2014年01月13日

知的幸福の技術。

新年一発目がコレというのも、僕らしいと言うべきか(笑)。

知的幸福の技術―自由な人生のための40の物語 (幻冬舎文庫) [文庫] / 橘 玲 (著); 幻冬舎 (刊)

知的幸福の技術―自由な人生のための40の物語 (幻冬舎文庫) [文庫] / 橘 玲 (著); ...

先日、名古屋駅の三省堂書店に立ち寄った時、書店おすすめコーナーに並んでいたので、気になって購入してみました。文庫本で、価格も457円+税とワンコインだったので、財布的にもちょうどよかったですし。

さて、この本。『知的幸福の技術』という書名なんですけど、サブタイトルは「自由な人生のための40の物語」。まさにこの言葉通り、人生をうまく設計するためのヒントを、いろんな角度から考えさせてくれるストーリーが色々と盛り込まれています。

元々、日経新聞の連載だったものをまとめたもののようですので、テーマごとに短い文章になっていて、どこからでもささっと読めて、なかなかお手軽な感じに仕上がっています。

ただ、「お手軽」と書いたものの、中身はなかなか深みのある内容が多い気がします。著者の橘玲さん(ペンネームみたいですね)の本はいつくか読んでいますが、氏の一貫した主張を僕なりに咀嚼して表現すると、「世間の常識や周りの意見に惑わされることなく、よりよい人生を歩むための効率的な選択肢を選びましょう」といったところでしょうか。

例えば本書では、生命保険が、基本的に「損をすることに意味のある宝くじだ」と指摘してみたり、マイホームの購入は、「危険な投資だ」と言ってのけたり。まあ、ホント、ばっさばっさと斬りまくっております(笑)

ちょっと過激だなと思わせる部分もありますが、世の中の当たり前を改めて見つめ直してみると、「?」と思うことは結構多いものです。

今までとは違った視点を養う意味で、一度読んでみると面白い一冊なんじゃないかと思います。「こうやったら儲かる!」的なハウツーはほとんどないですが、新年もスタートしたことですし、自分の今後を見つめ直したいという人には、その手助けになる一冊かと。なかなかお勧めです。

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2013年10月14日

あした死ぬかもよ?。

自己啓発本の王道、ですかね。

あした死ぬかもよ? [単行本(ソフトカバー)] / ひすいこたろう (著); ディスカヴァー・トゥエンティワン (刊)

あした死ぬかもよ? [単行本(ソフトカバー)] / ひすいこたろう (著); ディスカヴァー・...

どれぐらい前から乱読し始めたかは定かではありませんが、すでにかなりの数の自己啓発本を読んでいる「プチマニア」な僕。この手の本、古典的な名著から最近の話題作までいろんなものがありますけど、今や手に取るものは高い確率で「どこかの本の焼き増しだよね」的な代物になってしまいまして、最近ではさらりと立ち読みする程度で済ませることが多くなっています。

そんな自己啓発ジャンルですが、ふとコンビニの雑誌コーナーに置いてあるのを発見し、読んでみようかなと思ったがこの本、『あした死ぬかもよ?』です。

もうタイトルが直球なので、あえて説明するまでもない感じですが、ざっくり一行でまとめれば、「明日死ぬかもしれないんだから、悔いのないように今を精いっぱい生きよう」。こう書いてしまうと、身も蓋もないですね…。でも、このメッセージを手を変え品を変え説明していく、といった一冊です。

もし明日死ぬとしたら、あなたはやり残したことはないですか? 後悔はないですか?

最初に自己啓発本の世界に浸かった当初は、そんなメッセージに僕も考えさせられる部分が多かったです。ただ、最近は「だからといって、全く後悔のない人生というのは、無理なんじゃないかな」と思うようになりました。

死ぬことを意識して100%悔いのない人生を送るというのは、どうしても短期的な人生設計になってしまって、それはそれで問題があるんじゃないかな、と感じるからです。

もちろん、突然明日死ぬとなった段階で、「俺の人生は0点だったな」なんて思うのは嫌だし違うと思いますが、それでも100点だと思うのは無理でしょう。

せいぜい80点ぐらいかな。まあ、合格点を取れればいいかな、なんて思います。

「100%悔いなく生きる」と意気込むより、「80点ぐらいでいいかな」と思って過ごす方が、気持ちにも余裕がある感じがしますし。

「悔いのない人生」も、「ほどほど」がよさそうですね。


…なんて思うのは、僕もだいぶ歳を取ったからかなぁ〜。。。


と、かなり脱線しちゃいましたが、自己啓発本に触れたことのない人には、入門書みたいな感覚で手軽に読めていい一冊かもしれません。特に、今の生き方になんとなく不安や不満を抱いている人には。

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2013年10月05日

里山資本主義。

里山というと、一宮市は違うのかなぁ。。。

里山資本主義 [ 藻谷浩介 ]

里山資本主義 [ 藻谷浩介 ]

何気なく書店の平済みコーナーを眺めていた時に、タイトルの「里山」というフレーズと、「10万部突破!」の帯に目が止まって購入した一冊です。10万部突破に惹かれたなんて、いかにもミーハーな感じがしてなんだかなぁ〜という感じがしますけど。

さて、本のタイトルは『里山資本主義』。どうもNHKの記者さんと、『デフレの正体』でベストセラーとなった藻谷浩介さんとの共著になっているようですが、元々はテレビ番組向けの取材がベースになってるようですね。中国地方にあるいつくつかの企業や、田舎暮らしを始めて成功している人などを事例として取り上げ、現在の「マネー資本主義」のあり方、行く末に一石を投じる、といった感じの内容になっています。

木質バイオマス発電に取り組む建築材メーカーだったり、林業で独自技術を磨くオーストリアを紹介したり、離島で新たな商売を始める若者達を追ってみたり。田舎でも立派に生活やビジネスが成立し、そこに関わる人がなんだか豊かに見える。そんなライフスタイルは、なかなか目から鱗でした。

で、最終的には、これからは「マネー資本主義」ばかりを追求するのではなく、今田舎で巻き起こっているような貨幣に依存しすぎない自立型のビジネスやライフスタイルを「里山資本主義」として捉え、こちらを「マネー資本主義」を補完するサブシステムにしていきましょうよ、と問いかけています。

「里山資本主義」かぁ〜。「里山」というネーミングはともかく、その考え方には共感する部分が多いです。

ただ、個人的には、だからといってがっつりド田舎に入ってしまうと「田舎が疲れた」ってなった時に戻るのが難しいので、地元・一宮市みたいな「半田舎」がちょうどいいロケーションじゃないかという気がします。都会との接点が適度に保たれ、周りには自然もそれなりに残され、人とのつながりもむちゃくちゃ濃密じゃない。そんな状況の方が、マネー資本主義をメインで回しながら、著者がいう「里山資本主義」をサブシステムでうまく機能させる二刀流ライフがうまくいくように思います。

なんだか「里山資本主義」と命名してしまうと、社会を巻き込んでという大仰な話になっちゃいますけど、僕が個人的に目指しているのは、一人ひとりがマネー資本主義に振り回されないための知識を身につけ、その果実を効率良く享受しつつ、適度なサブシステムを「脱・マネー資本主義」で持つこと。

社会を変えよう!的な志がないところに、僕の人間の小ささが露呈している感は否めませんが(笑)、これぐらいのゆるいスタンスでみんなの意識が少しずつ変わっていくと、もっと楽しく生きられる日本になるんじゃないかと思います。

…と、だいぶ本の内容から逸れてしまいましたが、いずれにしても、今のお金中心の社会を見直す意味で、なかなか考えさせられる一冊だとは思います。あくまで成功事例ばかりなので、この本を読んで「いざ!田舎!」なんてのは絶対お勧めしませんが。

もし田舎暮らしがしたいなら、「田舎は散々だった!」本をいくつか読んで、メリット・デメリットをバランスよく評価した方がいいと思います。ある程度の「勢い」は必要かもしれませんけどね。


それにしても、本の中でかなりを割いていたのが「発電」の話。今年から農地にも公式に太陽光パネルが設置できるようになったので、僕も耕作放棄地でも買い取って、発電事業に本格参入しようかな、なんて。

「タマネギの種」から、「電気」農家へ(笑)。 意外と笑えない未来の農家像かもしれません。。。

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2013年09月29日

ごきげんな人は10年長生きできる。

まあ、僕もかなりごきげんなヤツですが。

ごきげんな人は10年長生きできる ポジティブ心理学入門|坪田一男|文藝春秋|送料無料

ごきげんな人は10年長生きできる ポジティブ心理学入門|坪田一男|文藝春秋|送料無料

先日ふと立ち読みした経済誌で、アートディレクターの佐藤可士和さんがお勧めに挙げていたのを発見。タイトルが気になったので読んでみることにしました。…と、特に佐藤さんのファンとかそういうんではないんですけど。。

さて、本の中身ですが、タイトルそのまま「ごきげん」について書かれています。最近は科学的にも「病は気から」が立証されてきていて、いろんな分野で気分が大事な要素を占めていることが判明してきています。そんな最近の「ごきげん事情」を、ざっと一冊にまとめ上げたという感じです。

ところで、皆さんは、今の年収に満足していますか? 一般に年収が高ければ「幸せ」の度合いは増していくものだと考えられる向きがありますが、2002年にノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマン博士の研究によれば、年収増加に応じて「生活評価」は高まるものの、「幸福度」については年収7万5000ドル程度で頭打ちになるそうです。

仮に1ドル100円とすると、年収750万円。まあ、これでも十分に高い数字ではありますが、年収が上がれば上がるほど幸せが実感できる、というものではどうやらないようです。

このお話はかなり有名なのでご存知の方も多いと思いますが、『ごきげん…』内では他の研究についても簡単に紹介されていて、面白かったのが「どんな時に幸せを感じるか」「不幸だと思うか」を調査した結果。

日常生活における「幸福度」に最も影響するのは、「睡眠」と、「上司」! 「上司」は「結婚」よりも圧倒的に幸福感に影響するようです。

転職者の取材をしていて、結構「人間関係で辞めた」という人が多いのも、なるほど納得!といったところでしょうか。

このほかにも、「ポジティブとネガティブの黄金比率は3:1」とか、「不幸せだと、老化時計“テロメア”が短くなる」とか、ごきげんにまつわるトピックが満載です。

最後の方にある「幸せになる方法」は、自己啓発的要素が強くて好みが分かれるかもしれませんが、「運動」「食事」なんて項目もあって、日々の生活改善にも役立つかと(まあ、当たり前なことが多い気がしなくもないですけど)。

ともあれ、新書で値段も手ごろですから、読んで損はしない一冊だと思います。


これで僕のごきげん具合にも、さらに磨きがかかりそうです。 


…ん? 「これ以上かよ!」って???

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2013年09月08日

働き方。

稲盛イズムをたっぷりと。

働き方―「なぜ働くのか」「いかに働くのか」 [単行本] / 稲盛和夫 (著); 三笠書房 (刊)
働き方―「なぜ働くのか」「いかに働くのか」 [単行本] / 稲盛和夫 (著); 三笠書房 (刊)

ここのところ、あんまり読書カテゴリーの更新をしていなかったので、最近手に取ったものから少し。稲盛和夫氏の『働き方』です。

このブログでも幾度か書いていますので改めての紹介は不要かもしれませんが、稲盛氏といえば「晩節を汚すから止めておけ」と言われながらJAL再建を引き受け、見事復活に導いたことで脚光を浴びた名経営者。(そういえば、最近あんまり見ない気が…)

そんな氏の著書のひとつがこちら。最近、書店であらためて平積みにされているのを見たので、図書館で借りて読んでみた次第です。

肝心の内容は、いわゆる自己啓発本という感じでしょうかね。ベストセラーの『生き方』をもう少し仕事よりにフォーカスして焼き増ししたような内容かと。稲盛イズムにどっぷり浸かった御仁なら、あえて手にするまでもない一冊かもしれません。

それにしても、あらためて「足るを知る」「利他の心」というフレーズは心に響きますね。普段、自己啓発なんて全く興味のない相方も、「足るを知る」という言葉だけは以前からいたく共感しているほどですから(笑)。

何事も、際限なく欲するのではなく、ほどほどに今ある幸せを謳歌する心持ちでいたいものです。



…ちなみに、「足るを知る」という言葉は、相方のリクエストで僕が書にしたためて家に飾る予定です。こんな変わった家庭で育つ我が子たちは、一体どんな大人になることやら。。。

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2013年06月12日

三塁ベースコーチ、攻める。

ちょっとご無沙汰でしたが、本日は読書ネタで。

三塁ベースコーチ、攻める。 ---監督を代行する10番目の選手 [単行本] / 澤宮 優 (著); 河出書房新社 (刊)

三塁ベースコーチ、攻める。 ---監督を代行する10番目の選手 [単行本] / 澤宮 優 (著...

野球とはこんなにも奥が深いものなんですね。そんな風に改めて感じさせてくれる一冊がこちら、『三塁ベースコーチ、攻める。』です。

内容はタイトルそのまま、日本のプロ野球を影で盛り上げてきた「三塁ベースコーチ」にスポットを当てたスポーツノンフィクション。サブタイトルは、「監督を代行する10番目の選手」となっていますが、三塁コーチがこれほどまで判断力、洞察力が要求される職種だとは正直思っていませんでした。

三塁ベースコーチといえば、あの野村監督をして「日本一の三塁ベースコーチ」と言わしめた高代延博氏が有名ですが、それ以外にもいろんな人物が、試合結果を左右する重要なポジションで躍動する姿を描いています。

なんだかコアな野球ファン向けのようですが、僕はライトな方でも十分楽しめる一冊じゃないかと。なかでも、現オリックスの森脇監督と、脳腫瘍により32歳の若さで他界した炎のストッパー・津田投手とのエピソードは、思わず目頭が熱くなること必至です。


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2013年05月11日

日本農業への正しい絶望法。

ここまできたら、今週中は読書一辺倒で。

日本農業への正しい絶望法 [ 神門善久 ]

日本農業への正しい絶望法 [ 神門善久 ]

前回の本が農業でしたし、著者の神門善久さんが昨日の日経新聞朝刊に寄稿されていたので、今日は、昨年ちょっと話題になった『日本農業への正しい絶望法』です。

なんとも刺激的なタイトルですが、本の内容をざっくりまとめると以下の4点(終章より引用)。

@日本農業の本来の強みは技能集約型農業にある。

A耕作技能の発信基地化することにより、農業振興はもちろん、国民の健康増進、国土の環境保全、国際的貢献など、さまざまな好ましい効果が期待できる。

Bしかし、その農地利用の乱れという「川上問題」、消費者の舌の劣化という「川下問題」、放射能汚染問題の三つが原因となって、農業者が耕作技能の習熟に専念できず、肝心の耕作技能は消失の危機にある。

Cマスコミや「識者」は耕作技能の消失という問題の本質を直視せず、現状逃避的に日本農業を美化するばかりで、耕作技能の低下を助長している。


※詳しくは「神門善久」で検索すれば、いっぱい記事が出てきます。

自分も就農して分かったことは、やはり日本の農業は危機的状況だということ。地元・一宮市でも、圧倒的な高齢化が進んでいますし、本書が指摘するように、日本の農業は確かに「絶望」と表現するに相応しい事態だと思います。とくに、技術継承という意味では、すでに長年培われてきた農業技術が継承されないまま消えている公算が高く、これになんとか歯止めをかけないと、「農業をなんとかしよう!」と思い立った時にはすでに手遅れ、となりかねません。(もう手遅れな感は否めませんが…)

そんなわけで、僕も、地元に伝わるタマネギ採種の技術を「なんとか伝承していかねば」と参入したわけですが、同じような志を持って、とにかく始めてくれる方が増えてくれることを切に願います! 生物の絶滅危惧も大事だと思いますが、こうした「技術の絶滅危惧」に目を向けることも大事だと思うんだけどなぁ〜。

平時は農業、戦時は武士…みたいなことが昔もあったようですし、この際、兼業でもなんでもいいので、みんながもっと「人間が生きるための基本技能」に注目したら面白いと思うんだけど。まだまだ未熟な僕が言うのもなんですけどね。何かの雑誌にも寄稿した気がしますけど、インフレリスクがくすぶる昨今、リスクヘッジの意味でも、食糧自給のスキルは活きると思いますし。

日本の食糧自給率が40%だ!と騒ぐまえに、自分自身の食糧自給率を40%超にしてみる。そんなことから始めてみてもいいような気がします。とにかく変わるといいな、日本の農業。

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2013年05月08日

儲かる農業。

まだまだ書きます、読書ネタ(笑)。

儲かる農業―「ど素人集団」の農業革命 (竹書房新書) [単行本] / 嶋崎 秀樹 (著); 竹書房 (刊)

儲かる農業―「ど素人集団」の農業革命 (竹書房新書) [単行本] / 嶋崎 秀樹 (著); 竹...

GW明け2日目です。みなさんはどうですか、世間的には五月病なんて言われる時期なんでしょうが、僕はかなり好調! …まあ、以前から悩まされてきた花粉症が「アレグラ」(正確には、そのジェネリック薬)で収まっているのが大きいのかもしれませんが。

もしかしたら、五月病は花粉症が原因では?なんて話もあるそうですから、最近になって花粉症が解明されたというだけで、以前から「五月病」という名で存在していたのかもしれませんね。花粉症をひどくするという黄砂は昔から日本に降ってきてるみたいですし。

さて、GW明け一発目も、やっぱり読書です。いつまで続くの?という感じもしますが、まあ、本だけは結構読んでいるもので。まだまだネタはありますよ! プロフィールに年間300冊!と書いているのがウソにならない程度には(笑)

前回の予告通り、今日はビジネス書から。トップリバーという会社の社長さんが書いた『儲かる農業』という本です。昨年末に新書版を購入したのですが、ずっと眠っていたので最近改めて読んでみました。

内容はもちろん農業。この社長さん、以前、村上龍さんが司会する番組『カンブリア宮殿』にも出演し、たちまち話題となった農業界の風雲児。いわゆる新規参入組であります。

本のなかでは、いかに農業が閉鎖的で、いかに立ち遅れた業界なのかを解説。そして、社長がそんな業界に風穴を開けようと奮闘する様が描かれています。

本によれば、すでに現場作業に立つことはほとんどなくて、実作業は社員さんが行っているみたいですね。経営者としてマネジメントに徹している、といった感じでしょうか。

このトップリバーでは、社員の福利厚生はもちろん、給与も民間企業並みか、それ以上を支給する厚遇ぶり。ただ、その分、農繁期は朝4時出勤が当たり前で、ハードさもかなりのもののようです。

もちろん、農業に参入したものとして、学ぶべきことは多いのですが…、

ただ、僕の目指す農業はこのスタイルではないかな、と。大規模化にまい進するよりも、個人の農家として、もっと効率よく利益が上げられるシステムを作り上げるのが僕の目標です。僕がやってるタマネギ採種というのは、おそらくこれができる、と思いますから。(まあ、5年後、10年後は分かりませんけど。。。)

個人的には、やはり、就農のきっかけを作ってくれた、『農で起業する!』のスタイルが好きかな。

農で起業する!―脱サラ農業のススメ [単行本] / 杉山 経昌 (著); 築地書館 (刊)

農で起業する!―脱サラ農業のススメ [単行本] / 杉山 経昌 (著); 築地書館 (刊)

農で起業!実践編 [単行本(ソフトカバー)] / 杉山 経昌 (著); 築地書館 (刊)

農で起業!実践編 [単行本(ソフトカバー)] / 杉山 経昌 (著); 築地書館 (刊)

収益性の高い作物に目を付け(著者の場合は、ブドウ)、徹底的に無駄な作業を省いて労働時間を短縮。さらに、体験農園、贈答用、加工品…などと、数段構えでB級品を含めたブドウを売り切る販売システムを構築。売上は1000万円弱に押さえ(消費税を納税しなくていい!)、税金的にも効率のいい売上の範囲内に収める。これが「豊かな人生」という意味では、やっぱり理想の就農のあり方かな、と。

以上、農業本のご紹介でした(笑)。

…すみません、一般の人には全く分からん話ですね。。。

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2013年05月06日

64。

いや〜、面白いですよ。分厚いですけど(笑)

64(ロクヨン) [単行本] / 横山 秀夫 (著); 文藝春秋 (刊)

64(ロクヨン) [単行本] / 横山 秀夫 (著); 文藝春秋 (刊)

今日でGWも終了ですね。なかには10連休なんて方もいらっしゃったようで、なんともうらやましい限りですが、今年は僕もそれほど原稿に追われることもなく、リフレッシュさせていただいたGWでした。

あ、でも、結局、農作業が立て込んだり、原稿の直しの依頼が入ったりして、1日まるっと休んだ日はなかったかも(笑)。自営業としては、あまり暇すぎるのも精神衛生上もよろしくないですから、まあおおむね良いGWだったと思います。。。

さて、このGWは読書の話題でかなりブログを更新させていただきました。というわけで、最終日もお勧めの本を一冊。しばらく前に読んだのですが、『64(ヨクロン)』です。

この手のジャンルの内容を「警察小説」って呼ぶんですね。推理小説は好きですが、警察組織自体がメインになった小説ってあまり読んでなかったかも。

で、最初は「とっつきにくいなぁ…」なんて思いながら読み進めていました。でも、後半からぐいぐいと引き込まれ、終盤は思わず息を呑むような衝撃の展開!

これで本屋大賞2位なんですね。1位の『海賊とよばれた男』はどれだけ面白いんだろ。

およそ650ページ。長期休暇でもないと、子育てパパには難しいボリュームですが、読んでみて損はない作品だと思いますよ!

…それにしても、小説のレビューは難しいですね。「ネタばれ」では、せっかくの紹介が台無しですし。やっぱりビジネス書の方がいいのかも。というわけで、次回はおそらくそっち系です(笑)

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2013年05月05日

リフレはヤバい。

「ヤバい」って、いろんな意味があるようですが。

リフレはヤバい (ディスカヴァー携書) [新書] / 小幡 績 (著); ディスカヴァー・トゥエンティワン (刊)

リフレはヤバい (ディスカヴァー携書) [新書] / 小幡 績 (著); ディスカヴァー・トゥ...

いよいよGWも明日で最終日。皆さんはいかがお過ごしですか。僕はというと、少しだけライターの仕事をしたり、結構がっつり畑仕事をしたり、家族とバーベキューを楽しんだり。

あ、そうだ、今日は、地元・一宮市の真清田神社で開催された「杜の宮市」にも行ってきました! はじめてしっかり会場を歩き回りましたが、楽器の演奏があったり、クリエイターさんの作品展示・販売があったりと、なかなか楽しいお祭りですね。チビ連れには正直ちょっと厳しいですが、次回はもう少しゆっくり巡ってみたいなと思いました。

さて、冒頭から話がかなりそれましたが、今日の一冊は、先日の『ヤバい経営学』に続く「ヤバい」つながり、何かと話題のアベノミクス批判本『リフレはヤバい』です。

僕もそれほど詳しくないのでなんですけど、おそらく「リフレ」と言われても何のことかさっぱり…なんて方もいらっしゃると思います。なので、少し解説。「リフレ」とは、「わざとインフレを起こすこと」。今、安倍政権では、デフレ脱却に向け、意図的にインフレを起こす、この「リフレ」政策が実行されています。

で、そんなリフレが「ヤバい」と説いているのがこの本です。

個人的には、世の中にじゃぶじゃぶお金があふれ、物価が上がってこれば、みんながお金を使わなきゃ!と思い、モノが売れ始めて、給料が上がって…なんてサイクルが起これば、世の中ハッピーじゃん!なんて考えていたんですけど、金融政策というのは、それほど単純な代物じゃないんですね。。。

この本によれば、インフレが起こったからって、そんなに簡単に給与は上がってこないんだそうな。それに、そもそも、インフレになる→景気が良くなる、という順序ではなく、景気がよくなった→インフレになる、とう順序が正解で、因果関係が逆だというのです。

そうかぁ。確かにそうとも考えられるなぁ〜なんて納得できる部分もあるんですけど、個人的には、ちょっとどうなのかな〜なんて思う部分もちらほら。先ほどの給与の話なんかも、すでに安倍首相は、なんとか上げて!と企業に働きかけていますし、この本の論調のように「なんも分かっとらん!」的な感じではない気がします。

まあ、この手の経済の話は、昔から「当たるも八卦、当たらぬも八卦」なわけで。「そんなに経済のことがビシバシいい当てられるなら、株や何かで大儲けして、エコノミストや経済学者なんてやってないですから」なんて笑い話があるぐらいですから、まあ、何事も、話半分で聞いておくのがいいのかも。

ともあれ、どっちに転ぶかは、数年後には白黒はっきりする話ですし。

***

僕らの世代ぐらいまでは、「ヤバい」といえば、「大変」とか「厳しい」みたいなマイナスの言葉ですが、今の若い世代は、「ヤバい」をプラスの意味で使うことも多いようですね。

「ええ、あのタイトルの「ヤバい」は、もちろん、若者がいう「ヤバい」の意味ですよ、アハハ…」。

…なんて、この本書の著書が、数年後に苦笑いを浮かべているぐらいが、理想的なシナリオなのかもしれませんね。



そういえば、先日、とあるグローバル企業で社長を務めた方がおっしゃてました。

「円安で利益が出たなんて浮かれていてどうするのかと。モノが売れて利益が出たわけでもないのに。汗水たらして稼いだ利益じゃなきゃ、なんの意味もない」と。

結局、デフレだ、インフレだ、円安だ、円高だ、なんて金融に振り回される前に、目の前のやるべき努力をきちんと続ける。それこそが日本の未来を明るくする唯一の方法なのかな、なんて思います。(僕のような、超零細・個人事業主は特に!)

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2013年05月04日

永遠の0。

昨日が憲法記念日だったから、ではないですけど。

永遠の0 (講談社文庫) [文庫] / 百田 尚樹 (著); 講談社 (刊)

永遠の0 (講談社文庫) [文庫] / 百田 尚樹 (著); 講談社 (刊)

昨日は憲法記念日でしたね。巷は憲法改正の議論で喧しい感じですが、どうしても憲法改正→9条を守れ→あの戦争の惨禍を忘れるな!という話になりますよね。

でも、僕らのような団塊ジュニア世代は、戦中はおろか戦後の混乱でさえ「ファンタジー」な人がほとんどなわけで、まったく実感がわかないというのが率直な心境ではないでしょうか。

戦争について各方面から伝聞したとしても、そこには発信者のバイアスが必ずかかります。戦争の捉え方次第で、よくも悪くもなるわけで。これからの議論というのは、過去の戦争のうんぬんを語るだけでなく、もっと未来志向で進めないといけないのでは、なんて個人的には思います。

…まあ、このへんのことを書き出すと、きっと長くなるので、そろそろ本の話題に戻りまして。。。

冒頭からこんな話題を持ち上げるあたり、勘のいい方であればピンと来たと思います。そう、タイトルの0とは、零。つまり、この本は、零戦のパイロットを描いた小説です。

小説なので詳しい内容は伏せますが、僕はとても面白く読ませていただきました! 今まで戦争モノを読んだことなんてなかったのですが、1人の男の生きざまを描いたストーリーに、思わず目頭を熱くしました。

アマゾンのレビューなんかによれば、「実在の戦闘機パイロットが書いた本の、リライトじゃん!」なんて批判もあるみたいですが、この手の本に縁がなかった方には、とてもとっつきやすい代物じゃないかと。

もちろんこれが戦争の真実ではなく、あくまで「ファンタジー」なのでしょうが、僕たち戦争をリアルに感じられない世代が、少しでも興味を持つきっかけとしては、なかなかの良書だと思います。

GWもいよいよ終盤です。先日、この本を書いた百田尚樹さんは『海賊と呼ばれた男』で第10回本屋大賞を受賞したばかりですし、ぜひこの機会に手にとってみてはいかがでしょうか?

きっと面白いと思うなぁ。いろんな意味で。

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2013年05月02日

ヤバい経営学。

あなたも、単に誰かの真似をしているだけ、だったりして。

ヤバい経営学: 世界のビジネスで行われている不都合な真実 [単行本] / フリーク ヴァーミューレン (著); Freek Vermeulen (原著); 本木 隆一郎, 山形 佳史 (翻訳); 東洋経済新報社 (刊)

ヤバい経営学: 世界のビジネスで行われている不都合な真実 [単行本] / フリーク ヴァーミュ...

表紙のデザインをご覧になって「あれ?」とお感じになった方は、かなりのビジネス書フリークだと思います。そう、このデザイン、ベストセラーになった『ヤバい経済学』とウリ二つ。タイトルも「経済」→「経営」に変わっただけ、という代物です。

そうなると、肝心の内容は“二匹めのドジョウ”でイマイチなんじゃ?と勘繰られそうですが、いえいえ、そんなことはありません! これがなかなか秀逸で、「ヤバい」の題名に偽りなしの面白さです!

著者の方は、どうやらロンドンのビジネススクールで教鞭を取る教授のようですが、本作が処女作で、発表以降、イギリスやアメリカで話題を集めたんだそうな。確かに注目されるのもうなづけます。

**

唐突ですが、みなさんは、以下の4つのメッセージ、どれが一番節約に効果があると思いますか?

@節約しよう! 環境のために。
A節約しよう! 社会のために。
B節約しよう! あなたの出費も減らせるのだから。
C節約しよう! みんなもやっているのだから。

この4つのメッセージをとあるマンションの住人に配った結果、最も節約に効果があったのは、意外にもCだったといいます。「他人がやっている」という事実は、予想以上に人々の行動に影響を与えているというのです。

そして、これは個人だけでなく企業にも当てはまるんだとか。「競合他社もやっているから」、「流行の経営手法だから」という理由で、周りと同じ選択をしている経営者が少なくない。しかも、それが非合理な状況だったとしても…。

とまあ、こんな調子で、普段「よかれ」と思って行っている企業行動に、「ちょっと待った!」と厳しいツッコミを入れてくれるのが本作。この他にも…、

・短期間に爆発的に成長しようとしても、思った通りの結果は生まれない(「時間圧縮の不経済」)
・ほとんどの買収は失敗に終わる
・低迷企業が一つの事業に集中していないのは、もっと儲かるビジネスを探そうとして多角化した結果
・ISO9000を導入すると、イノベーションが犠牲になる
・イノベーションをおこす会社は早く死ぬ、ほとんど例外なく…

終始こんな具合で、経営の常識を次々と喝破していく痛快さがヤミツキになること請け合い。真偽のほどはまぁ分かりませんが、目の前のセオリーを一度疑ってみる、そんな姿勢が養える一冊かと。

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2013年04月03日

伝え方が9割。

お! これは使える、使える。

伝え方が9割 [単行本(ソフトカバー)] / 佐々木 圭一 (著); ダイヤモンド社 (刊)

伝え方が9割 [単行本(ソフトカバー)] / 佐々木 圭一 (著); ダイヤモンド社 (刊)

昨日に続いて、「平井って最近、読書してないんじゃね?」的批判をかわすため、本のご紹介です。

どうやら最近売れている本のようで、おそらく新聞の書評欄か広告で見つけた一冊です。コピーライターの佐々木圭一さん(…といっても知りませんでした、モグリですみません)の著作、『伝え方が9割』です。タイトルは、完全に『見た目が…』のオマージュですね。

それはさておき、肝心の内容の方ですが、いわゆるハウツー本です。普遍的な名著にはなりえませんが、文章でモノを表現したい、とりわけキャッチコピーづくりに悩んでいらっしゃる方には、かなり役立つんではないかと。

少しだけ紹介すると、なんでも著者いわく、「強いコトバ」を作るには、定型のテクニックがあるんだそうな。そのひとつが「サプライズ法」です。

例えば、


好き

好き!


なんだか後者の方が強いですよね。


さらに、


今日はいい天気。

お、今日はいい天気。


こちらも後者の方がインパクトがありますよね。


…とまあ、これは簡単な例ですが、こんな定型のテクニックをいくつか紹介しつつ、どんな風に言葉を紡いでいけばいいのかを簡単かつ丁寧にレクチャーしています。


僕は元々、雑誌ライターからスタートしたんですけど、最近はいわゆる情報誌からは距離を置いて(…といってもそれなりにこなしてますが、、、)、コピーライター的なお仕事をすることも多いです。そのせいか、なるほどなぁ〜なんて勉強になる点も多く、今後の仕事の糧にさせていただこうかと思っております。

ちょっとボリューム感には欠けますが、個人的にはいわゆる同業者のノウハウを垣間見られて、1400円+税なら安いと思います。昨今はブログやツイッター、フェイスブックと、一般の方でも情報発信が常になっていますので、一度参考にしてみるといいかなと思う一冊です。表紙を開いたすぐのところに、本の内容のダイジェストが挟み込んであるので、立ち読みでさらりと見てみるのもよろしいかと。



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2013年04月02日

イノベーション・オブ・ライフ。

いまのところ、今年のベスト、です。

イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ [単行本] / クレイトン・M・クリステンセン, ジェームズ・アルワース, カレン・ディロン (著); 櫻井 祐子 (翻訳); 翔泳社 (刊)

イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ [単行本] / ク...

先ほどの記事にも書きましたが、いよいよ平成25年度ですね。僕のブログをご覧いただいている方に、どれだけ新社会人の方がいるかは不明ですが、新たなスタートを切るそんな方にこそ読んで欲しい一冊、それがこの『イノベーション・オブ・ライフ』です。

手に取ったきっかけは、昨年末から今年はじめにかけてくらいの日経新聞の書評欄。どこかの大学教授が、「僕の書評はいいから、とにかく一読を!」と激称していたのを見て購入しました。実は読んでからしばらく経過していますが、冒頭でも書いた通り、今年読んだビジネス書では、個人的に現状、ベストです。

本のタイトルやアマゾンのリンクを見て、ピンと来た方もいるかもしれません。そう、この本の著書は、ビジネス雑誌や新聞でもたびたび引用される、世界的なベストセラー『イノベーションのジレンマ』のクレイトン・クリステンセン氏です。でも、この本の内容はかなり毛色が違います。実は、経営や経済のお話ではなく、企業経営の理論を「人の生き方」に置き変えた、いわば「人生指南書」です。

どうやらこのクレイトン・クリステンセン氏は、毎年ハーバード・ビジネススクールで受け持つ講義の最終日、ビジネスや戦略ではなく、どうすれば幸せで豊かな人生を送れるかについて学生たちと話し合うらしく、その内容をもとに構成されているのが本書です。

発端は、自身の経験にあるようです。本書でも語られていますが、ハーバード・ビジネススクールを卒業した同級生たちは、当初輝かしい人生を歩んでいるように見えていました。ただ、同窓会を重ねるごとに、職業人としては成功を収めながらも、明らかに不幸な人生を送っている人が増えていったのです。

何度も離婚を繰り返したり、望まない仕事で葛藤していたり。なかには犯罪行為に走ってしまう人までも。だれ一人としてそんな人生を望んでいなかったはずなのに、どうしてそんな運命をたどってしまうのか――。本書では、そんなジレンマを解決するため、企業の経営理論をあてはめて「人生の経営学」を模索しています。

で、肝心の内容なんですが、これは結局のところ、僕も「読んでみてください!」と言いたい。特に、これから新たなステージへと向かう社会人の方々にはぜひ手に取っていただきたいと思います(なんだか上からで恐縮ですが…)。下手な解説は無用なので、ちょっとだけですが、感銘を受けた部分を引用させていただこうと思います。ちょっと長めですが。

***

戦略は――企業戦略であれ人生の戦略であれ――時間や労力、お金をどのように費やすかという、日々の無数の決定をとおして生み出される。あなたは一瞬一瞬の時間の過ごし方や、労力とお金の費やし方に関わる一つひとつの決定をとおして、自分にとって本当に大切なのはこういうことだと、公に宣言しているのだ。人生に明確な目的と戦略をもつことはたしかに大切だが、自分のもてる資源を、戦略にふさわしい方法で投資しない限り、何にもならない。結局のところ、戦略は正しく実行されなければ、ただの善意でしかないのだ。

自分が心から実行したいと思う戦略を、実際に実行しているかどうかを確かめるには、どうすればいいだろう? 自分の資源が流れている場所に、つまり資源配分プロセスに目を配ろう。自分の立てた戦略を支えるような配分がなされていない場合、深刻な問題が起こるおそれがある。たとえば自分は慈善心のある人間だと自負している人は、自分の気にかけている大義や組織に、それだけの時間やお金を費やしているだろうか? 家族が何より大事だと言うなら、ここ一週間の時間の使い方の選択で、家族を最優先しているだろうか? 自分の血と汗と涙をどこに投資するかという決定が、なりたい自分の姿を映し出していなければ、そのような自分になれるはずもない。

(第4講 口で言っているだけでは戦略にならない より)



<家族や親しい友人との関係は、人生で最も大切な幸せのよりどころの一つだ。だが気をつけなくてはいけない。家族生活が万事うまくいっているように思われるときは、家族との関係への投資を後回しにできると、ついつい考えてしまう。これは大きな間違いだ。深刻な問題がもちあがる頃には、関係を修復しようとしても、もう手遅れであることが多い。つまり、矛盾しているようだが、家族との強力な関係、友人との親密な関係を築くことに最も力を入れる必要があるのは、一見その必要がないように思われるときなのだ。

(第5講 時を刻み続ける時計 より)

***


う〜ん。いかがでしょうか。ぼく自身も「なりたい自分」をきちんと見つめ、正しい資源配分を心掛けていきたいと思います。

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2013年03月09日

弱くても勝てます。

球春、ということで。

「弱くても勝てます」: 開成高校野球部のセオリー [単行本] / 高橋 秀実 (著); 新潮社 (刊)

「弱くても勝てます」: 開成高校野球部のセオリー [単行本] / 高橋 秀実 (著); 新潮社...

いや〜、すったもんだで参加となったWBCですが、そんな事前のゴタゴタはどこ吹く風、すっかり盛り上がっていますね! 毎試合のようにハラハラドキドキの激戦を見せられ、しばらく野球観戦を遠ざかり気味だった僕もすっかり釘付けです! しかも、中日・井端選手が大活躍とあらば、盛り上がらないわけにはいかないでしょう!

…というわけで(?)、しばらくぶりの本のご紹介。野球ネタということで近頃話題の一冊です。『弱くても勝てます』。エリート校として有名な開成高校の野球部を追ったルポです。

どうやら開成高校、東大合格者を多数輩出する進学校でありながら、その野球部は、強豪ひしめく東京でベスト16に入ったこともあるんだそうな。でも、グランドで練習できるのは週に1回。そんな不思議な存在を取材してまとめたのがこの本です。

監督が目指すのは、どさくさにまぎれてコールド勝ち(笑)。守備はあえて捨てて、相手が油断しているうちに一気呵成に攻め立ててコールド勝ちに持ち込む。よくいえば「弱者の兵法」といえなくもありませんが、弱者が選ぶ戦略としては、あまりに突拍子もない代物なのです。

しかも、その戦略を実行に移す選手たちが、個性的で面白い。野球に情熱があるんだかないんだか分からない子がいたと思えば、本気で大リーグを目指している子もいたり。そのまま映画になりそうなユニークな顔ぶれが揃っています。

プロ野球とは土俵の違う一冊ですけど、また違った角度で野球を楽しめること請け合い。3月下旬にはセンバツも始まりますし、今年の球春は、この一冊で盛り上げてみてはいかがでしょう?
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2012年12月08日

ビジョナリ・カンパニー4 自分の意志で偉大になる。

第4弾。やっぱり面白いなぁ〜。

ビジョナリー・カンパニー 4 自分の意志で偉大になる [単行本] / ジム・コリンズ (著); モートン・ハンセン共著 (その他); 牧野洋 (翻訳); 日経BP社 (刊)

ビジョナリー・カンパニー 4 自分の意志で偉大になる [単行本] / ジム・コリンズ (著);...

ビジネス書にハマった経験のある御仁なら、一度は読んだり耳にしたことがあるはずの『ビジョナリ・カンパニー』シリーズ。今日のご紹介は、今年秋に発刊されたこのシリーズの第4弾です。不確実性の高い現代社会で飛躍的な成長を遂げた企業に「どのような共通項があるのか」を、多彩な検証を元に解き明かしています。

内容は前三作とリンクする部分が多く、これ単独で読むと理解に苦しむ場面もあるかと思いますが、肝心かなめのエッセンスは十分に伝わるはずです。

本書で語られるキーワードは、「二十マイル行進」、「銃撃に続いて大砲発射」、「建設的パラノイア」などなど。どれも具体例を提示しながら分かりやすく解説されており、企業ではなく個人としても糧になる部分が多いように感じます。

「二十マイル行進」では、良い時も悪い時も同じ歩調で成長を続ける重要性を、「銃撃に続いて大砲発射」では、大きな賭けに出る前にまずは小さな試みを何度もしてみる大切さを、「建設的パラノイア」では、不測の事態が起こる前に十分すぎるほど備えておくことの大事さを、それぞれ教えてくれています。

リーマン・ショックや東日本大震災といった不測の事態を完全に予測することは不可能ですが、「不測の事態はいつか必ず起こるもの」だと考え、後悔することがないような事前準備をしておくことの大切さを改めて痛感させられました。

やっぱり、普段から努力を重ね、準備を怠らないことが大切なんですね。うんうん。

…なんだかちょっぴり「優等生発言」すぎて、新鮮味や面白さには欠ける気がしますが、当たり前のことを続けられることこそ、「本当の強さ」だということもかもしれませんね。

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2012年12月06日

リブセンス。

タイトルがそのまま、社名です。

リブセンス<生きる意味> 25歳の最年少上場社長 村上太一の人を幸せにする仕事 [単行本(ソフトカバー)] / 上阪徹 (著); 日経BP社 (刊)

リブセンス<生きる意味> 25歳の最年少上場社長 村上太一の人を幸せにする仕事 [単行本(ソフ...

史上最年少の25歳で東証一部上場を果たしたリブセンスの社長・村上さんの今までを追った自伝的な一冊。『プロ論。』シリーズなどで有名な上阪徹さんが、平易な文体で、彼の人となりを紹介しています。

まあ、25歳で上場するぐらいですから、企業から上場に至るエピソードはそれなりに「すごい!」と感心するんですけど、あまたの成功者の自伝がそうであるように、そっくりそのまま真似すれば上場できるわけでもなく、自己啓発本に近い印象ですかね。

ただ、この本で印象的だったのが、村上さんのお母さんの存在です。トイレに新聞の切り抜きを張ったり、ガイアの夜明けやカンブリア宮殿を小さい頃から一緒に見ていたり、創業時には両親がぽん!と150万円を渡していたり…と、親なくしては彼の成功はなかったと断言できるほどの貢献ぶりです。

果たして、自分の娘が「起業したい!」といって150万円を渡せるのか。お金の話じゃないですけど、子供の成長を促進するのか、阻害するのかは、結局親次第なのかな、なんて感じたりもしました。

うちの教育方針も「自由放任」ではありますが、上場企業の社長とはいかないまでも、本人がやりたいことを静かに見守ってやれるような、そんな「できた親」になりたいものです。

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2012年12月03日

病院ビジネスの闇。

闇。闇ですね、ホント。

病院ビジネスの闇~過剰医療、不正請求、生活保護制度の悪用 (宝島社新書) [新書] / NHK取材班 (著); 宝島社 (刊)

病院ビジネスの闇~過剰医療、不正請求、生活保護制度の悪用 (宝島社新書) [新書] / NHK...

最近、なんだか医療系の仕事が広がってきています。単純に病院の紹介やら、看護師の募集やら、という枠を超えて、なんだかジャーナリストチックに「医療業界の問題をえぐる!」みたいな、ちょっと僕のカラーじゃない(というと問題か…)ものも結構書いていたりします。

で、そんな流れで「勉強のために」と読んでみたのがこの一冊。宝島社新書から出ている『病院ビジネスの闇』NHK取材班・著、でございます。

著者名を見れば察しがつく通り、NHKの特集番組の焼き増し本です。でも、僕は番組を見ていなかったですし、おそらく映像以外の部分も描かれていたりして、なかなか読みごたえのある内容でした。

メインとなるのは、診療報酬制度と生活保護の2つが抱える問題。制度をうまく使ったお金儲けのシステムが見えてきて、読み進めていくうちに、なんだか空恐ろしくなってくるのは、おそらく僕だけではないだろうと思います。

なかなかのお勧めです。

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2012年10月07日

小さく賭けろ!

ギャンブルではありません。ビジネスの話。

小さく賭けろ!―世界を変えた人と組織の成功の秘密 [単行本] / ピーター・シムズ (著); 滑川 海彦, 高橋 信夫 (翻訳); 日経BP社 (刊)

小さく賭けろ!―世界を変えた人と組織の成功の秘密 [単行本] / ピーター・シムズ (著); ...

ブログの日記更新と同じく書評の方もすっかり手つかずの状態が続いていましたが、この3連休くらいは少しだけ本のご紹介でもしてみようかな、と思います。

というわけで早速。しばらく前に読んだ本になりますが、『小さく賭けろ!世界を変えた人と組織の成功の秘密』という一冊をご紹介します。

著者のプロフィールを見てみると、なんでもハーバード・ビジネス・レビュー、フォーチュンなどで執筆し、ロイターなどのブログでライターを務めている方だそうな。まあ、だいぶ毛色は違いますが、いわゆる同業者の方のようです。

本書の中が語っているのは、ビジネスを成功に導くためには「失敗を恐れず試行錯誤を繰り返せ」ということ。『小さく賭けろ!』というタイトルでも、暗に示されている通りの内容です。

もちろん、行き当たりばったりで的外れな方法ばかりを繰り返していては、成功まで辿りつくことは難しいと思いますが、単なるアイデアよりも、まずは行動して試行錯誤を繰り返すことが重要だ、と説いています。

仕事柄、一部上場企業から中小企業、個人事業主にいたるまで、いろんなジャンルの経営者の方にお会いする機会がありますが、本書が指摘するように、成功した人が必ずしも素晴らしいアイデアを持っていたかというと、それはノーだと痛感します。

意外と周りに流されながら、与えられた仕事に打ち込むうちに、徐々に成功の糸口を掴んでいった――。そんなタイプが多いような気がします。

著者の主観の偏りや「後知恵バイアス」が掛かっていることも加味して考えないといけませんが、起業はしたいけどどうしても踏ん切りがつかないといった方には、「独創的なアイデアや完璧な事業プランがないとダメ」という呪縛から解放され、背中をポンと押してくれる良書なのでは、なんて思います。

…もっとも、創業するには相応のリスクが伴いますので、最低限のリスクヘッジ(個人事業主なら当面の生活費を確保しておく、とりあえず副業で始めてみる、とか)は考えておいた方がいいと思いますけど。

ここ2〜3年は、自分のなかでも「失敗すること」を目標に掲げているんですけど、本書を読むことで、年齢的にもそろそろ安全パイを求めがちになる自分を奮い立たせ、「失敗=成長」という意識を再認識させられたような思いがします。

最後に、本の中から少しだけご紹介。

「私の戦略は昔から決まっている――間違うならできるだけ素早く間違えろ。言い換えれば、『われわれは誰でも間違える。さっさとそれを認めればよい』ということだ。間違えることを恐れてはならない。早く間違えれば、それだけ正しい解答を得るのも早くなる。思春期を過ぎずに大人になることはできない。私は最初から正しいやり方をすることは、できないかもしれない。しかし、非常に早い時期に、間違ったやり方をすることはできる」

ピクサーの長編アニメ、『ファインディング・ニモ』などで監督を務めたアンドルー・スタントンの言葉。

「優れた作家は必ずつまらない初稿を書く」 

作家 アン・ラモット



…それにしても「つまらない初稿」とは。。。う〜ん、担当者に怒られそうだな(苦笑)

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2012年07月13日

ローマ法王に米を食べさせた男。

スーパー公務員、なるほど納得。

ローマ法王に米を食べさせた男  過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? [単行本(ソフトカバー)] / 高野 誠鮮 (著); 講談社 (刊)

ローマ法王に米を食べさせた男  過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? [単行本(ソフト...

完全にタイトルに負けました。フリーライターの仕事と並行して、地域の農業の活性化につながればと農業を営んでいる自分にとって、これほどキャッチーな題名はありません! …というわけで、早速手に取って呼んでみることにしました。

読後の感想は「すごい!」の一言。いや〜、地域を元気にするために頑張っている人って、いろんな所にいるもんですね。非常識なことを次々に実現、しかも臨時職員からスタートしただなんて。マスメディアの上手な使い方には、テレビの構成作家などのキャリアが活きているんだなと思いますが、公務員の立場でこれだけアクティブに動けるのってスゴイです。「スーパー公務員」と呼ぶにふさわしい人物だと思います。

それにしても、いきなりローマ法王にお手紙を書いちゃうなんて、面白すぎます! 

うちもなんとか上手いストーリーを作り上げて、エリザベス女王にタマネギを食べてもらおうかな(笑)。そうすれば一宮の農業の活性化にも繋がるだろうし。

ちなみに、本の中に頻繁に登場して感銘を受けたのが、こんなフレーズ。

「可能性の無視は、最大の悪策である」。

深いなぁ〜。自分自身も「行動する前から無理だ」と決めつけていることって、本当に多い気がします。とにかく徹底的にやってみる。ぜひ見習いたいと思います。

posted by もっぴ at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする