2011年09月18日

賭けの考え方。

ギャンブルはしないんですけどね、これがなかなか。

賭けの考え方 (カジノブックシリーズ) [単行本] / イアン・テイラー, マシュー・ヒルガー (著); フジタカシ (翻訳); パンローリング (刊)

サブタイトルが、「勝ち組ポーカープレイヤーの思考習慣」となっている通り、この『賭けの考え方』という本は、ポーカーでいかにして勝ち続けるかを記した一冊です。

…というと、なんだか僕が無類のギャンブル好きのように思われそうですが、いや、そんなことはありません。むしろギャンブルの類とは全く無縁。ちなみにポーカーの詳しいやり方も理解していません(笑)

ただ、そんな僕でも、なかなか楽しく読み進めることができました。

それは、この本に書かれていることに、「ビジネス」「投資」など、人生のあらゆる事象に応用できる内容がちりばめられているから、です。

この本では、ポーカーで「勝つための思考法」として、7つの考え方を提示していますが、それは以下の通り。

1)、さまざまな現実を理解し受け入れる

2)、長期的視野でプレイする

3)、金を儲けることよりも、正しい決断を下すことを優先させる

4)、金への執着を捨てる

5)、自尊心を持ちこまない

6)、あらゆる感情を決断から排除する

7)、分析と改善のサイクルを継続的に繰り返す


人間、自分に不都合な状況に直面すると、あえて理解しない・直視しないという非合理な行動をとりがちですが、こうした現実をきちんと受け止めることがまず大切であること、

また、多分に「運」の要素が含まれる短期的な結果に振り回されることなく、長期的な視点で、常に正しい方法、正しい選択を取り続けることが重要であること、

さらに、冷静さを失った状態での決断がどれほどの危険をはらんでいるか、自分の行動が正しいかどうかを分析しながら、継続的に学習・改善を続けていくことがいかに大切か、を指摘しています。

…これって、そのまま「よりよい人生をおくるための教訓」にもなりうるお話ですよね?


何かと短期の結果を重視しがちな昨今ですが、日々の成果に一喜一憂するのではなく、常に自分の行動を冷静に見つめ、努力を怠らないようにしたいものです。

posted by もっぴ at 20:10| Comment(2) | TrackBack(1) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

あらゆる領収書は経費で落とせる。

いや〜、タイトルだけ見ると、とんでもない本ですねぇ〜。

あらゆる領収書は経費で落とせる (2011-09-10T00:00:00.000) [新書] / 大村 大次郎 (著); 中央公論新社 (刊)

『あらゆる領収書は経費で落とせる』(中央公論新社)、元国税局職員という肩書を持つ、大村大次郎氏が書いた一冊です。

まあ、タイトル通りでないのは当然としても、本の中身は、個人事業主や中小の会社経営者の方には、なかなかに刺激的な内容じゃないかな〜と思います。


「コンビニ弁当」から、果ては「愛人手当」に至るまで(笑)

会計テクニックをきちんと理解し、それなりの方法論できちんと経費にすれば、どんな支出でも経費になりうる、というのが著者の考え方です。

すべての基本は、「事業に関する出費かどうか」という判断基準。

でも、現実問題としては、ここまで過激な方法を使うのは、ちょっと厳しいのかな、と。

あくまで、「論理の展開のしかたを学ぶ」程度の参考書に留めておいた方が無難かもしれませんね。

まあ、ガッポリ稼いでいなければ、そこまで節税に血眼になる必要もありませんし(苦笑)。


ところで、本の中には、税に関するいろんなトピックが紹介されているわけですが、

みなさん、開業医って、全く領収書が要らないってご存知でした?

なんでも、社会保険診療報酬が5000万円以下の開業医の場合、最低でも収入の7割近くが自動的に経費と認められるらしいんです。

しかも、通常の事業者なら当然に支払うべき「事業税」は、社会保険診療報酬に対応する部分が免除に!

これ、なかなかスゴイですよね…。


…やっぱり、お医者さん目指せばよかったかなぁ〜(笑)。

posted by もっぴ at 18:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

働く君に贈る25の言葉。

これは結構売れた本ですよね?

働く君に贈る25の言葉 [単行本(ソフトカバー)] / 佐々木 常夫 (著); WAVE出版 (刊)

まあ、すでにベストセラーの一冊ですから、特に説明もいらないと思いますが、『働く君に贈る25の言葉』(WAVE出版)、いまや「ワーク・ライフ・バランス」のシンボル的な存在ともいうべき、元東レの佐々木常夫氏の本です。

本の内容といえば、やっぱり自閉症の子供、うつ病の妻を抱えながら、第一線のビジネスパーソンとして活躍してきたお方、なかなかに重みのある言葉ばかりが揃っています。

なかでも、感銘を受けたのが、「とことん自分を大切にしなさい」というフレーズ。

結局、自分を大切にすることから、「時間を効率よく使う」ことや、「家族を大切にする」といった発想が生まれてくるのかな、と思います。

決してエゴにならない程度に、自分に自信を持って、自分らしく生きていく。

至極当然なことのようですが、それを続けることが一番大事なのかなと思います。

posted by もっぴ at 11:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

代替医療のトリック。

それにしても、この「メッタ切り」は衝撃的…。

代替医療のトリック [単行本] / サイモン シン, エツァート エルンスト (著); Simon Singh, Edzard Ernst (原著); 青木 薫 (翻訳); 新潮社 (刊)

たまたま手に取ったフリーペーパー(たぶん『R25』だったかと)で紹介されていて、図書館で借りた一冊。『代替医療のトリック』です。

なんだか本のタイトルからして、一発やらかしてくれそうな雰囲気たっぷりですが、本の内容の方も、タイトルにたがわず、なかなかハードなものになっております。

トリックというのはちょっと言い過ぎですが、本の主旨は、「代替医療はどれぐらい効果があるのか」を科学的に検証すること。

で、鍼灸とか、カイロプラクティックとか、その他もろもろの「代替医療」の効果の程を、細かく分析しています。

結果、カイロプラクティックなどには一定の効果があるものの、そのほとんどが、いわゆる「プラセボ効果」に起因するものだという帰結に。

今まで、代替医療の恩恵を受けてきた人にとっては、なかなかびっくりな内容だと思います。


ただ、確かに、「プラセボ効果」を除くと「効果がない」治療法だったとしても、実際には「プラセボ効果こみ」の治療がなされいるわけで、

「治療効果ゼロ+プラセボ効果大」の方が、「治療効果小+プラセボ効果小」よりも効果を発揮するという現実があってもおかしくない。

そうなると、そもそも「治療って何?」「医療って何?」という、根本的な問題へと突き進んんでいってしまうような。


まあ、要は、身近で「信頼できるお医者さんを見つけること」が一番だということかもしれませんね。

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現役サラリーマンの自給自足大作戦。

現役フリーライターも、今年は、自家自給率100%超え確定!??

現役サラリーマンの自給自足大作戦 「菜園力」で暮らしが変わる

僕も農業をやっている関係で、『現役サラリーマンの自給自足大作戦 「菜園力」で暮らしが変わる』を読んでみました。

なんでも著者の方は、サラリーマンを続けながら家庭菜園→本格的な農業へと徐々にシフトしていった人のよう。

普段の仕事との両立のために、独自の工夫をするなど、兼業農家?の方にはなかなか参考になるし、楽しく読める一冊になっているかなと思います。

我が家でも、今年はたんまり野菜を作っておりますが、単に野菜を作る楽しさだけでなく、子供への食育、デスクワークではなしえない体力増進、などなど

副次的な効用も満載で、ぜひ、サラリーマンの方にこそ「兼農」を体験してほしいな、と思います。フリーマーケットなどを活用して、お小遣い稼ぎもできたりしますし。


それにしても、今年のマイ・ファームはかなりの大豊作!!

「今後のもうひとつの収入の柱に!」と熱を入れている「タマネギ」は言うに及ばず、

ジャガイモ、ピーマン、ミニトマト、カボチャ、ナス、キュウリ、オクラ、ゴーヤー、モロヘイヤ…

と、書ききれないぐらいの野菜の量に、辟易、いやいや、野菜たっぷりの健康的な食事が毎日続いております!!


こうした、暮らしに「農」を取り入れたライフスタイルが、もっともっと広がっていけばいいのになぁ〜。


ファイナンシャル・プランナーの資格と組み合わせて、「アグリライフ・プランナー」としてセルフプロデュースしちゃおかな、なんてちょっと思案中です。

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シェア。

何でもシェアしたら、世界はどうなるでしょう?

シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略 [ハードカバー] / レイチェル・ボッツマン, ルー・ロジャース (著); 小林 弘人 (監修); 関 美和 (翻訳); 日本放送出版協会 (刊)

ちょっと前に話題になった『シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略』(日本放送出版)です。

なんでもアメリカでは、日本なんかよりもずっとシェアの文化が広がりを見せているようで、

ネットを使った個人間の貸し借りなども、普段の生活にだいぶ浸透してきているみたいです。

確かに、ずっと押し入れの中に眠っている「持っておきたいけど、普段使わないもの」ってたくさんありますよね。

そんなものを手軽に貸し出せたとしたら、もっと地球の資源を有効に活用できるような気がします。

ただこれ、ビジネスとして成立させるためには、なかなか難しいかなぁ〜と。

とりわけ日本では法律も違うでしょうし、まだまだ「所有すること」に意義がある文化のような。

最近の若い世代には、「クルマを持たない」という人が多くなってきているみたいですが、

基本的に、人々の所有欲を「シェア欲」へとパラダイムシフトさせることは、今までの産業構造を根底から覆すことになりかねないわけで、

社会構造全体を見直さないと、一部の趣味的ひろがりに終始してしまう感じがします。


まあ、昨今の政治不安、経済の停滞などを見るにつけ、

そんな「見直しの時期」に差し掛かっているとも言えるかもしれませんが。。。

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2011年08月22日

予想どおりに不合理。

以前から読みたいなぁ〜と思っていた一冊。

予想どおりに不合理[増補版] [ペーパーバック] / ダン アリエリー, Dan Ariely (著); 熊谷 淳子 (翻訳); 早川書房 (刊)

最近、個人的にはまっている「行動経済学」について書かれた本のひとつ、ダン アリエリー著『予想どおりに不合理』(早川書房)です。

本来、経済学とは、「合理的に動く人間」を想定しているわけですが、実際、人の行動を観察してみると、そんなに合理的なものばかりではありません。

この本では、そんな「人が非合理に動く事例」を数多く紹介していますが、その中には、ビジネスにそのまま応用できるネタもたくさんあります。


例えば、(ちょっと本の中身とは違いますが…)

とある飲食店に、600円と800円のメニューが並んでいるとします。

店主とすれば、利益を考えると800円のメニューを注文してほしい。でも、実際にはなかなか800円の方を注文してもらえない。

そんな時は、より高いメニュー、例えば1000円のメニューを追加してみる。

それだけで、ぐっと800円のメニューを注文してもらえる確率が高くなるそうです。


…とまあ、こんな、思わずへぇ〜と言いたくなるようなネタがいっぱいでして、

なかには、合コンには、自分よりも少しだけ不細工なぐらいの人を連れていくと、自分の魅力がアップしてみえる、なんていう「明日にも使えそうな恋愛高等テク」も!(笑)


単なる筆者の主張や経験則ではなく、きちんとした統計や実験に基づいたものばかりのようですし、、

この手のトピックがお好きな方はもちろん、そうでない方も興味深く読める一冊だと思います!
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2011年08月15日

なぜリーダーは「失敗」を認められないのか。

しばらく前に読んだ本ですが。

なぜリーダーは「失敗」を認められないのか―現実に向き合うための8の教訓 [単行本(ソフトカバー)] / リチャード S テドロー (著); 土方 奈美 (翻訳); 日本経済新聞出版社 (刊)

日本経済新聞出版社刊の『なぜリーダーは「失敗」を認められないのか―現実に向き合うための8の教訓』です。

ビジネス本関連の書評が掲載されていたのを見て、手に取った一冊じゃなかったかな〜と。

ざっくり要約すれば、「目の前の真実を無視する」「否認する」「目をつぶる」ことが、避けられたであろう失敗の原因になっている…と、そんなお話です。

誰しも、認めたくない現実に目を向けるというのは難しいこと。でも、それこそが大切なんだとあらためて考えさせられます。

原発の問題しかり、視線を外したくなる現実と真摯に向き合い、常に客観的な視点を持ち続けられるような「高い人間性」を養いたいものです。
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2011年07月24日

田舎力。

田舎でも、きちんとやれば、ビジネスは成立する。

田舎力―ヒト・夢・カネが集まる5つの法則 (生活人新書) [単行本] / 金丸 弘美 (著); 日本放送出版協会 (刊)

どうやって農業をビジネスにするかを考えていた時に、雑誌で紹介されているのを見て手に取った一冊。食環境ジャーナリストの金丸弘美氏が書かれた『田舎力ーヒト・夢・カネが集まる5つの法則ー』(NHK出版)です。

全国各地の農山漁村を巡り、地域おこしの成功例を取材。その秘訣を具体的に紹介しています。

なかには、個人的に大好きな三重県の「伊賀の里モクモク手づくりファーム」も、成功例のひとつとして掲載されていたり。(税金がらみのお話で、最近はちょっと元気ないですが。。。)

この手の成功事例というのは、所詮、成功後ならなんとでもいえるという意味で「後知恵」のバイアスが掛かったものだということは十分考慮に入れないといけないですが、

それにしても、田舎ならではのブランディングの仕方とか、田舎ならではの魅力の見つけ方なんかは、とても参考に部分が多いのではないかと。


地元・一宮をなんとか盛り上げたい――。

「地域おこし」は、僕のビジネスのテーマのひとつでもありますから、

活かせる部分を少しずつでも実践していければいいなと思います。
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2011年07月16日

競争と公平感。

いきなりですが、あなたの薬指は、人差し指と比べてどれぐらい長いですか?

競争と公平感―市場経済の本当のメリット (中公新書) [新書] / 大竹 文雄 (著); 中央公論新社 (刊)

ちょっと前、というか年初ぐらいに読んだ1冊なんですが、大竹文雄氏の『競争と公平感ー市場経済の本当のメリット』(中公新書)です。

帯によれば、「週刊ダイヤモンド 2010年のベスト経済書・第1位」、「日本経済新聞 2010年エコノミストが選ぶ経済図書ベスト10・第3位」とのこと。

…なんだか、某化粧品のCMみたいな感じで数字が踊っていて、新書コーナーの中でも結構目立つと思いますので、読まれた方も結構いらっしゃるのではないでしょうか?

で、この本、その内容の程は?というと、これがまた、なかなか面白い!

「オフィス・ヒライが選ぶ経済図書ベスト10」でも、今年の1位、2位を争うのではないでしょうか(笑)


本のタイトルからすると、めちゃめちゃお堅い経済書を連想すると思いますが、

例えば、「夏休みの宿題を最後に必死になってやる人は、ギャンブルやタバコにはまりやすい」とか、

「看護師の賃金が低下すると、患者の死亡率が上昇する」といったものまで、

軟硬織り交ぜた多彩な話題が取り上げられていて、フツーに読み物として楽しめます。


タイトル通りの「競争や公平感」について真正面から学びたい、考察したいという方には、ちょっと方向違いな一冊になってしまう恐れもありますが、

いずれにしても、新たな視点で物事を捉えるきっかけを与えてくれるような、新鮮な刺激のある一冊かと。


…ちなみに、冒頭の「人差し指と薬指の長さ」のお話。

実はコレ、相対的な薬指の長さが、男性ホルモンの多さを示しているそうなんです。

で、研究によれば、一流スポーツ選手とそれ以外の選手と比べてみると、一流選手の方が相対的に薬指が長いそうな。


最近は「草食系よりも、肉食系男子でしょ!」なんて女子のみなさま。

次の合コンでは、男性陣の薬指に注目してみてはいかがでしょうか?


…まあ、あんまり男性ホルモンが多すぎて、ムンムン!してるのもウザいですが。。。

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2011年07月07日

じつは稼げる「プロ講師」という働き方。

フリーライター講座でもはじめてみましょうか?

じつは稼げる〔プロ講師〕という働き方 独立 副業 定年後 子育て中 介護中…誰でもできる! [単行本(ソフトカバー)] / 濱田 秀彦 (著); 阪急コミュニケーションズ (刊)

ウソです、今のところ(笑)。な〜んて、以前に専門学校の方から依頼されて、特別講義を行ったことはあるんですが、「書く」「聞く」のは達者(!?)でも、しゃべるとなると全く勝手が違うようで。なかなかうまくいかなかった記憶があります。


で、図書館で手に取ってみたのが、コミュニケーション・キャリア開発のコンサルタントをされているという濱田秀彦氏が書かれた『じつは稼げる「プロ講師」の働き方』という一冊です。

いろいろとビジネス系の本は目にしますが、これだけ「講師」に特化した本はあまり見かけたことがありません。

「講師の話し方」なんかの本は他にもある気がしますが、具体的にどうすれば「講師デビューできるのか?」や、収入アップの方法、具体的な講義の組み立て方に至るまで、ここまで突っ込んだハウ・ツーが詰まった本はないのではないでしょうか?

本業としてはもちろん、サラリーマンの副業として、定年後の第二の人生として、初期投資が少なくてすむ「講師」を仕事にしたいと考えている方は結構いらっしゃると思いますので、

そんな方にとっては、たぶん手に取って損のない一冊だと思います。


それにしても、この本によれば、無名でも年収1000万円の講師はザラにいるとのこと。


皆さんと次にお会いする時は、フリーライターではなく「講師の平井」になっていたりして(笑)


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もう怒らない!これだけで子どもが変わる魔法の“ひと言”。

一応、イクメンなもので。

もう怒らない!これだけで子どもが変わる魔法の“ひと言” [単行本] / 若松 亜紀 (著); 学陽書房 (刊)

今年の前半は仕事に没頭しすぎて、子育てに主体的に取り組めていなかったなぁ〜なんて反省をしながら、ふと図書館で見つけて「衝動借り」した一冊。

若松亜紀さんの『もう怒らない!これだけで子どもが変わる魔法の“ひと言”』(学陽書房)です。

その後、メディアでもお勧めされていたりして、そこそこ注目されている本みたいですね。

プロフィールによれば、著者の若松さんは、私立の幼稚園に勤務後、出産・子育てを経て、子育てサロンをオープンし、講演やセミナーなども開催されている方のようです。

で、本の中身は?というと、育児について難しい理論を振りかざすのではなく、「こんな風に声を掛けたら子供が変わった」という具体的な事例を紹介しながら、決して押しつけにならないように優しく「こうしたらどう?」と諭してくれる内容になっています。

イラストや四コマ漫画を使ったかわいらしい体裁になっているので、きっと「ママ向けのガイド」なんだと思いますが、子供との接し方に悩むパパにもなかなかお勧めだと思います。

例えば、

・「早く!」というと焦るだけ。「ゆっくりでいいよ」と声を掛けるといい。
・やらされ感のある「…しなさい!」より、一緒に「…しよう!」と話してみる。
・何事もなかなか決められない子には、「●と×、どっちにする」と選択肢を示してあげる。
・「自分目線」ではなく、子供たちに寄り添った「相手目線」で伝えてあげる

…などなど。一つひとつエピソードが5〜6ページぐらいで簡単にまとめられているので、パラパラとめくって気になった部分から実践してみるのもいいかもしれません。

子どもと接する時に役立ちそうなのはもちろんですが、読み進めていくと、なんだか大人とのコミュニケーションにも役立ちそうな感じがしてくるのが不思議。

結局、「相手の事を考える」という意味では、子供と接するのも、大人と接するのも、基本は同じということなんでしょうね。

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原発事故 残留汚染の危険性。

最近、読んだ本の中から少し。

原発事故 残留汚染の危険性 [単行本] / 武田 邦彦 (著); 朝日新聞出版 (刊)

テレビなどでもすっかりお馴染みの顔となった中部大学・武田邦彦氏の著書『原発事故 残留汚染の危険性』(朝日新聞出版)です。

いろいろ専門家の方は出てきますが、分かりやすく端的に物事を説明していただけるという点で、視聴者の方からも好感度の高い先生の一人ではないでしょうか?

本書では、原発の問題点などを分かりやすく整理した上で、発刊時点から取りうるベき対処法や注意点などを列挙しております。

よりタイムリーなトピックは、武田先生が頻繁に更新されているブログに詳しいですが、ざっくりと「原発の問題点・怖さは何なのか?」を掴むにはとてもいい一冊のように思います。

…ただ、本書の中にも「専門家のいう「安全だ」はあてにならない」という一文がありますが、そういう意味では、武田先生の意見が「絶対」ということもないかもしれない。

未曾有の大災害、人類が経験した事のない事態が数多く発生しているわけで、誰かに「判断を頼る」こと自体がそもそも間違いなのかもしれません。

具体的な数値がなかなか出てこないのは問題ですが、一人の専門家の意見を鵜のみにするのではなく、

幅広い知識や情報を集めながら、自分なりの判断、取捨選択をすることが大事なのかなと感じます。

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2011年06月26日

学問のすすめ。

やっぱりお札のなる方というのは。

学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書) [新書] / 福澤 諭吉 (著); 斎藤 孝 (翻訳); 筑摩書房 (刊)

皆さんもご存知…ですよね? 誰もが大好き!?諭吉さん、福澤諭吉の『学問のすすめ』を、『声に出して読みたい日本語』などで有名な齊藤孝氏が訳した『現代語訳 学問のすすめ』です。

実はお恥ずかしながら、今まできちんと『学問のすすめ』を読んだことがなかったんですが、その内容たるや、本当に納得させられることの連続!

流行りのビジネス書や自己啓発本を読むよりも、こうした古典的な名著を熟読する方が、よっぽとタメになるなぁ〜と改めて感じさせられました。

また、この「現代語訳」がなんとも絶妙で、おそらく原文はもっと難解なんでしょうが、訳のおかげでスラスラと読んでしまえるのが良い感じです。


実用性のない学問ではなく、普通の生活に役立つ実学を学べと説いていたり、

経済的にも、精神的にも「独立」することの大切さを述べていたり。


日本の政治について語っている部分なんかは、

明治初期に書かれたものとは思えないぐらい、

今の政治のあり方に通じる部分があったりします。



今年の「マイ・ベスト・ビジネス書」の候補になりそうな一冊です。

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30代からはじめる投資信託選びでいちばん知りたいこと。

またまたお金に関する本を一冊。

30代からはじめる投資信託選びでいちばん知りたいこと [単行本(ソフトカバー)] / 朝倉智也 (著); ダイヤモンド社 (刊)

投資信託の格付け評価を行う会社「モーニングスター」の代表取締役COO、朝倉智也氏が書いた『30代からはじめる投資信託選びでいちばん知りたいこと』(ダイヤモンド社)です。

…それにしても、本のタイトルが長い。。。

まあ、本の内容はというと、もちろんタイトル通り、投資信託の選び方のお話。

前半部分は、この国の年金がなぜ危ういのか?という部分の説明からスタートし、「だから自分年金が必要」という話になり、その後、じゃあどういうスタイルがいいの?みたいな流れで、具体的な投資信託選びの話へと続いていきます。

で、この方の主張をざっくり言うと、「自分年金の運用には国内資産をいっさい組み入れなくてよい」というのが基本スタンス。

個人的にはちょっとバランス欠いてない?なんて思ったりもしますが、確かにこれからの新興国の伸びを考えると、あながちコレが間違っているともいえないと思いますし、

投資信託では「コストの低減が大事」と言っていたりとか、毎月分配型ファンドを批判していたりとか、

「売れているからいい投資信託というわけではない」という冷静な意見も述べられていたりして、

なかなか参考になる部分が多いような気がします。


新興国への投資をお考えの方にとっては、参考になる良書なんじゃないでしょうか?

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2011年06月24日

30代で知っておきたい「お金」の習慣。

先日、僕が個人的に尊敬している山崎元氏の記事に紹介されていたので。

30代で知っておきたい「お金」の習慣 [単行本(ソフトカバー)] / 深田晶恵 (著); ダイヤモンド社 (刊)

ファイナンシャルプランナーの深田晶恵さんの『30代で知っておきたい「お金」の習慣』(ダイヤモンド社)を読んでみました。

深田さんと言えば、雑誌や新聞などの各種メディアで頻繁に見る売れっ子FPのひとり。マネー系の雑誌で名前を見たことのある方も多いのではないでしょうか?

で、この本は、そんなお金の専門家が書いた「ソンしないために知っておきたいこと」をまとめた一冊。

「年収が多い≠お金持ち」だという解説にはじまり、家はいつ買うべきか? 老後にはどれだけのお金を準備する必要があるか?など、お金にまつわる気になる話題をざっくりと網羅した感じになっています。

で、タイトルにある「お金の習慣」、とりわけ「お金が貯まる人に共通する3つの習慣は?」というと、

1、先に積み立てでお金を貯め、その残りで生活していること
2、保険と住宅ローンで、お金をムダに減らしていないこと
3、男女とも、できるだけずっと仕事を継続すること

とのこと。確かにごもっとも。

生命保険でなんだかムダが多そうだな〜とか、住宅ローンをどうしようか?なんて迷っている30代の方には、とてもいい答えを与えてくれそうな一冊だと思います。

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日本は世界5位の農業大国。

更新が滞っている間に読んだ本の中から。

日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率 (講談社プラスアルファ新書) [新書] / 浅川 芳裕 (著); 講談社 (刊)

講談社プラスアルファ新書の『日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率』です。昨年かなり売れたみたいで、アマゾンのレビューも現在94件掲載されておりました。

日本の農業の危うさを主張する際、よく「日本の食料自給率」が引き合いに出されますが、この数値がうまい具合に利用されている、というのがこの本の主張です。

まあ、そうですよね…。

生粋の名古屋市民だった相方は、「田んぼなんて、高速で1時間ぐらい走らないとないと思っていた」なんてことを本当に話しますが(実際、稲刈り体験ために岐阜・高山まで行っていたそうな)、

三大都市圏のひとつと言われる名古屋でさえ、市近郊はおろか、市内にも広大な田園風景が広がっているわけで、

これで食料自給率40%と言われても、皮膚感覚として、確実におかしいですよね。

一度米作りを体験すると分かりますが、ヤツらの成長力たるや、ハンパないです!

「え?これだけ?」という分量の種籾から、とんでもない量の稲穂が実ります。


数字というのは客観的な事実を検証するための大切なツールのひとつだと思いますが、

それを鵜のみにせず、実体験による感覚を大切にすることも大事かな〜と感じます。



自分も昨年から「兼業農家」としてのスタートを切ったわけで、

本でも触れられている「戸別所得補償制度」の恩恵を受ける立場になったわけですが、

非農家出身で、全くの異業種から参入したものとしては、

良い・悪いの判断は別にして、なんだか不思議な世界だな〜と純粋に思います。


また、この本では、親世代から農業資材などを継承できないという点で、

非農家出身者が農業を志すことのハードルの高さを指摘していますが、

確かに、自分も実際にやってみて、ソフト・ハードの両面で「難しさ」を感じるのは事実です。

…とはいえ、自営業で何かを始めるためには、どんな業種でもリスクはつきもので、

それを言い訳にしていては、何も始まらないかな〜というのが僕の率直な感想ですが。


逆に、無利子で高額な融資を受けられる制度なんかもあったりして、

上手に使えば、他の産業よりも有利な面はたくさんあると思います。



農業を取り巻く問題点を指摘した一冊。

そちら方面に興味のある方なら、読んでソンはしないかな、と。
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2011年06月17日

道をひらく。

言わずと知れた、名著中の名著ですが。

道をひらく [文庫] / 松下 幸之助 (著); PHP研究所 (刊)

松下幸之助氏の『道をひらく』(PHP研究所)。

おそらく以前にも読んだと思うんですが、

少し前に改めて中古本で購入し、本棚に眠っていたので

昨日、引っ張り出して読んでみることにしました。


いや〜、それにしても、

なんだか深い言葉ばかりですね。


特に後半、「国の道をひらくために」で語られる言葉は、、

そっくりそのまま現代の政治にも言えることが多くて、

今こそじっくり読み返す価値がある一冊かも。



自己啓発本としては、やっぱり外せない本ということでしょうかね。



…それにしても、アマゾンの中古価格「246円」は安いと思うなぁ〜。

もし一度もお読みでない方はぜひ。

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2011年06月14日

毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術。

それにしても。

忙しいビジネスマンでも続けられる 毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術 (アスカビジネス) [単行本(ソフトカバー)] / カン・チュンド (著); 明日香出版社 (刊)

投資に関する雑誌記事などで、たびたび登場するインデックス投資アドバイザーのカン・チュンド氏の著書『忙しいビジネスマンでも続けられる 毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術』です。

それにしても、タイトル、長すぎます…。

でも、実を言うと、コピーライティングのイロハを紹介する古典的名著によれば、

単に抽象的なことを言う短いフレーズよりは、より具体性のある長〜いキャッチコピーの方が、実際の集客やレスポンスを見ると確かな反応があるんだとか。


で、この本のタイトルを見てみると、

「忙しいビジネスマン」、「毎月5万円」、「7000万円」、「積立て」という、

投資に対してちょっと気になりはじめたビジネスマンが関心を持つようなワードがちりばめられており、

単に長いだけじゃなくて、いろいろと考えて練られているんだな〜と、思ってみたり。



…と、なんだか少し脱線してしまいましたが、

本の内容は?といえば、タイトル通りの積立て投資術のお話。


まずは投資の前提として、収入・支出の全般的な見直しを勧めたうえで、

購入する際の申し込み手数料が無料のノーロード型インデックスファンドを選び、

これらの中でも信託報酬(毎年掛かる手数料)の安いものを組み合わせて、

コツコツと世界に分散投資をしていきましょう、というのが主な内容です。


あとは、本の中で具体的な商品を紹介しながら、

実際に積み立てる際の仕組みづくりについて詳しく解説しています。



最近、FPの資格試験のこともあり、

この手の投資に関する勉強をする機会があるんですが、

先日の日経新聞に、ここ20年間ぐらいの日本株への長期投資は、

特に有利と言えるほどの成績を残すことができていないといった内容が書かれていて、

なんだか積立てによる長期投資も、決して有利ではないような気がしてきています。

確かに、理論上は高い確率で利益を生むことになるんでしょうが、

「高い確率」ということは、「損することもある」ということなわけで…。



僕みたいな一般庶民には、

投資商品をうんぬんするよりも、

日々の節制や自己投資の方がよっぽど身のためかな〜と。

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2011年06月12日

原発と地震。

ブログ記事のタイトルだけを見ると、

なんだか東日本大震災関連の本のように見えますが、

実は違います。違うところがまた辛い。


原発と地震―柏崎刈羽「震度7」の警告 [単行本] / 新潟日報社 特別取材班 (著); 講談社 (刊)

講談社『地震と原発ー柏崎刈羽「震度7」の警告』。昨日ご紹介した「朽ちていった命」同様、今回の大震災を契機に、改めて注目されている本のひとつです。

サブタイトル通り、本の内容は、福島原発ではなく、新潟の中越沖地震で事故が起きた柏崎刈羽原発を取り巻く話。

事前に「まるで預言書のようだ」という書評を見ていましたが、

事故対応や情報開示の遅れ、いわゆる「原子力ムラ」の問題に至るまで、

今回の福島原発で露出した問題点が、ほぼそのままなぞるように書かれています。


本の中では、あとがきで、あらためて作家・高村薫さんの言葉を紹介しています。


「震災の不条理に原子力施設の事故が加わると、もうこれは人間の耐えられる限界を超えていくだろう。原子力の問題が難しいのは大事故を起こしたら終わりだからですよ」


発刊は2009年1月。

読後には、なんともいえないやるせなさが残ります。

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