2015年08月12日

墜落遺体。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

今年は、戦後70年の節目の年ですが、
こちらも30年の節目ということで、
本日はこの一冊をご紹介します。

IMG_4983.JPG

もうタイトルからすべて察しが付くと思いますが、
30年前に起きた日航ジャンボ機墜落事故で、
身元確認班の責任者を務めた方の記録です。

遺体との対面に嗚咽する遺族たち。
凄惨な現場で懸命に確認にあたる人たち。
もう、涙なしでは読み進められません。

人生とは何か。生きる意味とは。
様々なことを考えさせられる一冊です。ぜひ。

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2015年06月27日

老後貧乏にならないためのお金の法則。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

相変わらず「小忙しい」毎日でございます。
そろそろ、当ブログでもご紹介している
玉葱採種の収穫時期も近づいてきておりまして、
大忙しの波がやっと落ち着いてきたと思っていたら
また荒波がどっと押し寄せてきそうな気配です。

晴耕雨読でのんびり…なんて、いつになるのやら。
と思いながら、仕事がなくなるのはもっと嫌!なんて
内心、常にビクビクしている小心者フリーライターです。

さて、毎度のごとく前置きが長くなりましたが、
今日は、最近読んだ本から一冊ご紹介します。

ちょっと久々な気がする、「ド直球なお金の本」から。
田村正之さんの『老後貧乏にならないためのお金の法則』です。

老後貧乏にならないためのお金の法則 -
老後貧乏にならないためのお金の法則 -

お金のことに詳しくない方に、
手っ取り早く基礎知識を吸収できる
一冊をお勧めするとしたら?

もしそんな質問を受けたなら、今までの僕は、
山崎元さんの『全面改訂 超簡単お金の運用術』を
間違いなくお勧めしていただろうと思いますが、
これからは、本書に変わるかも。それぐらいの良書です。

レベル的には、初級〜中級の一歩手前という感じで、
なかにはとっつきにくい部分もある印象ですが、
大学のサークルの後輩の質問に、先輩が応えるという
対話仕立ての内容になっておりまして(『嫌われる勇気』の影響?)
まったくの素人にはちょっと難しいトピックを、
分かりやすく解説してくれています。

年金は、制度的に崩壊することはないでしょうが、
これからは、年金+αを自分で考えていかないといけない時代。
どうやって老後を迎え、乗り切るのかを考える上で、
とても心強い手助けになること請け合いです。

ちなみに、これをご覧のあなたは、
何歳ぐらいまでの老後資金があれば足りると思いますか?

平均寿命が男性80歳、女性86歳だから、
それぐらいまでの生活費があれば十分、と思っていませんか?

そんなあなたは、本書を立ち読みしてみるといいかも。
実は、平均寿命というのは、
ゼロ歳からどれだけ生きるかを示した言葉なので、
実際には、死亡確率が高い幼少期を生き抜くと、
かなりの確率で平均寿命を突破することになります。

本書によれば、現時点で
男性なら83歳、女性なら89歳で
およそ半分の人が生きているんだそうな。
4人に1人が生き残っているのが、
男性では90歳、女性では95歳。
今後はこの数字がさらに伸びると予想されているので、
老後の生活は、90歳ぐらいを想定しておかないと、
最終的に破たんしてしまうことになりかねないのです。

「60歳で定年してからまだ30年もあるの!?」と、
なんだか目の前が暗くなる感じがしますが、
現実から目をそらすことなく、コツコツと
準備をしておくことが、結局大事なのかな〜と。

ちなみに僕は、老後を遊んで暮らせるような
余剰資金を貯めるのは厳しいかな〜と踏んで、
ライターなり、農業なり、生涯現役でいられる
仕事を続けていければと考えているわけですが。

特に農業は、自分で食べ物を生み出せるので、
IT業界みたいに大儲けするのは難しそうですが、
「生きていく糧」という意味では、
最強なんじゃないか、と個人的には思っています。


…と、なんだか横道にそれましたが、
年金、賃貸or持ち家、資産運用、
医療・保険、相続などなど
人生のお金にまつわるトピックは
ひと通り網羅されている一冊ですので、
「今からでも遅くはない。勉強しよう!」なんて方は、
ぜひ手に取ってみてはいかがでしょう? お勧めです。

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2015年05月29日

夢を売る男。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

更新が滞っていた間に、それなりに本を読んでいるので、
手っ取り早いから、本日もカテゴリは「読書」で、と思います。

夢を売る男 (幻冬舎文庫) -
夢を売る男 (幻冬舎文庫) -

最近、書店に行くと、
文庫版が平済みされている光景をよく見ると思います。
百田尚樹さんの『夢を売る男』です。

アマゾンのレビューあたりと覗いてみると、
件の『殉愛』騒動で相当なアンチを生んだせいか、
作品の内容と関係のない部分でかなり荒れている印象ですが、
自分が出版業界に縁が深いからか、
とっても面白く読ませていただきました!

…なんて言っていたらまずいのかな。。。

テーマは、「自費出版」。
「有名になりたい」「本を出したい」という人の夢を、
著者と出版社が製作費を出し合う形で実現する――。
そんな、なんだかどこかで聞いたことのあるような
出版社の営業マンたちの仕事ぶりを描いております。

実のところ、僕はこの手の分野に基本的に絡んでおらず、
どういったカラクリになっているのかはあんまり知らなくて、
なんだか勉強にもなった作品でした。

『永遠の0』は、もちろん面白かったですけど、
こういった百田節そのままの作風も、なかなか好きだなぁ〜。

とにかく、全編に渡ってブラックユーモアたっぷり!
僕は、自費出版自体を否定は全くしない立場ですけど、
「とにかく出版したい!」と盲目的に前のめりな知人がいたら、
この作品を一旦読んでみて、
改めて冷静に判断してみたら、なんてアドバイスしようかな。

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2015年05月28日

0ベース思考。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

一旦更新し始めるとしばらく続くのが平井流。
というわけで、昨日に引き続いてのブログ執筆でございます。

それにしても、名古屋はやっぱり暑いですね!
昨日までいた東北がなんだか恋しい1日でございました。

さて、本日はこちらも久々の「読書紹介」でもしようかと。

長らくビジネス書売上ランキングの常連でしたので
すでにお読みの方も結構いらっしゃるのでは?と思いますが、
こちらです。

0ベース思考---どんな難問もシンプルに解決できる -
0ベース思考---どんな難問もシンプルに解決できる -

最初にこの本を見た時には、
「なんだろ?」という程度の反応だったんですけど、
著者の経歴を見て「即買い!」を決めました。
世界的なベストセラー『ヤバい経済学』『超ヤバい経済学』を生み出した
著者2人による新作だったからです!

※ちなみに『ヤバい経済学』は紹介済み→記事はこちら

僕はこの2冊から「目から鱗」な発想をたくさんもらったので、
今回もかなりの期待をして読み始めたのですが、
『ヤバい経済学』を手にした時ほどの衝撃はなかったものの、
とても面白く読み進めることができました。

本の中には、「フリーク」という言葉が頻出するのですが、
これは「変人」とか「常識に捉われない人」といった意味。
大胆にざっくり要約すれば、常識に捉われたり、恥ずかしがったりせず、
何でもゼロベースで考えようよ、と主張しているのが本書です。

読み進めていくと、具体例が色々と出てくるわけですが、
その一つが、サッカーのPKのお話。

結構言われることが多いですけど、
実際、PKでは、統計上両サイドを狙うよりも
キーパーがいる真ん中に蹴る方が成功確率が高いそうです。
でも、選手はなぜ、両サイドに蹴ろうとするのか?

それは、サイドに蹴ってキーパーに止められるよりも、
ど真ん中に蹴って止められた方が、きっと非難される。
だから「下手に恥をかくことは避け、自分の体面を守る」という
インセンティブが働いているからだ、と著者は分析しています。

自分の過去を振り返ってみても、
実は正解は違うところにあると思っていても、
自分の体面を考えると、違う選択肢を選んでいる、
なんてことは、結構あったんじゃないかなと考えさせられます。

そのほかにも、人はいかに「知らない」と言うことが難しく、
「知ったかぶり」をしてしまうか、といった
ちょっと耳の痛いような内容も含めて、
面白いエピソードがふんだんに盛り込まれているので、
「へぇ〜」「なるほど」なんて思いながら、
きっと楽しく読み進めていけるはず。

もちろん好みは分かれるとは思いますけど、
個人的には、一度手に取ってみて欲しい一冊です!
特に、僕みたいな「変人寄り」の人にはうってつけかと(笑)

…それにしても、偶然手にしなければ、
『ヤバい経済学』が好きだった僕でも、
以前とタイトルが違うので、スルーしてしまったかも。

良く見れば、版元も変わってるし、訳者も…。
このあたりもゼロベースで熟考すべきだよ、という
著者の主張なのか、はたまた単なる「大人の事情」なのか。。。


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2015年03月08日

お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

今日は、最近更新が結構続いている読書コーナーから。

IMG_3550.JPG

タイトルは、
『お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ』。
ええ、今回もタイトル長いつながりになっております。
偶然ですよ! 特に意図していたわけではございません。

ここのところ、ビジネス書は相変わらず多いものの、
ど直球的マネー本を読んでいなかったので、
「お金」というフレーズが目に留まって読んでみたものです。

さてさて。そろそろ本のご紹介の方へ。
著者は、僕の中での「勝手に師匠」である糸井重里さん。
そして、「お金の神様」と呼ばれている邱永漢さんです。
中身はずっと、お2人の対談形式で進んでいきます。

糸井重里さんは、もう説明不要ですね。
徳川埋蔵金で、30代諸君は少年時代にどれだけワクワクしたことか。
『マザー』では思わずホロリ…なんて、お話しはおいておいて、
『となりのトトロ』での棒読み的セリフが心にしみる…じゃなかった、
コピーライター、最近では『ほぼ日』で有名な方でございます。

一方、邱永漢さんは、みなさんご存知でしょうか?
実のところ、僕もあんまり知りません。というか全くでした。
だから、そんな方にもきっと楽しく読んでもらえると思います。
ちなみに、直木賞作家、事業家、経営コンサルタントなど
さまざまな顔を持つ、こちらもどえらい方のようです。

で、肝心の本の内容ですが、糸井さんが終始、
お金について邱さんに問いかける、といったものになっています。
といっても、タイトルから連想する「お金お金!」感はなく、
仕事だったり、結婚だったり、事業についてだったり、
いろいろ話が飛びながら、随所で琴線にふれる名言が登場。
読み応え十分な対談になっております。

*********


人間はね、自分が見たいものしかみない


事業というのは果樹園のようなもの


もう、唯一変わらないのは
「世の中は常に変わる」っていうことぐらいになってしまう


お金儲けのヒントは、本の中にはない


友を選ばば、強気八人、弱気二人


人間はもともと、どっちつかずなんですよ。


生活保護を受けてまでもお金を貯めておいて、
しかも亡くなるまで使わなかったとなると、
お金を持っているということは、どういうことなのだろう?
と考えさせられますね。
17億円の株を持ちながら死んだ人もいるし、
どんなに持っていても、死ぬまで使わなかったら、
持っていなかったのと同じだと思いませんか。
お金というのは、明らかに儲ける側と使う側の
両方のバランスがとれていないとダメだと思うんですよ。


「一つの事業が頂点に達するまでにかかった時間が
長ければ長いほど、ダメになる時間も長いんだ。
自分たちは徳川時代からやってきたから、ダメになるのは、
まだそうとう時間がかかる」とおっしゃってました。
<龍角散の元社長の言葉を紹介しながら>


<未来を見る目を曇らせるものは?という問いに対して>
過去に固執しすぎることだと思います。
過去から続いている人間の常識なんていうものは、
経験のもたらしたものに過ぎないんです。
未来を経験している人はひとりもいないんですから、
過去の目を切り捨てなければ、
未来が見えなくなるということはあると思います。


人間の愚かさは、変わらんもの。


**********

僕がなるほど、と持ったフレーズを挙げてみましたが、
これは全部、邱永漢さんが発した言葉の数々。
実業家であり、なにより作家として生きていた人ならではの
ウィットに富み、物事の核心をえぐるワードたちに
なんだか最後まで、しびれっぱなしでございました。

個人的には、「事業は果樹園」って表現、いいなぁ〜。
「桃栗3年柿8年」じゃないですが、やっぱり結果が出るまでには、
それなりに時間がかかるということでしょうか。

この本、元々2001年に発行された作品を、
2011年に加筆・修正を加えて文庫化したものようですが、
10年以上の時を経ても、「色褪せ感」は全くないですね。

著者のひとり、邱永漢さんはすでに永眠されているようですが、
素晴らしい人物を亡くしたんだなと、しみじみ思う一冊です。

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2015年02月21日

あしたから出版社。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

なんだかほぼ1カ月ぐらい、更新が滞っておりましたが、皆さんはいかがお過ごしでしたでしょうか?

僕は?というと、相変わらず「逆流性食道炎」の経過が思わしくなく、食道なのか、胃なのか、なんだかよく分からない場所が痛む毎日です。

幸いにも、仕事ができないぐらいの痛みではない…のがタチが悪くて、調子に乗ってたくさん仕事をしていたせいか、一向に全快せず、3月上旬には、いよいよ胃カメラを飲んで本格的な検査になりそうです。今から、ドキドキします。検査結果より、むしろ、人生初胃カメラが心配です。。。


さて、のっけから久々の投稿に大きく脱線気味な本日ですが、タイトルを見て「平井さん、ついに出版社!?」なんて思った方、期待を裏切る感じですみません。そうです、今日は本のご紹介です。

夏葉社という「ひとり出版社」を設立・運営されている、島田潤一郎さんの著書『あしたから出版社』(晶文社)でございます。

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あしたから出版社 (就職しないで生きるには21) -

何を隠そう、、僕も、いわゆる出版関係のお仕事をしている者のひとりです(いやむしろ、ブログで大々的にPRしちゃってるわけですけど…)。もちろん出版社ではないのですが、ライターとして、編集者として、今まで結構な数の本や雑誌をつくることに携わってきた、と思います。

でも、この本を読み、島田さんの仕事ぶりに触れると、こんな純粋無垢な気持ちで本づくりに携われてきたかなと、自分の仕事を振り返り、いろいろと考えさせられました。

商業主義に走りすぎるはいやだ。けれど、継続には儲けも大事。そんな中、魂を込めて作り上げた本が、予想以上の反響を受け、しっかりと売れていく。その様子に、出版業界の明るい未来への萌芽というのか、いまいち表現しづらい不思議な期待感みたいなものを感じた次第です。やっぱ、単純に、いいモノは売れるんだなぁ〜と。

あと、著者の方の「本屋好き」ぶりに、なんだかシンパシーを感じました。そういえば、僕も本が好きというより、「本屋」が好きだったのかも、って。

僕の実家の近くには、小さな本屋さんがありました。個人経営のおそらく10坪ほどの小さなお店で、店内はおおざっぱに、半分が雑誌と書籍・コミック、そして半分が、学校用品を中心とした文房具を扱うコーナーでした。

ほぼ毎日、というと大げさですが、それでも週に2〜3回は必ず来店し、マンガを立ち読みしたり、文房具を購入したりしたものです。駄菓子屋と双璧をなすぐらい、僕にとってその本屋さんは身近な存在でした。

僕は、今から3年前に実家を事務所にする形で地元に戻ってきたわけですが、その頃には、いっぱい思い入れの詰まったその本屋さんは、すでに廃業していました。どうやら風のうわさでは、ご病気が原因だったそうな。

そしてしばらくののち、その本屋だった建物は、取り壊されました。更地になったその場所を見て、なんだか言葉にできない寂しさがこみあげてきたのを今でも覚えています。

―――

この本を読んで、そんな本屋さんの思い出がよみがえってきました。ゲーセンも行ったし、バッティングセンターも行ったし。でも、小・中・高校のトータルで一番足を運んだお店は、きっと、古本屋を含めた街の本屋さんだったんじゃないかな〜。当時は、今ほど「犬も歩けばコンビニに当たる」時代じゃなかったですし。あそこは雑誌が縛られていないとか。あそこはコミックが立ち読みできるとか。新刊だって立ち読みし放題の、まだまだおおらかな時代でした。

というわけで、個人的には、本好きよりもむしろ、本屋好きにこそ楽しんで読んでもらえるのでは、と感じた一冊でした。あと、今の世の中になんとなく生きづらさを感じている人は、読了後、ちょっぴり勇気をもらえる内容なんじゃないかと思います。

いつもこのブログで紹介するビジネス書のように、ド直球のハウツー的要素はほぼ皆無ですが、よろしければぜひ。

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2015年01月23日

沈みゆく大国アメリカ。

オバマケア、恐るべし。

沈みゆく大国アメリカ (集英社新書) -
沈みゆく大国アメリカ (集英社新書) -

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

本日は、最近読んだ本から1冊。『沈みゆく大国アメリカ』です。

著者の堤未果さんは、『ルポ 貧困大国アメリカ』などで有名なジャーナリストの方。以前、このブログでも『兜n困大国アメリカ』を紹介し、農業を取り巻く実態について書いたかと思います。

で、今回のメインテーマは、「医療」。何かと話題を集めた「オバマケア」のお話です。

日本は、国民皆保険制度があり、誰もが手軽に医療を受けることができますが、アメリカには同様の制度がないことから、高い医療費を支払えない人が多い、なんてことはよく聞く話です。

そこで「誰もが医療保険に入れるように!」と出てきたのがオバマケア、だったはず。でも、その実態は、マネーゲームにさらされたとんでもない制度になってしまった、という内容です。

本を読んでいると、日本には「国民皆保険制度」があって良かったなぁ〜なんてしみじみと感じます。ただ、本書では、そろそろ日本もやばいかもよ!と警鐘を鳴らしています。どうやら、マネーゲームの矛先は、徐々に日本に向けられてきているようなのです。

本書に登場するアメリカの医師は、こんなことを言っています。

「国民にとって無知は弱さだ」

最近、「2025年問題」というのがクローズアップされる機会が多くなってきましたが、国民のおよそ4人に1人が75歳以上になる2025年には、日本の医療の正念場がきっとやってくるはずです。その時、私たちはどうすればいいのか?

まずは、医療保険システムを理解すること。そして、医療の専門家に丸投げするのではなく、自らの健康に責任を持つところから意識を高めていきたいものです。

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2015年01月11日

エッセンシャル思考。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

今日は、昨年に読んだものから一冊。
『エッセンシャル思考』という本をご紹介です。
どうやら結構、売れているみたいですね。

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする -
エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする -

サブタイトルに「最少の時間で成果を最大にする」とありますが、
これだけを見ると、大量の仕事を効率よくこなすための
ハウツー本という感じに思えます。
が、実際の内容は、これとはかなり違っていて、
いわば「仕事の断捨離」とでもいった趣の内容になっております。

いかに断るか。重要なことだけしかしないか。
これを「考え方」から「断り方」に至るまで
断れないすべての人たちに指南してくれているのが本書です。

本書によれば、優秀な人ほど、
どんどんと良くない方向に進むようでして。

もしかしたら、あなたも
こんなパラドックスに陥ってはいないでしょうか。

************************
●第一段階
目標をしっかり見定め、成功へと一直線に進んでいく。

●第二段階
成功しか結果、「頼れる人」という評判を得る。
「あの人に任せておけば大丈夫」と言われ、
どんどんと多様な仕事を振られるようになる。

●第三段階
やることが増えすぎて、
時間とエネルギーがどんどん拡散されていく。
疲れるばかりで、すべてが中途半端になる。

●第四段階
本当にやるべきことができなくなる。
成功したせいで、
自分を成功に導いてくれた方向性を見失ってしまう。
***********************

本からの引用ですが、どうでしょうか?
もし「自分もそうかも」なんて思うあなたは、
本書の考え方が役に立つかもしれません。
(…なんだか本のセールスみたいだ!)

本のタイトルである「エッセンシャル思考」とは、
こうしたスパイラルから抜け出すための思考法のこと。

「やらなくては」→「やると決める」
「どれも大事」→「大事なものはめったにない」
「全部できる」→「何でもできるが、全部はやらない」

こんな風に考え方を変えていくべきだ、と説いております。

僕も、優秀かどうかか別として、
色々と頼まれごとを断れないタチなもんですから、
大量の仕事を抱え込んでアップアップすることが結構あります。

フリーランサーだから、
多少オーバーワーク気味の方が良い気がするものの、
やっぱり年齢を重ねると、徐々に無理も効かなくなってくるわけで。
近ごろは、重要な部分を見極め、
それ以外を捨てる勇気も必要かな、なんて思います。
まあ、「どれもやりたくなっちゃう性分」は、
なかなか治らない気がしますが…。

本を読んでみると、
『ザ・ゴール』『7つの習慣』『ビジョナリー・カンパニー』のほか、
ドラッカーの著書の一節などが随所に紹介されておりまして、
なんだか、古今東西のビジネス書から
仕事の選択と集中に関するトピックを集めてきて
濃縮還元したような野菜ジュース的な一冊になっております。

前述した本がお好きな方の復習本としてもお勧めですし、
入門編として読んでもらっても、とっつきやすくて良いのかも。

最近、お疲れのあなた。
「ちょっと働きすぎ?」なんて感じているなら、
栄養ドリンク代わりに、一冊いかがでしょうか?

ちなみに、本書の最後の方には、こんな言葉があります。

*****************

「本当に重要なのは何なのか?」

それ以外のことは、全部捨てていい。

*****************

そうか〜。でも、日本のサラリーマンにとっては劇薬かも。
なんで、実践するかどうかは、自己責任でお願いします(笑)。

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2014年12月04日

フリーエージェント社会の到来。

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

いよいよ12月に突入しましたね。
おそらくこのブログをご覧の皆さんも
目が回るくらい忙しいのでは、なんて思いますが、
僕もなんだかそんな感じです。
ま、恒例の年中行事みたいなもんですけど。

さて、そんな多忙極める最中ですが、
原稿執筆の合間の生き抜きに、
先日読んだ本を一冊ご紹介しようかと。

ダニエル・ピンク著の『フリーエージェント社会の到来』です。

フリーエージェント社会の到来 新装版---組織に雇われない新しい働き方 -
フリーエージェント社会の到来 新装版---組織に雇われない新しい働き方 -

いつもの行きつけの本屋さんで、
書棚にあったピンクの斬新な表紙に誘われ、
偶然に手に取った一冊なんですけど、
バラバラ中身を見ていると、
なんだか面白そうだなと思って購入しました。

タイトルだけ見ると「今さら感」は否めませんが、
それもそのはず、この本はどうやら新装版みたいで、
元々は2001年に発刊されたもののようです。

そのため、今読むと若干、
すでに時代遅れのことが記述されていたりもしますが、
それでも、フリーエージェントとして働いている人、
そして、これから働きたいと考えている人にとって、
とても参考になることが多いんじゃないか、と感じました。

ちなみにピンクさん(と書くと風俗ライターか何かみたい)が言う
「フリーエージェント」とは、

「インターネットを使って、自宅でひとりで働き、
組織の庇護を受けることなく自分の知恵だけを頼りに、
独立していると同時に社会とつながっている
ビジネスを築き上げた人々」

を指しているようです。

そして、そんなフリーエージェントを大別すると、
フリーランス、臨時社員、ミニ起業家で構成されるそうです。

僕はフリーランスのライターをしているので、
この「フリーランス」の部類に入るわけですが、
この本が最初に出た2001年と比較すると、
皆さんの周りにも「フリーエージェント的な働き方」を
している人は、ぐっと増えているのではと思います。

時代は、著者が示した方向へと着実に進んでいるといえそうです。

僕の周りにも、出版や広告関連に限らず
フリーな方たちがたくさんいるわけですが、
なかには、独立を考えている予備軍的な方も結構いたりします。
で、そんな方たちに二の足を踏ませる大きな要因が、
「リスク」のようです。

サラリーマンをやめてしまっては、
お金が稼げないのでは。家族を養えないのでは…。

どんなことでも新たな挑戦に不安はつきものですが、
背負うものが大きければ大きいほど、
不安が大きくなるのは、当然のことでしょう。

でも、そんな「リスク」も、本書では、
レイオフにおびえながら働き続けてきた方を引き合いに、
自分を、勤め先という「一つの仕事」に投資するより、
フリーエージェントとして仕事を分散する方が
むしろリスクが小さい、と説いています。

このほか、面白かったのは、仕事と家庭との両立の話でしょうか。

フリーエージェントの方々を取材した結果、ピンクさんは、
「仕事を家庭を両立させるということを放棄するという、
まったく新しいアプローチを取っている。
仕事と家庭の境界線を曖昧にする――つまり
「両立」ではなく「一体化」が彼らの答えなのだ」と書いています。

「一体化」のほかにも、「ブレンド」とか、
「両取り」といった表現もされていますけど、
確かに、僕もこのスタイルに近い働き方のような気がします。

取材先の近くに遊び場があれば、
家族で一緒に出掛けて、僕だけ途中離脱、ということもあるし、
あえて仕事と遊びを一緒にすることもある。
なるほど、「両立」より「一体化」という表現がしっくりくるな、と。

そもそも、昔は自分の家で仕事をするなんて、
当たり前の光景だったわけですから、
あるべき姿に戻っているのかな、なんて思ったりもします。

…とまあ、「これからの働き方」について
新たな視点や気づきを与えてくれることは、間違いないかと。

フリーエージェントとまったく関係がない働き方の人も、
今のワークスタイルを改めて見直す意味で、
きっと面白い読書になるんじゃないかと思います。ぜひ。

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2014年10月02日

冒険訓。

年金、メッタ切り(笑)

冒険訓 「辛坊訓2」 -
冒険訓 「辛坊訓2」 -

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

今日は朝からトラクターでした。朝4時に起床、畑を耕した後、原稿を1本仕上げて取材へ。終了後はスタバで抹茶ティーラテをすすりながらテープ起こし、夕方には打ち合わせ、そして夕食を挟んでテープ起こし、電話打ち合わせ、さらには翌朝の原稿準備…と、まあ、働きづめですわ、ありがたいことです(笑)。

これが俗に言う、ワーカ・ホリック(仕事中毒)という奴です。分かっちゃいるけど止められない。フリーランスで過労死なんて、洒落になりませんね、ほんと。

と、脱線が過ぎました…。そろそろ本題の方へ行きましょう。

今日のご紹介は、『冒険訓』でございます。

ニュースキャスターとして長年ご活躍され、太平洋横断に挑戦されるものの、事故に遭遇して再びテレビ画面に戻ってきた、辛坊治郎さんの近著です。どうやら週刊誌『FLASH』の連載記事を一冊にまとめた代物のようですね。

さて、中身なんですが、特に前半は、20〜30代の若者たち必読の内容です!(と、これじゃあ僕も若者だ…)。

なんせ、年金制度への「幻想」を見事に打ち砕いでくれますから(笑)

これは以前から薄々みんなが感づいていたことでしょうけど、この本の前半部分を読めば、「ああ、さらば年金、一縷の望みを抱いた自分がバカでした…」と思うこと請け合いです。先日発表された年金の財政検証を見てみると「そりゃ無理でしょ!」ということが容易に想像できます。前提となる条件に無理がありすぎますもん。

かといって「未納でいいや!」と単純にかたずけられないのが年金制度の難しいところですが(もちろん納付義務はありますよ!)、そんなことより、今の日本がいかに高齢者優遇社会なのかを理解するのが重要かと。

結局のところ、一番たくさん票を持っている世代が政治に影響力を発揮するということをわきまえて、若者の投票率を出来る限り上げることが、年金制度改革から少子高齢化対策に至るまで、次世代を明るく照らす政策を実現に導くための正攻法なのかな、なんて思います。

政治家さんたちだって、たくさん票を持っている人を切り捨てて、若者を救うことに何のインセンティブも働かなければ動きませんよ、そりゃ。

と、今日はなんだか脱線気味ですが、この本、テーマ的に情報が古くなったトピックも多いですが、それでも一読の価値ありかと! 辛坊さんのおやじギャグが随所に盛り込まれていて、すんなり読めるのも○です。

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2014年10月01日

図解 使える失敗学。

失敗を、成功の糧にするために。

図解 使える失敗学 (図解 1) -
図解 使える失敗学 (図解 1) -

どうも〜、ライターの平井です。

今日はあっさり終了しよう…なんて思っていたんですけど、どうも書き始めると物足りなくなってしまうのが、フリーライターの性とでも申しましょうか。

せっかくなので、最近読んだ本のことでも少しだけ書こうかなと。

今回ご紹介するのは『図解 使える失敗学』という本です。名古屋市内での取材帰り、ふと見つけた書店に立ち寄ったところ、ビジネス書コーナーの「売上ナンバーワン!」というPOPに釣られ、…「釣られ」は失礼かな?タイトル的にも面白そうだと感じたので、その場で購入を決めて読了した1冊です。

なんでも著者の方は「失敗学」の大家らしく、東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会の元委員長をされていた方なんだそうな。…と書くと、あの事故調の!?なんて思われる人もいるとは思いますが、本の中身はなかなか興味深い内容が多くて、楽しく読ませていただきました。

人生、失敗なんて誰にでも起こるもの。もちろん失敗しないのが一番ですが、失敗しないのはなんにも挑戦していないからだ、というのが僕の持論です。ただ、失敗した時のうまい対処法というのは、誰でも知っておきたいものですよね。そんな方にベストな方法を諭してくれるのが本書かと。

僕個人の感想としては、「失敗したら、失敗を認めた上で鈍感になろう」というフレーズが刺さりました。

そして、仮に失敗に立ち向かえないときに取るべき策として、7つの方法が提示されています。

@逃げる

A他人のせいにする

Bおいしいものを食べる

Cお酒を飲む

D眠る

E気晴らしをする

F愚痴を言う


……(笑)

でもこれ、あながち笑えないな〜なんて思います、なかには失敗の責任を感じすぎてしまって、押しつぶされてしまう人が少なくないと感じるからです。特に、普段から成功し続け、失敗に対する免疫がない人ほど。

このほかにも、失敗に学ぶための姿勢や心構えみたいなことも書かれていて、日々の仕事や生活に役立つ気付きもなかなか多いかと。タイトルに「図解」とある通り、図での説明が付いた平易な内容で、とっつきやすいところもいい感じでお勧めです。

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2014年08月25日

「老人優先経済」で日本が破綻。

別に、老人が悪いわけではないかもしれないですけど。

「老人優先経済」で日本が破綻 -
「老人優先経済」で日本が破綻 -

どうも、名古屋のフリーライターの平井です。

今日は、先日(といってもしばらく前かな?)読んだ本のご紹介。
『「老人優先経済」で日本が破綻』という刺激的なタイトルの一冊です。

「最近の若いモンは!」という人に限って、
自分あるいは同世代の人たちに対する評価が甘いな、
なんて思うことが多い僕ですが、
みなさんは、普段どのように感じでしょうか?

このブログでも何度か話題に挙げていますが、、
日本は、圧倒的に高齢者に有利な社会だと思います。
そんな僕の考えと一致するような指摘とその具体例を、
「これでもか!」というぐらいに集めてくれているのが本書です。

国債を乱発して未来の子どもたちに借金を先送りし、
さらには、世代間扶養という形で
若い世代の人たちに年金負担まで強いる今の状況が続けば、
一体、日本に明るい未来は来るのか、なんて思ったりします。

とりわけ、絶対数の多い団塊の世代に対しては、
政治だって(有権者が多いから)、マスコミだって(視聴率を稼げるから)、
どうしても甘くならざるを得ないはず。

年金が減らされる→今のお年寄りは可愛そう、
といった世間の風潮に流されるのではなく、
きちんと現状を直視し、目を覚ますためにも、
少々過激な面はあるものの、本書はなかなかお勧めかと。

お年寄りが悪いわけではなく、
若者の投票率が悪く、政治への影響力が低いことが、
廻り廻って自分たちの首を絞めている気がしないでもないですが、
それにしても、今の世代間格差が激しい状況を是正しないと、
いくらなんでもひどすぎるのでは、なんて個人的には感じます。

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2014年08月23日

嫌われる勇気。

勇気かぁ〜。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え -
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え -

呼ばれて飛び出てジャジャジャジャ〜ン♪

子供の頃、ハクション大魔王のイラストを
自慢げに書いていた
名古屋のフリーライターの平井です。

今日は、張りきって二回目の登場。
最近、読書の記事がだいぶご無沙汰でしたので、
近頃読んだ本の中から、話題のものをご紹介しようかと。

そうです、『嫌われる勇気』です。

実は、人気が火が付き始めた頃に読んだんですが、
その後、どんどんと評判が評判を呼び、
すっかりベストセラーの仲間入りといった感じですね。
僕の周りでも、結構手に取っている方が多いみたいです。

さて、そんな本書の内容ですが、
タイトルから単純に推察すると、
「嫌われることを恐れるな!」という話に思えます。
でも、実はそんな簡単なものではありません。

なかなかひと言では表しにくいですから、
興味のある方はぜひご一読いただければと思いますが、
僕が個人的にいいなと思う部分をざっくり要約すると、

**

過去や現在の出来事への感情や、
他人に抱く劣等感などは、、
すべて、あなたが意味づけしたもの。

そして、あなたに対して他人が抱く
マイナスの評価も、その人が意味づけしたもの。
だから、あなたには、たとえ嫌われたとしても、
自分の信じる最善の道を選ぶことしかできない。

**

僕は同様の考え方を、『7つの習慣』で初めて知りました。

「そうか、刺激と反応の間にはスペースがあり、
起こった出来事にどう反応するかは、自分で選べるんだ!」

そう気付かされたことが、今でも
人生の大きなターニングポイントになったと思っています。

『嫌われる勇気』では、そのあたりのお話を
対話形式でじっくり丁寧に解説してくれている印象ですので、
「なんだかいつも不幸」、「周りに振り回されちゃって」なんて方は、
ぜひ手に寄って読んでいただけるといいのかなと思います。

お勧めですよ!

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2014年07月12日

僕たちが親より豊かになるのはもう不可能なのか。

タイトル…、長い!

僕たちが親より豊かになるのはもう不可能なのか 各国「若者の絶望」の現場を歩く -
僕たちが親より豊かになるのはもう不可能なのか 各国「若者の絶望」の現場を歩く -


すでにタイトルでネタばれしてる感が否めないですが、
ベルギー・ブリュッセル在住の
ジャーナリストの方が書かれた一冊。

賃金は低く、雇用は不安定で、税金は高いのに社会保障は減る。これではあまりに不公平ではないだろうか?これは「史上もっとも高学歴なのに職につけない世代」の物語である。

本書のカバーにはこんな風に書かれています。

高い学費を払って大学、さらには
大学院へと進学したにも関わらず、
その知識を活かすだけの職にありつけない。

そればかりか、非正規労働者として
その日暮らしの生活を強いられる…。
こうした状況は、どうも日本だけではないみたい。

学費の高騰により、学資ローンを利用せねばならず
卒業後、満足のいく収入が得られないため、借金返済に追われ、
両親にパラサイトするしか手立てがない。
どこかで聞いたような話ですが、
世界各地でそんな「高学歴な人たち」がたくさんいるようです。

そして、本書によれば、すでにアメリカよりも
ブラジルの方が高収入といった状況が生まれているのだとか。
高い賃金を求めて「新興国から先進国へ」ではなく、
「先進国から新興国へ」という流れが、
そのうち当たり前に出てくるのかもしれないですね。

やっぱり、今や世界の人たちと競争する時代なんでしょうか。

「よし、日本全土で英語を公用語に!」なんて、
誰かが言いださないことを願うばかりです…。

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2014年07月10日

今日もいい天気 原発事故編。

今年は、はじめて「原発ゼロの夏」らしいですね。

今日もいい天気 原発事故編 (アクションコミックス) -
今日もいい天気 原発事故編 (アクションコミックス) -

個人的には、現状での原発再稼働に何としても反対!という立場ではないんですけど、まぁそれは別として、いまだ福島原発事故で苦しんでいる方が大勢いらっしゃることはとても悲しいこと。そのあたり、福島で暮らす人たちの日常や思いをストレートに感じさせてくれる一冊です。

元々、田舎暮らしを描いたエッセイ的な漫画になる予定だったみたいですが、その移住先が福島県だったことから、いやおうなく福島原発とそれに振り回される人たちの暮らしを描くことになり…。とまあ、あとは読んでもらうのが一番だと思います。

漫画だし、随所に作者なりのユーモアがちりばめられていて、「右」やら「左」やら、そういうのはうっとうしくて…という方でもすんなり読んでいただけるかと。


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2014年07月09日

死を食べる。

たまたま、子どもの読書コーナーで発見。

死を食べる―アニマルアイズ・動物の目で環境を見る〈2〉 -
死を食べる―アニマルアイズ・動物の目で環境を見る〈2〉 -

仕事を兼ねて、家族と一緒に三重県津市にある「三重県総合博物館」に足を運んだところ、子ども向けのコーナーに、ちょっとした絵本や図鑑を集めた書棚がありまして、そこで偶然に嫁さんが見つけたのがこの本。

タイトルがなかなか衝撃的ですよね。『死を食べる』。どうやら長年、動物写真家として活躍されている方が出した一冊のようです。

その中身は?というと、メインは偶然見つけたキツネの死骸を、定点カメラで撮影し続けた写真の紹介です。

もし食事中の方がいたら先に謝っておきますが、具体的には、キツネの死骸にハエがたかり、鳥や虫たちに肉をついばまれ、その後、体内から大量のウジが溢れ…と、なんともすさまじい姿が収められています。

そのほかにも、動物や魚たちの死骸の写真が並びます。そして、その死骸に群がり、自らの生きる糧を得ている、虫、鳥、動物たち…。

そして、最後の1枚は、スーパーの売り場でよく見かけるパック詰めの刺身、です。

私たち人間も、死を食べ、生きているんだ――。

そんなメッセージが強烈に伝わってくる素晴らしい一冊だと思います。

読了まで正味、10分程度。 機会があれば、ぜひご一読を!

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2014年07月03日

兜n困大国アメリカ。

ほとんど、農業の本でした。

(株)貧困大国アメリカ (岩波新書) -
(株)貧困大国アメリカ (岩波新書) -

『ルポ 貧困大国アメリカ』という新書の存在は以前から知っておりまして、ネットで見てみると評価も高いので、機会があればぜひ読んでみよ!と思っていたところ、時間が空いて書店に寄ってみると、こちらが平積みに。『ルポ…』の方から読んだ方がいいのでは?とも思いましたが無かったので、せっかくだからと読んでみることにしました。

もっと金融がらみのお話なんじゃないかなんて勝手に想像していましたが、前半のほとんどが農業のお話。しかも、遺伝子組み換え種子、そう、なんだか他人事とは思えない種にまつわる問題が取り上げられておりました。

ざっくり要約すると、アグリビジネス分野の大企業が、遺伝子組み換え種子を農業支援の名目で海外にばらまき、ご当地の在来品種(昔からあるご当地の作物)の種を駆逐。農薬に強い品種をつくることで、農作業を劇的に効率化しますよと宣伝して除草剤をセット販売、その種代や農薬代が発展途上国の農家を圧迫し、そこへ大規模な農業法人が進出…とまあ、読むだけでなんだか空恐ろしくなるようなストーリーです。

僕が書いたわけではないですから、細かな真偽の程はわかりませんが、大規模農業の行き着く先は日本でもこうなるんじゃないか、と農業に携わるものの「皮膚感覚」としては思ったりします。

だって、種を押さえらたら、どうしようもないですから。そういう意味では、種を作る農家というのは、あながち間違った選択ではなかったのかも、ですね。

グローバル資本主義に絡め取られてしまうと、これからは食うにも困るような時代がやってくる、かもしれません。資本主義の荒波の中でも、確固たる自分の立ち位置が見つけ続けられる方はいいですが、「ちょっと不安…」という方は、お米や野菜を育て、自分で種を取るくらいの技術は、有事のライフラインとして覚えておいて損はないのでは、なんて。


『グローバル資本主義から離脱して生きるための「採種力」』。

…う〜ん、残念ながらニッチすぎて本にはなりそうもないな。。。

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2014年03月30日

減速して自由に生きる。

結局、僕の場合は、「加速」してる気がするけど。。。

減速して自由に生きる: ダウンシフターズ (ちくま文庫) [文庫] / 高坂 勝 (著); 筑摩書房 (刊)

減速して自由に生きる: ダウンシフターズ (ちくま文庫) [文庫] / 高坂 勝 (著); 筑...

あああああ、忙しい、忙しい、忙しい! はぁ〜、ちょっとすっきりした(笑)。

「忙しい」は「心を亡くすこと」だからイカン!なんて話を聞くことが多いけど、だって、しょうがないじゃん、忙しいものは忙しい! 

と、こんな僕にご依頼を頂けることに感謝し、心を亡くさないよう精一杯、忙しさを堪能している今日この頃です。…単なる「増税前の駆け込み需要」だとしたら、4月以降がちょっと怖いですが。。

毎度毎度のことながら、忙しさにかまけてブログの更新がすっかり停滞中。というわけで、日曜日の朝の時間を利用して、ちょっとだけ記事を書いてみようかなと思った次第です。こんなブログでも、結構楽しみにしてくれている方がいるみたいですから(…恐縮です)。

さて、本日の一冊は、昨年末あたりに読了した文庫本から。高坂勝さんの著書『減速して自由に生きる ダウンシフターズ』です。なかなか楽しく読ませていただきました。

この高坂さん、東京都内で『たまにはTSUKIでも眺めましょ』という一風変わった店名のバーを営む飲食店オーナーさんのようで、その経営スタイルというか、生き方にフォーカスした自伝的な一冊がこの本です。

冒頭は、日々の仕事に忙殺されていたサラリーマン時代の回顧録が続き、その後、第3章あたりから、個人事業主としてどのような生き方をしていけばいいのかについて、氏が考えた具体的な戦略などを細かく紹介しています。

その戦略をざっくり言うと、ほどほどの暮らしができる年収はどれぐらいかを割り出し、そこからビジネスの原価率を加味しながら、必要となる売上をはじき出す。さらに、その売上を達成するためには、1日どれだけの集客、仕事量がいるのかを計算していく。そんな感じでしょうか。

そして、著者の戦略が面白いなと思うのが、「目標売上を超えないように頑張ること」。時間的・精神的にゆとりのある生活を送るため、あえて稼ごうとせず、「ほどほど」を追求するというのです。

***

僕も経営者のはしくれですが(まあ、零細の個人事業主ですけど)、どうしても売上アップばかり考えてしまいがちで、僕なんかはダウンシフターの粋にはまだまだ程遠いな、と思います。事実、サラリーマン時代よりも(といっても10年以上前ですが)、確実にシフトアップしちゃってますから。

でも、あんまり売上を上げすぎちゃうと、結局どこかで無理がたたってきてしまう。何事も「足るを知る」が大切だ、ということなんでしょうね。

ちなみにこの高坂さん、本書の中で「総自営業的社会」を提唱していると書いているんですけど、僕も「最近、仕事が大変で…」と話す若いサラリーマン諸氏をつかまえては、「独立したら?」なんて説いているので、この点では激しく共感します。

しかも、生活の中に農業を組み入れて、自給自足的な暮らしを実践されているんだそうな。う〜ん、業種は違いますけど、なんだか僕とそっくりだ(笑)。

****

ダウンシフトするかどうかはさておき、サラリーマンって、感覚的には、目的地が定かではない高速バスに相乗りしてる感覚だと思うんですよね。

会社という高速バスに乗っている間は、自分で運転しなくてもいいですから、なんだか居心地はいい。けれど、舵取りを任された運転手=経営者の目指すべき方向性が正解かどうかは、あんまり分からない。適切なスピードかも、時代というレールにきちんと乗っかっているかどうかすらも。

優秀な運転手=経営者に恵まれた人はいいかもしれないけれど、「恵まれたかどうか」なんて、これだけ不確定要素が多い時代、単なる結果論でしかないと思います。

それならば、自分でハンドルを握り、自由にシフトチェンジする。アップ・ダウンは人それぞれでいいと思いますが、自分で「こっちだ!」と思った方向へと走り始めた方が、意外と安全なのでは、なんて気がします。

もちろん、自らハンドルを握るということは、運転技術もいるでしょうし、目的地を見定めるための努力も続けないといけない。それなりに大変ではあると思いますが。

だけど、なんだかそれが、すこぶる楽しかったりするんですよねぇ〜。

***

…すみません、少し脱線しましたが、この本、自分の好きなことをしてほどほどに暮らす生活を目指している方にとっては、とても参考になると思います。

特に今後、消費税が段階的に増税されてくると、売上を1000万円以下に抑え、免税事業者の枠内で時間短縮と利益率を高めて効率的な経営を図るという考え方は、さらに活きてくるのではと思います。

うまく税を逃れるようなやり方には、「既存の社会にパラサイトしているだけでは?」なんて批判もありそうですが、それはそれでルールを知るというのは有意義なことだと僕は思います。それ以外にも、サラリーマン生活をいつかは抜け出したいという方にとって、普段なかなか発見できない独立のアイデアや、新たな着眼点に気付けたりする内容が多くて、きっと面白いと思います。

詳しい内容は本を読んでもらえばと思いますが、最終章で紹介されている好きなことで自立するためのハウツーから、そのエッセンスだけでも少々。

1、借金しない
2、開業は商品券で
3、ライフスタイル基準金額
4、大量消費型生活から降りること
5、ミニマム主義 〜スモールメリットが活かせる適正規模〜
6、余計な設備投資はしない 〜Do it yourself 〜/中古/買う
7、引き算思考
8、稼がない自由
9、友産友消
10、真似られ上手/手放し上手
11、セルシェアリング/商売の分かち合い
12、マルチブル・インカム(月3万円ビジネス/持ち寄り家計)
13、商売多様性/使命多様性
14、好きなことを全て入れてオンリーワン
15、人をつなぐための場にする
16、市街地と周辺農山漁村を繋げる
17、心の効率性


詳しい内容を見てみると、なるほどねぇ〜と納得されることも多いと思いますよ。

ちなみに、僕なりの独立のハウツーは、

・酒とギャンブルと女遊びにおぼれない。
・借金はしない(住宅ローンも慎重に!)

そして、
・仕事と女房に惚れよ!

最後は、80歳を超える農業のお師匠さんからの言葉です(笑)。


もちろん、サラリーマン生活だって、向いている人も多いと思いますし、
いいことだっていっぱいあると思いますが、
もしそこに不満があるのなら、勇気ある一歩を踏み出して
楽しい人生を送れるようになる人が増えればいいなぁ〜。


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2014年03月05日

「昔はよかった」と言うけれど。

昔は、「良くなかった」のね。

「昔はよかった」と言うけれど: 戦前のマナー・モラルから考える [単行本] / 大倉 幸宏 (著); 新評論 (刊)
「昔はよかった」と言うけれど: 戦前のマナー・モラルから考える [単行本] / 大倉 幸宏 (...

きっかけは何だったか。おそらく日経新聞の朝刊で軽く紹介されていたからだと思うんですけど、図書館で借りて読んでみた一冊です。

昔はよかった。そんな風にいう方ってどの世界にもいますよね。とりわけモラルとかマナーについては、最近の若者はとんでもない!なんていう人が特に多い気がしますが、そんな言葉が「単なるデマ」だと気付かされる、そんな本になっております。

本の中には戦前あたりの記事が数多く引用されていますが、まあ〜、当時のモラルの低さといったら、全く今の世の中の比じゃありません(笑)。これでよく「昔は良かった」なんて言えたものです。

で、さらにおかしいのが、当時の記事も「昔は良かった」的発言を繰り返している点。もちろん文体や言い回しは昔なんですが、今の言葉に置き換えたとしたら、一体いつごろの記事なのか分からんのでは?、なんて思ったりします。

いつの時代も、過去は美化される、ということでしょうか。人間は「昔は良かった」と言いたい生き物なのかもしれないですね。

僕自身も、「昔は良かった人間」にならないよう、気をつけねば。そろそろ、そんなお年頃です(笑)。


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2014年01月20日

限界集落株式会社。

農業がらみで。

限界集落株式会社 (小学館文庫) [文庫] / 黒野 伸一 (著); 小学館 (刊)

限界集落株式会社 (小学館文庫) [文庫] / 黒野 伸一 (著); 小学館 (刊)

農業小説ということで前々から気にはなっていたんですけど、ハードカバーで読むほどではないかなとスルーしていたところ、昨年終わりぐらいに文庫版を発見して手に取ったのがコレ、です。

『限界集落株式会社』。もうこのタイトルで農業小説と書いてしまうと、大筋のストーリーが目に浮かんできてしまうようで恐縮ですが、都会のビジネスマンだった主人公が、田舎に移り、農業を再生していく…という、まあ、そうゆうことです(笑) そこに恋愛要素も絡みつつ…、なんて書くと若干否定しているみたいですけど、僕自身は、エンターテイメント小説として楽しく読ませていただきました。

小説なのでファンタジーではあるんですけど、制作にあたって、何かと注目の農事組合法人「和郷園」を取材させてもらっているみたいですし、そのほか、参考文献を見てみると、僕も大いに参考にさせてもらった農業関連本などがずらり。すべてが事実ではないにせよ、入門書としては、勉強になる部分も多いかと。

実際に農業を営んでいる人からすれば、「そんなにうまくいくか?」なんて疑問符が付きそうですが、「これから始めたい」とか「なんだか楽しそうだね」なんて人が、農業への興味を膨らませる意味では、なかなかお勧めな一冊かと思います。

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