半は、そんな知識を身につける勉強法に至るわけですが、これは、やっぱり個人個人、自分なりの方法を見つけるのが一番かな〜と。

僕自身は、ドライブ中は資格試験の講義CDを聞くようにしていますし、電車移動の隙間時間には常に資料や本に目を通すなど、この本と同じように、なるべく時間を有効活用するように気を配っていますが、

それでも、参考書の使い方や選び方、試験当日の行動…といった部分は、それぞれオリジナルのものでいいと思います。


普遍的な内容ではなく、あくまで本田流の勉強法の紹介。自分に役立ちそうな部分を抽出して、自己流にアレンジしていくのが一番かな〜と思います。

posted by もっぴ at 16:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

稲盛和夫の実学。

以前『アメーバ経営』を読みましたがその流れで。


稲盛和夫の実学―経営と会計

稲盛和夫の実学―経営と会計

  • 作者: 稲盛 和夫
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
  • 発売日: 2000/11/07
  • メディア: 文庫




現在、JAL再建に尽力する稲盛和夫氏が書いた一冊。『アメーバ経営』とは異なり、こちらは会社の会計にスポットを当てた内容になっています。

…とはいっても、専門的な会計の用語を乱発するといったものではなく、「売上を最大に、経費を最少に」など、具体的な数字のお勉強というよりは、もっと行動指針や考え方といった部分を説いた話になっています。

実際に第一線で活躍し続ける経営者の英知。そんなものを感じさせてくれる一冊。

真っ当なことばかりでつまらないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、会社の大小を問わず、経営者なら誰しもためになる名著だと思います。

もし手に取ったことのない方がいらっしゃるようでしたら是非。

posted by もっぴ at 16:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする