2012年02月12日

20歳の自分に受けさせたい文章講義。

う〜ん、勉強になりました。

20歳の自分に受けさせたい文章講義 (星海社新書) [新書] / 古賀 史健 (著); 講談社 (刊)

20歳の自分に受けさせたい文章講義 (星海社新書) [新書] / 古賀 史健 (著); 講談社...

僕は元々営業マンをしていて、その後半年間ほど出版社に所属し、24歳でフリーライターになったわけなんですが、

この本を書いた著者の方も、コネなし・業界経験1年未満、24歳で独立してフリーライターになったらしく、そんなプロフィールにも共感を覚えて手に取ってみた一冊です。

僕はどちらかと言えば雑誌系の仕事が多いので、書籍の文章を書いたりすることは少ないんですが、

これからそういった分野の仕事を増やしていきたいという個人的な思いもあり、文章を書く上で非常に参考になることが多かったように思います。

特に、長い文章を書く上での「文章全体の構成のしかた」については、同じフリーライターの身ながら、「ほぉ〜」「なるほど〜」「そう考えるのか」と勉強になることばかりでした。

少し「ライターを目指す人向け」という感じはしますが、文章を書くのに苦心されている方は、手に取ってみて損はない本だと思います。


…僕も、謙虚にいろいろと学ばせていただこうと思います! 

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2012年02月11日

実力大競争時代の「超」勉強法。

そうか、やっぱり勉強は必要なのね。

実力大競争時代の「超」勉強法 [単行本(ソフトカバー)] / 野口悠紀雄 (著); 幻冬舎 (刊)

実力大競争時代の「超」勉強法 [単行本(ソフトカバー)] / 野口悠紀雄 (著); 幻冬舎 (刊)

ベストセラーの「超」整理法シリーズでおなじみの経済学者、野口悠紀雄さんの著書。本の奥付を見ると、11年3月に発行されたもののようです。

本の内容は、タイトル通りの「勉強法」。

ただ、具体的なテクニックの紹介は一部分。本の前半は勉強を取り巻く現状を概観したうえで、今までの受験のための勉強ではなく実のある勉強をしましょうよ!という主張が展開されています。

「勉強が大切なのは分かるけど、じゃあ、具体的に何を勉強すればいいの?」とお思いの方。そんなあなたに野口さんは、まずマスターすべきは「英語」と「数学」だと説いています。

う〜む、確かに。。。

その大切さを社会に出て改めて感じた人は、きっと僕だけではないと思います。


ただ、自分のこれまでを振り返ってみると、

文系を選んだ時点で「数学」を捨て、

社会人になってからは、ほぼ「国語力」のみで生活の糧を得ているわけで。。。

いまさら「英語&数学をマスターせよ!」と言われてもなぁ〜、なんて思ってしまいます。



ただ、野口さんによれば、朝夕の通勤時間を利用してヒアリングを続ければ、2年間で十分に英語がマスターできるそうな!

…まあ、「そりゃ野口さんだからでしょ!」というツッコミをいれたくなりますが。。。



ともあれ、僕自身も、本書が主張するように「勉強は楽しく面白い」と心底思いますし、本のなかには「勉強社会が未来を開く」なんてフレーズも!


英語や数学に挑戦するかどうかはともなく、

勉強に向かう気持ちを後押ししてくれる。そんな一冊だと思います。

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2012年02月09日

八日目の蝉。

実は、お気づきの方も多いと思いますが、

読書といっても、このブログでご紹介するのは、いわゆる「ビジネス書」の類に限定しております。

というのも、小説を読んで、その感想を書いてしまうと、

次読む人に内容が分かってしまうし、

自分なら先入観抜きに読みたいなと思うから、です。


ただ、あえて最近読んだ小説を少し。

八日目の蝉 (中公文庫) [文庫] / 角田 光代 (著); 中央公論新社 (刊)

八日目の蝉 (中公文庫) [文庫] / 角田 光代 (著); 中央公論新社 (刊)

みなさんもご存知ですよね?

映像化もすでにされた角田光代さんの『八日目の蝉』です。

登場人物に訪れるターニングポイントが「4歳」だったこともあり、

上の娘とオーバーラップしてしまい、妙に感情移入。

なんだか感慨深い作品となりました。


…というわけで、ということでもないんですが、

今から、名古屋→小豆島へ。

もちろん、仕事がらみですが、なんというタイミングでしょうか?


せっかくですから、

僕なりの「九日目の蝉」をじっくり噛みしめてこようと思います。

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2012年02月07日

お金の流れが変わった!。

原発、ですか。。。

お金の流れが変わった! (PHP新書) [新書] / 大前 研一 (著); PHP研究所 (刊)

お金の流れが変わった! (PHP新書) [新書] / 大前 研一 (著); PHP研究所 (刊)

誰かが言っていたんですけど、一見スゴそうにみて、実はいい加減なのが「経済評論家」なんだそうな。

その理由は至ってシンプル。今年は景気がよくなる、悪くなるという予想をしても当たらないから。だって、もし確実に当てられるなら、バフェットみたいに投資で大儲けしていないとおかしいですよね、というのがその主張の根拠です。

まあ、ちょっと極論めいた感じもしますが、確かに、経済評論家の株価予想とかってあんまり当たらない気がしますし、去年を振り返って「○○さんはこういっていたけどハズレましたネ!」みたいな責任追求をすることもない。肩書きをみると素晴らしい方ばかりですが、意外と適当だな〜なんて思うこともあります。。。

と、前置きはこのへんにして、そろそろ読んだ本のご紹介。

この『お金の流れが変わった!』は、元マッキンゼー日本支社長であり、雑誌などでもちょくちょくその姿をお見かけする大前研一氏の著書。ちょうど今から1年前ぐらいに発刊されたものです。

投資対象という「行き場」を失った「ホームレス・マネー」が世界を翻弄しているという現状を指摘するほか、このままでいけば、日本の国債が暴落して世界から見放され、日本は破綻する、といった自らの主張を書きつづっています。

そして、このホームレス・マネーを活用するには、棚ぼた式に儲かる「原子力発電」を使うべし!とのこと。しかも文中では、「たしかに旧ソ連のチェルノブイリ原発の事故では多数の犠牲者が出たが、あれはあくまで圧力容器がなく、爆発したら終わりの古いタイプの原子炉だったからだ。欧米や日本の原子炉は圧力容器があって、炉心溶融が万が一起こっても、放射能はすべて中に閉じこめられて、あのように外部に漏れ出すことはない」と断言していらっしゃいます。

・・・今みるとすげえなぁ。この内容。

日本経済が未だに破綻せず、欧州危機を契機に「日本円」へと資金が流入していることを考えると、大前氏の考えとは裏腹に、世界はまだまだ日本円を信頼しているようですし、本来リスクに応じて高くなるべき金利も低いまま。氏が主張されるデフォルトの危機に直面するのはまだまだ先になりそうな感じがします。

まあ、世界の歴史を紐解くと、新興国はいうに及ばず、先進国も結構ちょくちょくデフォルトを起こすのが常みたいですから、日本がいつまでも安泰という理屈は成立しないんでしょうが。。。

そして後半、「原発は安全」というくだり。これに難癖を付けるのは、「後出しジャンケン的」でなんだか不公平な気もしますが、ここまで断言していると、当のご本人もちょっと後味が悪いだろうなぁ〜、なんて思ったりします。

…と、なんだか否定的な意見ばっかりだな。。。

そんなこんなで、今見ると「なかなかな問題作」になってしまった感が否めない一冊ではありますが、サブプライム・ローン問題に端を発したリーマン・ショック以降の世界の流れを概観するには、それなりに有意義な一冊かと。

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2012年02月05日

「なぜかお金がたまらない」が変わるコツ。

もっとハウツー的な本かと思っていたんですけど。

「なぜかお金がたまらない」が変わるコツ―「自分中心心理学」で幸福と成功を引き寄せる方法 [単行本(ソフトカバー)] / 石原 加受子 (著); 講談社 (刊)

「なぜかお金がたまらない」が変わるコツ―「自分中心心理学」で幸福と成功を引き寄せる方法 [単行...

タイトルは、なんだか「家計簿を付けましょう」とか、「食べ物はまとめ買いして冷凍庫で」みたいな、節約&家計改善ハウツー本みたいなノリですが、

副題は「自分中心心理学」で幸福と成功を引き寄せる方法=Bしかも、著者のプロフィールを見ると、ファイナンシャル・プランナーなどではなく、「心理カウンセラー」となっております。

これだけを見ると「?」な感じですけど、中身をみてなんだか納得。要するに、お金持ちマインドといいますか、世の中の成功者になるための心構えみたいなことをまとめた一冊になっています。

「長財布を持て!」的な感じではなく、意外にもっと王道の部分をついているといいますか、

たとえば、「自分も成功者になりたければ、イチローを「イチローさん」と言うなど、きちんと尊敬の念を込めて呼ぶようにしなさい」など、これはこれでなかなか「なるほどねぇ〜」なんて思うことが書かれています。

で、巻末の参考文献を見てみると、『「お金」のシークレット』、『となりの億万長者』など、僕も好きな本の名前がちらほら。どおりでなんだかフィーリングが合うわけです。

節税やら節約といったハウツー系もそれはそれで役立ちますが、テクニックを身につける前の下地の部分も大切ではないか、と。

そういう意味では、さらりと読めますし、なかなか有益な一冊じゃないかな〜と思います。



第6章「絶対お金持ち感覚」を加速する22のレッスンより。

お金持ち資質の高い人ほど、自分が悪いと思ったら、素直に「申し訳なかった」と詫びることができます。


お金持ちになるかどうかはともかくとして、常に「ありがとう」「すみません」を素直にいえることってやっぱり大切ですよね。

…簡単そうで、実はなかなか難しかったりしますけど。。。
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2012年02月02日

世界でいちばん!日本経済の実力。

そうか、日本経済って、破綻しようがないのね。

世界でいちばん!日本経済の実力 [単行本] / 三橋 貴明 (著); 海竜社 (刊)

世界でいちばん!日本経済の実力 [単行本] / 三橋 貴明 (著); 海竜社 (刊)

最近テレビでもお馴染みになってきた経済評論家・中小企業診断士の三橋貴明氏の著書。ちょっと前の発刊になるので、欧州危機のトピックなどはタイムリーではありませんが、日本の財政問題について、丁寧に解説してくれているのがなかなかグッドです!

本書によれば、今の日本の現状を見渡して「破たんする!」なんて議論すること自体が、そもそもトンチンカンな話なんだそうな。

日本の借金はほとんどが円建てのもの。だから「借金を返せなくなって…」みたいなことは起こらないらしいです。

僕なりに解釈してすご〜く簡単に説明してみると…、、、

ここに「平井王国」という国があります。国の通貨は「ヒラ」です(笑…安そう)。

平井王国は、国民などに対して「100億ヒラ」の借金を抱えてしまいました。どうしても返せそうにない。そんな時はどうすればいいか。そう、平井王国銀行が「100億ヒラ」を印刷して返せばいいのです。

だから、インフレなどの弊害は起こるかもしれませんが、自分の国の通貨の借金で、国が破たんしてしまうなんてことは起こりようがない。しかも日本は今、長期間のデフレから抜け出だせずにいます。

ただ、これが「平井王国が、100億ドル借金した」となると話は別です。だって、自分の国でアメリカの通貨である「ドル」を印刷するわけにはいかないですから。国家ぐるみで偽札作りなんて、それこそ国家転覆ものの大問題です(笑)。まさしく『カリオストロの城』状態(←分かる人には分かる??)

だから、借金のほとんどを、日本円建てで国民から借金している日本政府は、今のところ財政破たんの危険はないんです。

…と、詳細をかなりすっとばして説明しましたので、「正確にはちょっと違う」という部分もあると思いますが、「日本が当面は破たんしない!」という根拠はこんな感じ。

なお、本書では、もっと詳しく「日本経済のからくり」みたいなことを解説してくれています。

もちろんこの主張に反論する専門家もいるんでしょうが、「日本経済の破たん」を声高に叫ぶ論者が多い昨今だけに、物事を公平・中立に見る目を養うためにも、決して読んでソンはない良書だと思います。ぜひ!
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2012年01月31日

君に成功を贈る。

こちらは簡易版ですね。

君に成功を贈る [単行本] / 中村 天風 (著); 日本経営合理化協会出版局 (刊)

先日当ブログでご紹介した中村天風氏の著書『成功の実現』。その内容がとても気に入ったので、著者検索をかけて図書館で探し出したのがこちら。

内容は、前述の『成功の実現』の簡易版とでもいうんでしょうか。かなり大きめのフォントを使ってさらりと読める内容に仕上げてあります。

あまり読書の時間が取れないなんて方にはこちらがお勧めかも。なにせ、めっちゃ小さい字で400ページ近くありましたから(苦笑)
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2012年01月29日

成功の実現。

これは、名著だわ! 巷の自己啓発本の存在がかすんじゃいます。。。

成功の実現 [単行本] / 中村 天風 (著); 日本経営合理化協会出版局 (刊)

成功の実現 [単行本] / 中村 天風 (著); 日本経営合理化協会出版局 (刊)

日経新聞の記事で、大企業の社長さんが「私のバイブル」みたいなコーナーで紹介していたので、早速ネットで検索してみると、なんと! 驚愕の1万円!!

でも、待てよ。1万円で売れるということは、それだけいい本に違いない!!

ということで、すぐさま地元の図書館で検索して発見しました(笑)。…本を作る側の人が、こんなんでいいんだろうか。。。

で、内容は?というと、予想通りの「当たり」。ざっくり言うと、日本版の『思考は現実化する』といったところでしょうか? 「常に心を積極的にすることで、成功を手にできる」といった事が、著者の実体験を交えて語られています。



それにしても、中村天風さんなんて今まで全く知りませんでしたが、著者紹介の文面を見てみると、「松下幸之助氏、稲盛和夫氏らも共鳴」などとあり、そんなにスゴイ方なんですね。

なかには「霊魂」なんて宗教的なフレーズも出てきますから、そのあたりでは好みが分かれるかもしれませんが、巻末には日常心掛けるべき行動内容などもまとめられていて、単に「心を変えろ!」というだけでなく、「具体的にこうすればいい!」というところまで落とし込んでくれているのがとてもいいです。

また、元々講演を書き起こしたものみたいで、皮肉やユーモアを込めた著者独特の言い回しもなかなか面白かったりします。

アマゾンのカスタマーレビューがすこぶるいいのも、なるほど納得。興味のある方はご一読を! かなりお勧めです!

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お金の科学。

『7つの習慣』を日本に広めた人らしいですけど。

【CD-ROM付】お金の科学〜大金持ちになる唯一の方法〜 [単行本] / ジェームス・スキナー (著); フォレスト出版 (刊)

【CD-ROM付】お金の科学〜大金持ちになる唯一の方法〜 [単行本] / ジェームス・スキナー...

日本に『7つの習慣』を広めた事で知られ、最近ではテレビでもすっかりお馴染みの顔となりつつある経営コンサルタント、ジェームス・スキナー氏の著書です。

『お金の科学』というタイトルから、節税や資産運用などのテクニック的な本かと思いきや、中身はビジネス関係の自己啓発本。

もっとテクニカルな内容を求めていたからなんでしょうか、中身が『7つの習慣』をはじめ、『思考は現実化する』『金持ち父さん貧乏父さん』など、代表的なビジネス系の自己啓発本のいいとこどりをしたいような内容だったこともあり、個人的にはちょっとモノ足りない感じでした。

普段あまり自己啓発本を読まない人にとっては、各方面の名著のエッセンスにさらりと触れられてなかなかグッドかなと思います。ただ、ビジネス書をガッツリ読んでいる人にはあまりお勧めできないかも。
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25歳からのひとりコングロマリットという働き方。

個人的に、いたく共感!

225歳からのひとりコングロマリットという働き方 〜仕事も肩書きもひとつじゃなくていい.〜 [単行本(ソフトカバー)] / おち まさと, 本田 直之 (著); 大和書房 (刊)

25歳からのひとりコングロマリットという働き方 〜仕事も肩書きもひとつじゃなくていい.〜 [単...

放送作家などとして知られるおちまさと氏、レバレッジシリーズで有名な本田 直之氏の共著。多方面で活躍されるおふたりの、仕事への考え方が書かれた本です。

フリーライターだけでなく、農業、ファイナンシャルプランナー…と、いろんな方面に手を伸ばしている昨今、仕事関係の方々から、どうも「本業=ライター」、「副業=農業」と認知されてしまっていて、個人的には「本意ではないなぁ〜」なんて思っていたんですが、そんな自分の考え方を代弁してくれているようで、とても心強い一冊です!

なんだか「副業」というと、「こちらは片手間」というニュアンスが付いてまわりますが、僕が目指したいのは、「すべて本業」。異分野の仕事で収入のリスクヘッジをしつつ、同時にこれらをうまくつなげて新たな付加価値を創出するという意味で、「ひとりコングロマリット」というフレーズがとてもしっくりくるような気がします。

また、本書には、「副業」ではなく「複業」とも書いてありましたが、確かに僕も、そんな感覚で仕事をしているつもりです。


これからは、収入のリスク分散の意味でも、いろんな肩書を持って働くのがベターだと思います。

サラリーマンという職業が誕生したのも、人類の歴史を考えれば本当にここ最近ですし、専門分野だけで飯が食えるというのもレアなお話。

今ではすっかり「百姓=農民」という定義ですが、「百姓」という言葉通り、例えば、武士+農民、農民+だったり、多様な「姓=生業」を持つ人が多かったといいます。

しかも、自分が興味のある分野で仕事の幅を広げていくだけですから、忙しくなっても別にそんなに苦ではありませんし。

こんなワーク・スタイルが一般化してくれば、もっと「楽しく働ける社会」になるんだろうになぁ〜なんて思います。

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2012年01月21日

本気で稼ぐ!これからの農業ビジネス。

最近の若いモンは、スゴイ、ホント。

本気で稼ぐ! これからの農業ビジネス (DO BOOKS) [単行本(ソフトカバー)] / 藤野 直人 (著); 同文館出版 (刊)

本気で稼ぐ! これからの農業ビジネス (DO BOOKS) [単行本(ソフトカバー)] / 藤...


中学時代から「起業」を目指し、たどり着いたのが「農業」。九州大学発ベンチャーとして農法法人などのコンサルタントを行う「株式会社クロスエイジ」を設立…と、著者のプロフィールがなんともアツイ!

しかも1981年生まれ! そうか、年下なのかぁ〜。

内容もなかなか秀逸で、農業を「儲かるビジネス」にするためには、「中規模流通」という仕組みをつくれ!と解説。ブランディングや戦略の立案、具体的な販売ルートにいたるまで、新しい農業ビジネスのあり方を分かりやすく提示してくれています。

僕も、この本を活かして、農業の「儲かる仕組み」をきちんと構築せねば!

若いモンには、負けてられないっス!!

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2012年01月20日

絶望の国の幸福な若者たち。

へえ〜、最近の若者って、結構、海外に行っているんですね。

絶望の国の幸福な若者たち [単行本] / 古市 憲寿 (著); 講談社 (刊)

絶望の国の幸福な若者たち [単行本] / 古市 憲寿 (著); 講談社 (刊)


「世界一周99万円!」でおなじみの「ピースボート」のルポ『希望難民ご一行様』で話題を呼び、気鋭の若者論者として知られる古市憲寿氏。そんな彼が、持ち前の「若者論」を展開した一冊が、この『絶望の国の幸福な若者たち』です。

なんだかタイトルからして意味深な感じですよね。

で、本の中身は?というと、これがまた興味深くて実に面白い! 今まで想像してきた若者像が、どれだけ「単なる妄想」だったのかを思い知らされます。


例えば、最近の「若者は海外に行かなくなった」という話。

本書によれば、確かに海外に行く20代の数は減っているものの、それでも2割の人が海外に行っている。これは、1992年頃の水準に戻ったにすぎないそうです。

また、留学生を見てみると、2004年の8万3000人をピークに毎年減少を続け、2008年には6万7000人まで下がっているそうですが、留学生のピークはバブル期ではなく、2000年代の中頃のこと。2008年の数字も1998年の水準に下がった程度でしかないといいます。

さらに、1996年から2010年にかけて、日本の若者人口が3割近く減少していることを考慮し、留学適齢人口あたりの留学生数を「留学者率」として算出してみると、留学生の数はいまだに過去最高水準をキープしている。

これには、僕も含め、大きな誤解をしている人が多いのではないでしょうか。


また、最近の若者は、自分たちのことを「幸福」だと考えているという調査結果が出ているそうですが、

筆者は、数多くの幸福感に関する調査から、人は「今日よりも明日がよくならない」と思う時に、「今が幸せ」だと感じるものだと分析。

若者たちが「幸福感」を抱いているのは、「今後の日本が悪くなる」ことを確信しているからだと説いています。


…と、本書では、こんな具合に若者のリアルな生態を、統計を元にあらゆる角度から分析しており、「へえ〜、ホントのところはそうなのね」と若者に対する見方が変わること請け合いです。

それにしても、「明日が良くならないと信じているから、今が幸福だと思う」という発想は、目からウロコ!

日本で行われる幸福度調査では、他国に比べて「今は幸せだと思わない」という人が多いとよく言われますが、

本書の考え方でいけば、日本人は「この社会はもっと良くなる!」と信じている証だということになります。

日本人は、まだまだ自国の再浮上を確信し続けている! 

そう思うと、なんだか日本の未来は明るいような気がしてくるのは、僕だけでしょうか。


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大停滞。

なんとなく、世界が停滞している感じがしませんか?

大停滞|タイラー・コーエン/池村千秋|NTT出版|送料無料

大停滞|タイラー・コーエン/池村千秋|NTT出版|送料無料

最近、世界的にも注目を集めているという経済学者が書いた一冊。それほど分厚い本ではありませんし、その主張がなかなか興味深いこともあり、さらりと読了することができました。

書者の主張によれば、現在のアメリカ経済の停滞を生み出している主な原因は、以下の3つが枯渇してきたことにあるといいます。

1、無償の土地
2、イノベーション(技術革新)
3、未教育の賢い子どもたち

本書では、この3つを「容易に収穫できる果実」と捉え、現在はすでにこれらの果実が「食べつくされた状態にある」というのです。

確かに、「技術革新」という部分を考えてみると、個人的な実感としても、子どもの頃から身の回りの生活ってあんまり変わっていないような気が。

テレビ、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、自動車、飛行機、ビデオ…などなど。もちろん性能は格段に良くなっているのでしょうが、月に簡単に行けるようになったりはしていないですし。。。

小さい頃になかったものと言えば、携帯電話とインターネットぐらいですもんね。

もちろん「インターネット」は世界を変えるぐらいのインパクトを持ったイノベーションだと思いますが、IT関連のサービスは、本書でも述べられているように、過去のイノベーションのような大きな雇用や収入を生み出していないように思えます。

さて、今後、世界の人々を停滞から救う「革新的な技術」は生まれてくるのでしょうか。

これからの若い世代に期待したいものです! (超・他力本願)


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2012年01月04日

投資信託は、この8本から選びなさい。

基本的な長期投資の考え方には賛成ですが。

投資信託は、この8本から選びなさい。 [単行本(ソフトカバー)] / 中野 晴啓 (著); ダイヤモンド社 (刊)

最近、メディアに登場することも多いセゾン投信・中野晴啓社長が書いた一冊です。

以前に担当の編集者さんからツイッターでメッセージをいただいていたこともあり、ずっと読まないといけないな〜なんて思っていた本なんですが、

肝心の内容は?というと、個人的には「強く納得!」な部分もあり、ちょっと「?」な部分もあるというのが正直な感想でしょうか。

特に「?」がついたのが、後半、おすすめの投資信託を選ぶ前提条件。

「(2)分配金を全額再投資に回してくれること」

「(3)購入時手数料がかからないノーロード型で、信託報酬が低いこと」

なんていうのはいい気がしますが、最後、

「(6)投資対象は「国際分散型」」という前提条件は、ちょっといかがかな、と。

この条件を入れてしまうと、国内+海外という組み合わせでもっとコストを安くするといったその他の選択肢を自然に排除する結果になりかねない。

で、そんな条件に当てはまる「おすすめ8本」のなかに、ご自身の会社の2本の投信信託が入るという結果に(笑)。

う〜ん…。これだと、自分の会社の投信が入るように条件設定と思われてもしかたがないような。。。

まあ、セゾン投信の商品自体は決して悪くはない商品だとは思いますが、「信託報酬は安く」という条件を上げているにも関わらず、おすすめの8本のなかに、信託報酬1%超えの投資信託がたくさん入っているのはどうかと思いますし、

長期投資の観点からすれば、よりよい選択肢になりうるETF(上場投資信託)について、ほとんど触れらえていないのも、なんだか作為的な気がしてきてしまいます。

もっと公平・中立な立場で、具体的な商品を挙げずに「よりよい投資信託」について語ってもらえたら、結果的にセゾン投信のPRにもつながってもっとよかったんじゃないかな〜なんて個人的には思います。(もしかしたら自費出版??)

…というわけで、なんだか批判的な文章になってしまいましたが、

とりわけ前半部分には「目からウロコ」な内容もたくさんありますので、この本からは、長期投資の考え方、マインドの部分を勉強するに留め、

具体的な商品選びは、ご自身の投資に関するスタンスをきちんと見極めながら、より冷静に判断した方がいいかなと思います。

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2011年12月04日

仕事をしたつもり。

結構、ありますよね。

仕事をしたつもり (星海社新書) [新書] / 海老原 嗣生 (著); 講談社 (刊)

若いビジネスパーソン向けに新しく創設された星海社新書。“武器としての教養”をキャッチフレーズに、次世代に向けた本を続々と刊行しておりますが、その中の話題の一冊がこれ。『仕事をしたつもり』です。

すごく頑張って働いているにも関わらず、なんだかあんまり仕事がはかどっていない。そんなことって、誰しも経験のあることですよね?

この本では、仕事をやったつもりに陥りやすい「ムダなこと」を洗い出し、その状態からいち早く抜け出そうと説いています。

読み進めていくと、「ビジネス書の速読」、「1日200件の電話をするという目標」、「形だけの年賀状」など、自分の身の回りにも、一生懸命やっているようで「意味のない」ことってたくさんあるものだなと、あらためて考えさせられます。

もちろん「意味のある・なし」を判断するのは自分自身。

個人的には、良書を探し出すためにも、年間100冊以上の本を速読することはムダではないと思いますし、この本で「意味がない」と言われるものがすべていらないとは思いませんが

自分の仕事のスタンスを見直すいいきっかけにはなりそうな一冊です。


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2011年12月03日

日本の未来について話そう。

未来ねぇ〜。

日本の未来について話そう [単行本] / マッキンゼー・アンド・カンパニー (編集); 小学館 (刊)

東日本大震災を経て、いろんなパラダイム・シフトが起きると言われていながら、なんとなく現実は、元の場所へと戻りつつあるような感じがしてなりませんが。。。

『日本の未来について話そう』は、そんな日本を、あらためて見直すきっかけになりそうな一冊。同書の中では、さまざまな識者が日本の現状を分析、課題に対する打開策を提示しています。なかでも「若者」に対する問題提起が数多く見らえるのが特徴でしょうか。

…でも、読み進めていくうちに、なんだか、お年寄りが若者を捕まえて、「最近の若いもんは!」的な発言をするというのはナンセンスのような気がしてきてしまって。

例えば、本の中に「若者よ、海外へ」というメッセージを唱える人がたくさんいるんですが、実際、数字だけを見てみると、年配の人たちが若者だった時と比べれば、はるかに多くの人が海外に行っている。これだけ少子化が進んでいるにも関わらず、です。

しかも、若者を内向きにさせるような日本の閉塞感を生み出したのは、若者ではなく、他でもない自分たちだという認識が乏しいような気がします。

例えば、イオンの岡田元也氏が書いた『若者に席を譲ろう』という主旨の内容なんて最たるもので、ご自身が若者に席を譲っていないにも関わらず、「それはないでしょ」と感じてしまいます。

ともあれ、今の若者たちは、自分たちで考え、自分たちで行動していかないといけないのは紛れもない事実。(まあ、今の20・30代は、諸先輩方に言われなくても分かっているでしょうが。。。)

こうした「人生の先輩方」が、日本の既得権を牛耳り、圧倒的な得票数により政治を乗っ取り(それに比べ、投票権のない子どもたちへの人権蹂躙ぶりは惨い!)、現役世代から年金や健康保険という形で搾取する構図は、いい加減にやめてもらいたいと思います。

はっきり言って、あなたたちに若者を語る資格はない! まずは同世代の人たちの「節操のなさっぷり」を諫めてから発言してほしいものです。

…と、今日は、ちょっと発言が過激だったかなぁ〜。
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2011年10月13日

ユダヤ5000年の叡智 富と成功の秘訣。

なんだかお金儲けの本みたいですが、実は中身は全く違いまして。

[ユダヤ5000年の叡智] 富と成功の秘訣 [単行本] / 加瀬英明, マーヴィン・トケイヤー (著); 加瀬英明 (翻訳); 日本経営合理化協会出版局 (刊)

『ユダヤ5000年の叡智 富と成功の秘訣』

タイトルを見て、「お金儲け関係のビジネス書かな〜」なんて、図書館で軽く手に取ってみたんですが、

ただならぬ本の分厚さと、圧倒的な本体価格(税別9800円!)にちょっと気押されながらも、試しに読んでみることにした一冊です。

読み始めた当初は、実は、そんなに期待はしていなかったんですが、

読了した今は、「もしかしたら今年読んだ本の中で「ベスト1」かも」と思わせるぐらい、素晴らしい本でした。

肝心の中身は、ユダヤ人のビジネスについて…かと思いきや、そのほとんどが、これは教育書でしょ!と言いたくなるぐらい、「ユダヤ人の子育て」について書かれています。

ユダヤ人の宗教観に根差した部分が多いので、若干、宗教色の強い内容にはなっていますが、

全編にわたって「徳育の大切さ」を説いていて、今までの子育てに対する考え方を改めさせられるようなフレーズが随所にちりばめられています。


その中でも、特に感銘を受けたのが、子育てに対する「父親」の重要性。


なんだか、母親のサポートする程度で満足するような昨今の「イクメンブーム」が、

とっても浅はかで、なんだか「恥ずかしい」とさえ思えてくるぐらいです。


以下、本の一節から。

親は子に対して、教師の役割を果たすことが義務づけられている。とくに、父親にその重い責任が与えられてきた。父は家庭にあっては、家庭という学校の校長である。母は父親に準じる教員である。

子どもは父親を権威とみて育つものである。だから、子の教育は、妻や学校に委せることができない重大事であるのだ。だから、父親が子育ての中心的な役割を担わなければならない。


もちろん、これはユダヤ式教育ですから、そのまま日本人にあてはめる必要はないわけですが、それにしても、今の日本のパパたち、さらにいえば「イクメン」を語るような昨今の状況からは、「自分が子育ての中心的役割を担う」というような気概はほとんど感じられません。


単に母親をサポートするのではなく、父親として自分が中心となって子育てを担っていく。

確かに、これこそが、本来あるべき「子育ての姿」なのだと、痛感させられました。



そのほかにも、夫として、親として考えさせられる部分がたくさんあり、

全くの偶然でしたが、いい一冊に巡り会えてよかったな、と思います。

…まあ、値段が値段ですから、ベストセラーになることは永遠にないでしょうけど。。。


最後に、もう一つ、「ユダヤ式性教育」における中学校教諭のコメントから。


君たちもやがて成人となり、結婚することになるだろう。しかし、君たちの両親をみてもわかるように、お互いにひかれ合い、結婚するということは、それ自体が目的なのではなく、幸せな家庭をつくる機会が与えられ、その時からそのために努力しなければならない、ということなのだ。幸せな夫婦生活を送り、健全な家庭を築こうとするのは、実験ではない。人としての義務だ。

だから、恋愛は実験であってはならない。そして結婚は、自分にふさわしい相手と結ばれることではない。相手にふさわしい自分をつくるために、努力しなければならない。



いや〜、深いなぁ〜。

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2011年10月07日

10代で大富豪になる方法。

僕の10代なんて、ほとんどマンガとゲーム漬けでしたが。。。

10代で大富豪(ミリオネア)になる方法 [単行本] / ジェイムズ ムーア, ジュディ ジェイムズ (著); 主婦の友社 (刊)

先日、図書館に行った際、なにげなく見た「ティーン向けコーナー」に、なんだか異色の本が混ざっていて思わず手に取ってしまいました。それがコレです。

主婦と生活社刊の『10代で大富豪(ミリオネア)になる方法』。なんだかとってもインパクトのあるタイトルです。

最近の個人的な読書の傾向(とりわけビジネス書についてですが)として、より骨太な内容の多い海外モノの翻訳版を読むことが多いんですが、こちらもそんな一冊。

…まあ、まだまだ「お金を稼ぐ=卑しい行為」という考え方が根強い日本では、こんなド直球なタイトルの本を書くのは、ちょっとはばかられるのも分からなくもないですが。

で、そんな本の中身は?というと、実際にミリオネアになった成功者のインタビューを交えながら、「夢に対して行動を起こすことの大切さ」や、「成功に学校の成績は必ずしも関係ない」など、将来に悩む若者たちの指針になりそうなトピックが簡潔にまとめられております。

…それにしても、10代を「若者」なんて書く年齢になったんだなぁ〜(笑)。ふぅ。(現在33歳)


ちょっとだけ、中身をご紹介させていただくと、


★自分が楽しめることをやれ。仕事を生活を分けて考えるな。趣味を仕事にしろ。

★栄養のかたよらないきちんとした食事をして、運動をし、健康を維持すること。健康はアイデアを生む基礎となる。

★種をまかないことには刈りとりはできない。努力を惜しむな。かならず報われる。


★目新しいことをしろ――ほかとのちがいを強調し、そのちがいを最大限に活用しよう。

★ちがった角度からお金について考えてみよう――どう使うかだけではなく、どうやれば蓄えられるか、また増やせるかを考えろ。

★将来の計画を練ろう――発明でも音楽でも、自分が素質を発揮したい分野で作戦を立てておこう。そしてそれについて研究しよう。


★いますぐはじめよう――一億円の資金や経験など必要ない。

★失敗を恐れるな――それも成功へのプロセスに欠かせないものだ。


★お金があれば幸せになれるとは思うな。



★あたってくだけろ……そして、あきらめるな。



大人になってから聞いても、なんだか考えさせられる内容ばかりじゃないですか?

10代のうちにこれを知っていたら、今頃、僕もミリオネアだっただろうか…なんて(笑)



高校時代、マンガの単行本じゃなくて、こんな本に巡り合っていたとしたら…、


クラスで、「アイツ、キモい…」と変態呼ばわりされていただろうなぁ〜、間違いなく(笑)

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2011年09月22日

サラリーマンのためのお金サバイバル術。

サラリーマン! ああ、なんて甘美な響き(笑)

サラリーマンのためのお金サバイバル術 家・車・保険、「人並み」な買い物が破滅を招く (朝日新書) [新書] / 岡本 吏郎 (著); 朝日新聞出版 (刊)

今でこそ、「社会人≒サラリーマン」という図式が当たり前ですが、

一昔前までは、みんな基本的には「自営業者」というのが普通だったようで。


自分自身も、サラリーマンだったのは、社会人2年生まで。

3年目には、すでにフリーランスの道を選んでおりましたし、

それまでも、かなり完全歩合制に近い立場で営業マンをしていたので、

実のところ、「毎月決められた月給をもらう」という経験がほとんどありません。

だから、ちょっぴり「サラリーマンって羨ましいな」と思う自分もいたりして。



ま、そんな僕ですから、

「サラリーマン」と言われてもピンとこない部分はあるんですが、

この『サラリーマンのためのお金サバイバル術』、なかなか面白く読ませていただきました。


副題は、『家・車・保険、「人並み」な買い物が破綻を招く』。

本の中には、著者の方の体験談を含めた、お金にまつわるエピソードが紹介されていて、

なんでも、著者のお子さんは、大きくなるまで外食をしたことがなく、

「焼き肉」の存在を知らなかったのだとか。


…まあ、そこまで節約するのはどうか?という意見も当然出てきそうですが。。。



著者の方の主張は、終始一貫していて、


基本は、「収入よりも少ない支出で生活すればいい。」 たったこれだけ。


一見すると、誰にでもわかることなんですが、

こうした当たり前のことを、

周りの「人並みな消費サイクル」に流されることなく続けるのが、

お金に困らない最善策なんだと。


あと、私たちは「消費社会の奴隷」だと語り、

映画『マトリックス』を引き合いに出しながら、

政策上の景気浮揚策のために、住宅ローンを組んで個人が住宅を建てることを、

「映画に出てくる、養殖人間と何ら変わりません」とバッサリ!


いや〜、スゴイことを言います。。。


そのほか、税金や保険についてなど、

なかなか見えづらいお金の実態なども細かく解説されているので、

現代社会の構造になんとなく疑問を持っているような方には、

興味深く読める一冊じゃないかな〜、と思います。



それにしても、著者の主張によれば、

老後資金や失業時の保険の意味も考えると、

「年収の30%」を貯蓄するのがベター、とのこと。


年収30%…、そうかぁ。。。

僕のお小遣いが減ることは、まず間違いなさそうだな。。。

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2011年09月18日

賭けの考え方。

ギャンブルはしないんですけどね、これがなかなか。

賭けの考え方 (カジノブックシリーズ) [単行本] / イアン・テイラー, マシュー・ヒルガー (著); フジタカシ (翻訳); パンローリング (刊)

サブタイトルが、「勝ち組ポーカープレイヤーの思考習慣」となっている通り、この『賭けの考え方』という本は、ポーカーでいかにして勝ち続けるかを記した一冊です。

…というと、なんだか僕が無類のギャンブル好きのように思われそうですが、いや、そんなことはありません。むしろギャンブルの類とは全く無縁。ちなみにポーカーの詳しいやり方も理解していません(笑)

ただ、そんな僕でも、なかなか楽しく読み進めることができました。

それは、この本に書かれていることに、「ビジネス」「投資」など、人生のあらゆる事象に応用できる内容がちりばめられているから、です。

この本では、ポーカーで「勝つための思考法」として、7つの考え方を提示していますが、それは以下の通り。

1)、さまざまな現実を理解し受け入れる

2)、長期的視野でプレイする

3)、金を儲けることよりも、正しい決断を下すことを優先させる

4)、金への執着を捨てる

5)、自尊心を持ちこまない

6)、あらゆる感情を決断から排除する

7)、分析と改善のサイクルを継続的に繰り返す


人間、自分に不都合な状況に直面すると、あえて理解しない・直視しないという非合理な行動をとりがちですが、こうした現実をきちんと受け止めることがまず大切であること、

また、多分に「運」の要素が含まれる短期的な結果に振り回されることなく、長期的な視点で、常に正しい方法、正しい選択を取り続けることが重要であること、

さらに、冷静さを失った状態での決断がどれほどの危険をはらんでいるか、自分の行動が正しいかどうかを分析しながら、継続的に学習・改善を続けていくことがいかに大切か、を指摘しています。

…これって、そのまま「よりよい人生をおくるための教訓」にもなりうるお話ですよね?


何かと短期の結果を重視しがちな昨今ですが、日々の成果に一喜一憂するのではなく、常に自分の行動を冷静に見つめ、努力を怠らないようにしたいものです。

posted by もっぴ at 20:10| Comment(2) | TrackBack(1) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする