2010年11月17日

マネー・ボール。

いや〜、これは面白い! 今までなんで読まなかったんだろ。


マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男

マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男

  • 作者: マイケル・ルイス
  • 出版社/メーカー: ランダムハウス講談社
  • 発売日: 2004/03/18
  • メディア: 単行本




たぶん野球ファンの方には、あえて語るまでもない作品だと思うんですが、大リーグの中で最も資金的に恵まれていない球団の一つだった貧乏球団・アスレチックスを、

限られた予算の中で効率的に有望な選手を獲得することで、常勝軍団へと作り変えたカリスマゼネラルマネジャーにスポットをあてた一冊。

最近、スポーツライター的な仕事はとんとご無沙汰ですが、この本を読む前と後では、野球に対する見方もだいぶ変わるような気がして、

改めて「野球って奥が深いな〜」なんて考えさせられたりします。

この本に登場するゼネラルマネジャー・ビリービーンが、選手を獲得する際に注目するのは、ちょっと変わった成績です。

例えば、出塁率、四球、長打率など。

守備に関する数値はバッサリ切り捨てていますし、

盗塁数に至っては、アウトになる危険を冒す行為であると捉えて、マイナスの要素に上げているぐらい。

本当にユニークな着眼点だな〜と感心します。

優勝までの道筋を、具体的な勝利数で表現したり、その勝利数のためには、どれぐらい得点し、どれぐらいの失点に収めればいいのかを分析したり。

ビジネスにも応用できそうなアプローチがたくさん含まれているような気がします。

野球好き、論理的な思考が好きな方には、とても面白い本だと思いますね。



…まあ、僕が、基本的に野球好きだからかもしれませんが。。。

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2010年11月10日

野菜の裏側。

野菜ってやっぱり奥が深い…のかな?


野菜の裏側 ―本当に安全でおいしい野菜の選び方

野菜の裏側 ―本当に安全でおいしい野菜の選び方

  • 作者: 河名 秀郎
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2010/09/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)





最近、自然農法、自然栽培といえば、リンゴの木村さんがフィーチャーされることが多くなり、その近辺の方が著書を出したり、共著に参加したりすることも目立つ気がしますが、

今回の本の著者も、そんな木村さん近辺の方。なんでもかなり昔から自然栽培の野菜の販売を手掛け、木村さんとも親交が深い人のようです。

で、肝心のこの本の内容ですが、う〜ん、正直、この著者の方が自然栽培の野菜を愛しているのは分かります。分かりますが、本当のところはどうなんだろう?というのが本音です。

この本の中に出てくる「有機栽培の危険性」というのは、実際に各方面で言われている事実です。特に硝酸性窒素のお話は、確かに日本人が意識しないといけない問題だと思います。

ただ、全体を通してみると、なんだか「自然栽培はいいんだ!」という前提ありきで評価がされている印象で、科学的な見地から客観的に自然栽培の特長を論じている感じはあまりありません。

あとは、後半、「医者にもクスリにも頼らない!」という部分は、いくらなんでもちょっと言い過ぎなんじゃないかな〜と。

その点、前述のリンゴの木村さんが書いた『自然栽培ひとすじに』では、科学的根拠というか、こうするから肥料成分的にも自然栽培は実現可能、というところまで踏み込んでいて(…すでにちょっと記憶も曖昧ですが)、

この本の方が、読者としてはより納得感のある内容だったかな〜、と感じます。


あと、個人的に一番気になったのが「農薬の歴史を振り返ると」という部分。

レイチェル・カーソンの『沈黙の春』により、世界各地でDDTという農薬の使用が禁止された、というくだりがありましたが、

実は今、このレイチェル・カーソンによる指摘が、科学的に根拠のないものだったことが各方面で立証されるようになってきており、

この「DDT禁止」によって、マラリア感染による発展途上国での死者が、とんでもない数に及んでいることから、

「レイチェル・カーソンによる大虐殺」ぐらいにまで、相当なバッシングを受けているようです。

まあ、もちろん、農薬の危険性を指摘したという社会的な意義は大きなものがあったのは事実ですが、

農薬=危険という固定概念を一度リセットし、メリット・デメリットを冷静に判断した上で、適切な使用(または不使用)を心がける、というのが一番大切な気がします。



…といろいろ書いてはみましたが、個人的には、自然栽培の魅力に惹かれる1人であるのも事実。

昨日も「自己流自然栽培」で育てた、ラッカセイとサトイモをおいしくいただきました。

要は、できるだけ安全でおいしい野菜が食べたい。それに尽きるんですけどねぇ〜。

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2010年11月05日

20歳のときに知っておきたかったこと。

こちらは今どきの売れ筋の本ですよね。


20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義

  • 作者: ティナ・シーリグ
  • 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
  • 発売日: 2010/03/10
  • メディア: 単行本




今年は、すでに自己啓発系の本を200冊以上読んでいることもあり、最近の売れ筋の本にはあまり得られるものがないような感じを受けているんですが、

実は、この本にも同じ印象を受けました(笑)

まあ、ただこれは、僕自身がこの手の本を読み漁っているからの話。

自己啓発本にあまり触れたことがない人にとっては、必要なマインドを簡潔にまとめてあって、なかなかいい一冊なのではないかな〜と思います。

ただ、個人的には、分量的にも、内容的にもちょっと物足りなかったかなぁ〜。


「自分の殻を破ろう」

「ルールは破られるためにある」

「機が熟すことなどない」

「早く、何度も失敗せよ」

「幸運は自分で呼び込むもの」

「新しい目で世界を見つめみよう」


目次からタイトルの一部を抜粋してみましたが、これを見ただけで大体内容が想像つきますもんね?

個人的に疑問に思ったのが、「早く、何度も失敗せよ」のくだり。

確かにアメリカでは失敗をすることが次への成功へと繋がる気がしますが、

日本とアメリカとでは、失敗に対する認識に大きな隔たりがあると思いますので、

その辺はもっと慎重にならないといけないだろうな、というのが読後の感想です。


もちろん、リスクが取れる範囲内で、失敗をすることはとても大切だと思います。

ただ、特に金銭的な面で大きなリスクを取ってしまうと、取り返しがつきにくい。

しかも、日本では一度事業に失敗してしまうと、「じゃあ、次の事業では頑張ろう!」なんて新たなスタート切れる人はほんのごく一部。

法人設立のメリットに「有限責任」なんてフレーズが書いてあるのをよく目にしますが、

確かに株主にとっては有限責任かもしれませんが、小さな会社の経営者にとっては、全く有限でも何でもない場合がほとんどだと思います。

何かの本で「一度事業で大失敗した人は99%再浮上は無理」といった内容を目にした記憶がありますが、

一度大失敗して成功した人がマスコミに取り上げられる「レアケース」だということを考えてみても、

やっぱり事業の失敗は、簡単に挽回できないものだと言えそうです。


「まずは小さいところから」

経営に関する本には結構出てくる鉄則の一つですが、

起業は、焦らず身の丈にあったことから始めることが大切。

自分にとってのリスク許容度をキチンと見極めながら、心身に負担の少ない経営を心掛けたいものです。


…と、なんとなく、自分に言い聞かせてみたりして(笑)

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2010年11月03日

ブルー・オーシャン戦略。

こちらは少し前の話題作だと思います。


ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)

ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)

  • 作者: W・チャン・キム
  • 出版社/メーカー: ランダムハウス講談社
  • 発売日: 2005/06/21
  • メディア: 単行本




2005年の発刊ですが、いまだに「ブルー・オーシャン」という言葉は結構いろんな場面で見かけますから、それなりに話題になった一冊でしょうか。

ブルー・オーシャンというのは「未開拓の分野」を比喩した言葉。

血みどろの熾烈な競争を繰り広げ、レッド・オーシャン=血の海と化した主戦場を抜け出し、

新たな分野を切り開いて、他を寄せ付けない魅力あふれる事業を展開しよう、という話です。


確かに理論には納得。でも、そのブルー・オーシャンを見つけ、長い間守り続けるのって、おそらく相当に大変だろうな〜と思います。

いくらブルー・オーシャンを発見したとしても、すぐに他社が追随してきて、またその場所で激しい競争が繰り広げられることが多いわけで、

なかなか「誰も来ない大海原」なんて発見しようがないよな〜、なんて考えながら読みました。


で、自分なりに考えてみたのが、「灰色の水たまり戦略」。

この戦略では、大企業が絶対に進出してこない、魅力の薄い小さな商圏で勝負をかけ、自分だけの土俵を築き上げていく。

特に、個人事業主や零細企業の経営者には、なかなかいい戦略だと思うんですがいかがでしょうか?

…って、かなりテキトーな思いつきですみません。。。


まあ、ブルー・オーシャン戦略という名前はかなりカッコイイ感じですが、重要なのは本を読んで実践できるかどうか?

いずれにしても、未開拓の地を恐れず、常にトライを続ける姿勢だけは大切にしたいなと思います。

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2010年10月29日

超ヤバい経済学。

結構売れた経済学の本の続編。


超ヤバい経済学

超ヤバい経済学

  • 作者: スティーヴン・D・レヴィット
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2010/09/23
  • メディア: 単行本




経済学の本というとなんだかお堅い印象を受ける方もいらっしゃると思いますが、この本はもっとエンターテインメント性に富んでいて、純粋に楽しめる一冊だと思います。

下世話な話題も多いですし(笑)、新たな視点・発想を養うための一冊としてもいい。前作同様、なかなかのおすすめです。

例えば、酔っぱらって車を運転するのと、酔っぱらって歩くのとでは、実際どれだけ死亡率が違うと思いますか?

当然車の方が高い? いえいえ、著者によれば、統計的に「酔っぱらって歩く」方が、死ぬ確率が8倍も高いそうなんです!

…まあ、「一番安全なのは、タクシーで家に帰ること」という帰結になっているあたりは、あんまりにも当然すぎて面白くなかったりするんですが。。。



もし「車に乗らずに歩いて帰った方がいいですよ」なんて後輩社員がいってきたら、あなたののことを内心「あわよくば」と思ってたり…、なんてことはないですよね(笑)


…と、あなたは、言い切れますか?(笑)

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2010年10月27日

リーダーが身につけたい25のこと。

特に、普段から組織で仕事することもないんですけど。


リーダーが身につけたい25のこと

リーダーが身につけたい25のこと

  • 作者: 鈴木 義幸
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2009/12/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




僕がよく利用する図書館には、返却された本が一般の書棚に戻る前、一時的に仮置きされる本棚があるんですが、誰かがセレクトした本だけに、ここからピックアップするといい感じの本に巡り合うことが多かったりします。

今回の本も、そんな「誰かが読んだ後の本」から選んだ一冊。

この手のタイトルの本って、ハウツーに偏りすぎていて、著者の体験談だったり、狭い範囲にしか応用が利かない実践テクの紹介に終始するきらいがありますが、

その点、この本は、考え方の部分と、実践的な方法がバランスよく提示されている印象で、

なかなか良い本だな〜というのが読後の率直な感想です。


個人的には、なかなか「人を誘って仕事に巻き込む」というのが苦手だったりするんですが、

この本では、「誘う力」をアップさせるために、まず「何でもいいから誘って、誘い慣れる」ことを薦めています。

まずは気軽なところから、ご飯に誘うような程度で試しながら、とにかく何でも人を誘うようにし、その後は、「具体的なイメージを伝える」「相手にとってのメリットを伝える」ことを意識しながら誘えるようになれば、周りをどんどんと巻き込めるようになっていくといいます。

ためしに、まずは、相方をランチにでも誘ってみようかな。断られたらショックですけど(笑)


また、リーダーには「逃げないこと」が大切だとも。逃げたくなる気持ちが芽生えてきたら、「一番会いたくない人に、一番会いたくないときに、会いに行け」という言葉を思い出すんだとか。このほかにも、リーダーは「楽観的」であるべきだとも書いています。

「楽観的」にはかなり自信があるかな〜。夫婦そろって「楽天家」ですから。


そして最後には「反応は自分で選べる」というくだり。これは、僕の好きな『7つの習慣』でも語られていますが、

「刺激」と「反応」の間にはスペースがあり、このスペースでどのような選択をするのかは、すべて自分に委ねられているという考え方です。

例えば、「子供が夜泣きでうるさい」という「刺激」があった時に、「うるさいと怒鳴ってイライラする」という「反応」を示すのか、「子供と接するいい機会だと思う」という「反応」を示すのか。

その「反応」にどのような選択肢を並べ、どれを選ぶのかはすべて自分次第、というわけです。

…例えがかなり自分よりでなんですが。。。

個人的には、「幸せ」というのは、この「反応」の部分にあると考えていまして、

例えば、同じ事柄が起きた時でも、それを「幸せ」と感じるのか、「不幸」と感じるのかは、すべて本人の主観、選ぶ「反応」の違いにあると思っています。

「幸せになりたい!」なら簡単! 今この瞬間を「幸せだな〜」と思えばいいだけです。

「フリーライターになりたい!」なら、今この瞬間から「フリーライターです!」と名乗って、名刺を作成すればいいのと同じこと…のような気がしますが、いかかでしょうか?


…と、なんだか話が脱線気味ですが、もしよろしければ、この「刺激」と「反応」の間を意識して1日を過ごしてみると、いつもとは違った視点で物事を進められると思いますよ。

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2010年10月26日

ビジネスで一番、大切なこと。

最近出た本ですが、図書館で借りてみました。


ビジネスで一番、大切なこと 消費者のこころを学ぶ授業

ビジネスで一番、大切なこと 消費者のこころを学ぶ授業

  • 作者: ヤンミ・ムン
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2010/08/27
  • メディア: 単行本




ビジネスでは、「差別化」というフレーズがいろんなシーンで出てきますが、最近、差別化を図りすぎて、結局意味分からない機能ばっかり追加された商品が増えている感じがしませんか?

…という部分にスポットあてているのがこの本。業界内の競合が、同じベクトルを向いたまま過剰な「差別化」を追求するあまり、以前なら2〜3種類程度だった同カテゴリーの商品が、膨大なアイテムを生み、結果的に「少しだけ機能が違ったアイテム群」として認知されるようになってしまっている――。そんな指摘をしています。

確かに、昔、食器用洗剤といえば、我が家では「ママレモン」が代名詞でした。でも、今では各社がしのぎを削り、より油汚れが落ちやすかったり、心地よい香りがしたり、肌荒れを防いだり…と、他社にはない付加価値を求めて、いろんな製品を出し続け、結果的にはどれがいいのか分からないぐらいアイテムが増えてしまった。

この本にもあるように、僕なんかも「じゃあ、そこそこ安ければどれでもいい」という選択に陥ってしまう。これでは、差別化して自社のブランドを確立するどころの問題ではない。

このような「差別化のジレンマ」ともいうべき状況が数多く生まれているといいます。


では、この状況をいかに打破すればいいのか? 著者は3つのアプローチを提案しています。

●リバース・ブランド
世の中の流れと逆をいく。あえてシンプルにしたり、時代と逆行するサイズ、デザインを採用したり。

●ブレークアウェー・ブランド
既存の分類を書き換えること。例えば、ロボットをペットにした「AIBO」、サーカスと質の高いエンターテインメントに変えた「シルク・ドゥ」・ソレイユ」など。

●ホスタイル・ブランド
好感度に背を向ける。あえてネガティブな情報を発信する。嫌いな人は大嫌い、好きな人は大好きという極端なマーケティングを行う。

簡単にまとめるとこんな感じでしょうか?

いずれも既存のマーケティングの考え方とは逆をいきますが、実際にこれで成功するブランドもあるのは事実。

ただ、こうなると、上手くいくかどうかは、正直「時の運」という部分が大きいのではないのかな〜なんて感じてしまいます。

教科書通りにマーケティングしても、成功する時もあれば失敗もする。

教科書と真逆のマーケティングをしても、成功する時もあれば失敗もする。

それなら、中小・零細企業は、教科書に反したマーケティングをした方が、メリットが大きいような気がします。どうしても大企業は社会の批判を嫌い「教科書通り」に陥りやすいですから。


基本的に、社会秩序を逸脱しない「適度なアウト・ロー」がモットーの僕ですが、

「教科書通り」ではなく、人と違った人生を楽しく歩んでいきたいな〜と。

それが、僕なりの「パーソナル・ブランド戦略」です。



なんてな。

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2010年10月22日

人間この信じやすきもの。

すでに発刊からだいぶ経過していますが、着実に重刷を繰り返しているようで。


人間この信じやすきもの―迷信・誤信はどうして生まれるか (認知科学選書)

人間この信じやすきもの―迷信・誤信はどうして生まれるか (認知科学選書)

  • 作者: トーマス ギロビッチ
  • 出版社/メーカー: 新曜社
  • 発売日: 1993/06
  • メディア: 単行本




ずっと中古本を購入したきりで、なかなか読み進めていませんでしたが、ちょっと時間が空いたタイミングで一気に読了いたしました。

内容はタイトルの通り、いかに人間の生活には迷信・誤信があふれているか、ということを一つずつ丁寧に分析した一冊になっています。

例えば、みなさんは、何かのパーティーに呼ばれて、「知人と知人の誕生日が一緒だった」なんて「奇跡の偶然」に遭遇してことはありませんか。

仮に、23人が集まるパーティーが開かれたとして、その列席者の中に「誕生日が一緒の2人」がいる確率は、どれぐらいになるでしょうか?

0.5%?

いやいや、0.02%?

もう少し高くて、5%ぐらい?

この本によれば、正解は、ほぼ50%!!

…冷静に考えてみると、確かにそうです。

ちなみに、35人が集まれば、誕生日が同じ組ができる確率はおよそ85%にもなるといいます。これですと、まったく奇跡でも何でもなくなりますよね。

というわけで、人間が「すごい偶然」「奇跡」「不思議な力」と考えがちな出来事も、冷静に分析してみると、それほど希少なことではなかったりするわけです。


このほかにも、「巷にあふれる胡散臭い健康法がどのようなメカニズムで盲信されるのか」や、「人から聞いた情報はどれぐらいウソが多いのか」など、さまざまなケースで生まれる「誤信」を解説しています。

単純に読み物としても面白いですし、実生活にも役立つ方法論・思考法も満載。

ちょっとボリュームは多いですが、「一度読んでみてソンはない!」と断言できる良書です。

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ニーチェ 道をひらく言葉。

話題の「ニーチェ本」ですが、図書館で見つけてみたので。


ニーチェ道をひらく言葉 (智恵の贈り物)

ニーチェ道をひらく言葉 (智恵の贈り物)

  • 作者: ニーチェ
  • 出版社/メーカー: イースト・プレス
  • 発売日: 2010/05/20
  • メディア: 単行本




話題の「ニーチェ本」に触発され、おそらく急きょ発刊された「二匹目のドジョウ」の方になると思うんですが、

ニーチェの哲学が分かりにくいのか、それとも突貫工事で編集した本のサガなのか、

個人的には、あまり「道をひらく」ためには役立ちそうもないな〜という印象です。

むしろこの言葉をきっかけに、「道に迷って」しまいそうな。

…まあ、それがニーチェの哲学の真骨頂なら、それはそれで、本としては成立しているのかもしれませんね。


ともあれ、この手のダイジェスト版でお茶を濁すのではなく、

きちんと原書に当たらないといけない、という教えでしょうか。


次回は、「超訳 ニーチェの言葉」を覗いてみたいなと思います!



…って、懲りてへんやんッ!!

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頭がよくなる思考法。

タイトルがなんだか安直ではありますが。。。


頭がよくなる思考法 天才の「考え方」をワザ化する (ソフトバンク新書)

頭がよくなる思考法 天才の「考え方」をワザ化する (ソフトバンク新書)

  • 作者: 齋藤 孝
  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2009/09/17
  • メディア: 新書




こちらは図書館で手にした一冊。「頭がよくなる」とは、なんだか軽い感じがしないでもないですが、ベストセラー&有名人の著書ですし、どんなものかな〜と読んでみました。

基本的には「物事の考え方」のお話。

発想を柔軟にして新たなアイデアを見つけるためには、既存の前提に縛られるのではなく、一旦「常識」というタガを外してみたり、全く違った視点から見ることがいかに大切なのか、ということが書いてあります。

そうは言っても「常識という色眼鏡」はなかなか外せないもの。それをうまく外す方法論みたいな部分にも踏み込んだ内容になっています。

また、「感情」を上手に隔離しながら、「否定」の議論を繰り返すことで、よりよい正解を導き出していくことが大切だ、とも。

ただ、個人的には、この「感情を切り離す」という部分がかなり難しくて、日本人には「否定」を繰り返すディスカッションの中で何かを生み出すという作業は、お互いに相当な信頼関係とコミュニケーション能力がない限り、人間関係まで崩壊する危険性をはらんでいるような気がします。

もちろん、この本の中でもそのリスクには触れていますが、自分なりのアレンジなり、方法なりを確立することは必要かもしれません。

現に、自分の妻に、この「否定の繰り返しの中から正解を生み出す」という方法を試してみると、最終的には相当に高い確率で「夫婦喧嘩」にまで発展しますから(笑)

あ!、うちの場合は、前提条件である「信頼関係」に問題があるのかも。。。

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2010年10月15日

勝つ!就活。

一応、求人関係の仕事をいろいろやっている関係で。


ビジネス心理学の達人が教える 勝つ!就活

ビジネス心理学の達人が教える 勝つ!就活

  • 作者: 内藤 誼人
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2010/09/10
  • メディア: 単行本




時期的なこともありますが、毎年のように秋になると就職活動関連のお仕事をいただくことが多くなります。

2011年に引き続き、2012年の就活戦線も非常に厳しくなりそうで、現在の大学3・4年生は大変だな〜と思いながら、仕事をすることも多いんですが、

そんな中、図書館で就活関連の本を見つけてみたので手に取ってみました。

タイトルは「勝つ!就活」。「勝つ」という定義は人それぞれだと思いますが、誰かに勝たないと内定を獲得できないという意味では、勝敗のはっきりでる戦いかもしれませんね。

ただ、就活で問われるのは人としての総合力。勉強を頑張ったとか、部活に精を出した、ということも大切な要素かもしれませんが、学校では磨かれない「人間力」みたいな部分が問われるだけに、学生さん側に戸惑いが大きいのも分かるような気がします。

今まで受験勉強のためにひたすら頑張ってきて、大学に2年半通った時点で、「勉強以外の人間力」を問われても、対応しきれないというのが正直な感想ですよね。

…せめて中学生や高校生の頃から、もっと将来の夢や目標を意識し、それに向かって努力を続けていくことを奨励していかないと、なかなかこういった就活時に感じる「漠然としたギャップ」というのは埋まっていかないような気がします。

と、前置きが長くなりましたが、本の内容は?と言いますと、従来の就活マニュアルに対する批判が基本スタンス。「自己分析は無用」、「会社研究はほどほどに」など、就活マニュアル本には当然のように書かれている内容をばっさりと切り捨てている部分が目立ちます。

個人的に共感できるのは、「実力と努力ではなく、大きく運が左右する」というお話。正直、人事担当者とのフィーリングで決まる部分も多いですから、いくら努力しても、会社の風土、ひいては担当者の好みに合わなければ、いくら実力があっても、いくら努力しても、内定を獲得できないケースもあります。

ただ、就活マニュアル本を読む人は、どうしたら自分をアピールできるだろう?と悩む人がメイン読者なわけで、この本にあるように、「御社の商品を10個ほどお貸しください。2時間以内に売ってきてみせます。それで私の営業力を判断なさってくださいませんでしょうか?」みたいなことを面接で言える度胸と自信があるなら、この類の本を読まなくても、営業職としていろんな企業から内定が勝ちとれると思います。

…そんな大胆なことができれば誰も苦労はしないですよね。。。

また、「花形企業は最初から志望するな」というアドバイスもありますが、そういった業界に入りたいと願う学生が多いのも事実。…というわけで、出版関連で働く先輩から少しだけ個人的にアドバイスするとすれば、みんなが知っている出版社ではなく、中・小出版社や、下請けで制作を請け負う編集プロダクションなどを狙うこと。ここなら実務経験をしっかりと詰めますし、将来的には大手出版社への転職する道も。僕みたいなフリーの立場で活動することだって可能です。たぶんテレビ業界なども同じような構造のはず。もし参考になればいいですけど。

だいぶ脱線した感もありますが、既存の就活マニュアルとは違う視点を教えてくれる本であるのは確か。就活マニュアル本はなんか違う!と感じられる方なら、一度手に取ってみて損はないかな〜と思います。

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2010年10月13日

日本人への遺言。

先日、とある雑誌で将棋の羽生さんがお勧めしていた一冊。


日本人への遺言

日本人への遺言

  • 作者: 松原 泰道
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2009/02/26
  • メディア: 単行本




昨年、101歳でお亡くなりになったお坊さんが書いた本。文字通り「遺言」になったわけですが、その中身は決して年寄りのお説教という感じではなく、人への愛があふれているような、そんな内容になっています。

人間、101歳も生きると考え方も常人の粋を超えてくるのでしょうか? 最近、農作業をしている関係で、80歳以上の年齢の方にお話を伺うことが多いですが、実に「利他の精神」にあふれていて、本当に見習うべきところばかりだな〜と痛感します。

…と、話が若干脇道にそれましたが、本の内容は?というと、著者が人生について思うところを100個のトピックにわけて語っております。

ワンフレーズのものがあったり、具体的な事例を出して説明するくだりがあったり、いろんな緩急をつけながら、全体としてはさらりと読める一冊になっています。

例えば、失礼させていただいて、タイトルだけ引用させていただくと…、


・人生は例外がほとんど

・待つことができるというのは大きな勇気です。

・私にとって、家内あっての私です。

・怠惰心は本当にクズだと思います。

・社会的に成功しても、人間性を高めなければ意味はありません。

・無理をしない。無精をしない。無駄をしない。

・相手の感謝を期待して人に親切にするのなら、いっそ、やめちゃいなさい。


…などなど。自分が気になるフレーズだけを挙げてみましたが、皆さんも「う〜ん」と考えさせられる部分が少なからずあるのではないでしょうか?

直接的にビジネスなどに通じる本ということではないですが、人間の基礎、ベース部分を改めて見つめ直す意味では、しっかりと骨や肉になる大切なメッセージがちりばめられているような気がします。

いわば「社会人のための道徳の教科書」。そんなに堅苦しい内容ではありませんから、人生について悩んでいるような人は、ぜひ気軽に手にとってみることをお勧めします。心がすっと楽になる。そんなリラクゼーション効果もありそうな一冊です。

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2010年10月11日

スターバックスを世界一にするために守り続けてきた大切な原則。

たまたま図書館で出会った本ですが。


スターバックスを世界一にするために守り続けてきた大切な原則

スターバックスを世界一にするために守り続けてきた大切な原則

  • 作者: ハワード・ビーハー
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2009/01/23
  • メディア: 単行本




長年スターバックスの経営に携わってきた方による著書。表紙のロゴマークのインパクトが強すぎて、スタバファンでないとあまり楽しめないような印象を受けますが、これ、なかなかの良書です! 

…というのか、僕の好きな『ビジョナリー・カンパニー』や『1分間マネジャー』などにかなり影響を受けているみたいですから、そのあたりで純粋に好みが合うだけなのかもしれませんが。。。

で、その内容はというと、「自分に正直になる」「人を大切にする」といったビジネス全般に関わるもの。経営者のみならず、日々の仕事に悩むビジネスパーソンにとっても、将来の指針となりうる大切な考え方が網羅されている感じです。

今回は図書館でたまたま借りましたが、もう一度あらためて手に入れて読み返したいぐらいの一冊。

分量的にも200ページ超ぐらいですし、言葉の表現も平易にまとめられていますから、普段あまりビジネス書に触れていない方にもぴったりの内容です。

スタバという身近なお店を舞台にしていますから、例えば、就職活動中の学生さんにはとてもいい一冊ではないでしょうか? ただ、逆に入社を迷わせるきっかけづくりになってしまったらなんですが。

例えば、『あなたがかぶっているのは、だれの帽子ですか?』と問いかけ、自分の考えや感情に正直になることの大切さを説くあたりは、多くのビジネスパーソンがいろんなことを考えさせられると思います。

ともあれ、仕事に対するスタンスに悩んでいる人には、ぜひ手に取っていただきたい良書です!

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天才!成功する人々の法則。

先日の良書からのつながりで。


天才!  成功する人々の法則

天才! 成功する人々の法則

  • 作者: マルコム・グラッドウェル
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/05/13
  • メディア: ハードカバー




先日、偶然手にした『非才』という本がかなり良くて、その中でたびたび引用されていたことから読んでみた一冊です。

この本もかなりいい! …というか、『非才』同様、能力=才能という定説に鋭くメスを入れる感じが、努力派の自分にとってはとても心地よい感じがします。

ただ、1万時間という努力の必要性を説く一方で、「好機」に恵まれることも「天才」を生む重要なファクターだと語られています。

例えば、プロスポーツ選手には、圧倒的に学年内で早く生まれた人が多い。日本で言うなら4〜6月ぐらいの人が多いらしい。

成長が早いことで同学年内で常に優位にたつことができ、それによってより高いモチベーションで練習ができたり、選抜メンバーなどに選ばれて高いレベルの練習に参加できたり…といったプラスの要素が働くことが天才を生む要因になっていると書いています。

どおりで! 2月下旬生まれの僕がなかなか体育で好評価を得られなかったわけですね。得意科目じゃないと思うと、よけいに体育自体にも興味が湧かなくなってきますし。

実際に50m走などのタイムを見てみても、同学年でも中の上〜上の下ぐらいでしたから、一学年下なら間違いなくトップクラスだっと思います。

それだったら、何かと選抜メンバーに選ばれて、スポーツ選手としての才能が開花していたかもしれません。

…なんて「たられば」を言っていてもしょうがないですけどね。逆にスポーツの才能が開花しなかったからこそ、こうやって文化系の仕事ができている、といえなくもないわけですから。

最近、「努力しても必ず成功するわけではないが、努力しなければ必ず成功しない」というのが、僕の座右の銘的なフレーズになっているんですが、

結局のところ、そういうことなんだな〜としみじみ感じさせてくれる本です。


それにしても、アマゾンのレビューでは、訳者である勝間さんへの批判がスゴイ感じですが、そういった部分を抜きにしても読んで損はない一冊じゃないかな〜と思います。

posted by もっぴ at 09:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

もし顔を見るのも嫌な人間が上司になったら。

日本振興銀行がアレなもんで。


もし顔を見るのも嫌な人間が上司になったら―ビジネスマン危機管理術 (文春新書)

もし顔を見るのも嫌な人間が上司になったら―ビジネスマン危機管理術 (文春新書)

  • 作者: 江上 剛
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2010/07
  • メディア: 新書




元々コメンテーターや作家として著名な方のようですが、やはり最近の日本振興銀行のトピックで一躍有名になった感が強いでしょうか。

で、そんな方が書いた一冊。タイトルだけをみると上司と部下のコミュニケーションの取り方を書いたような内容に思えますが、サラリーマンが直面するさまざまな問題に触れた内容になっています。

例えば、不倫がばれた時の対処法とか、痴漢冤罪で逮捕されたらどうすればいいのか?…など、

かなり具体的なケースに対して、どのように立ち振舞えばいいのかを、著者の目線からアドバイスしています。

それにしても、不倫がばれた人へのアドバイスの冒頭、「自分の責任です」というくだりには大きく納得(笑)

…ともあれ、何かと悩みの多い方には、なかなかに救いとなる一冊かもしれません。

posted by もっぴ at 09:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

地元の逸品を世界に売り出す仕掛け方。

取材をさせていただいたのがきっかけで。


地元の逸品を世界に売り出す仕掛け方―「知る人ぞ知る」を「カネのなる木」に変える

地元の逸品を世界に売り出す仕掛け方―「知る人ぞ知る」を「カネのなる木」に変える

  • 作者: 安藤 竜二
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2009/07/03
  • メディア: 単行本




先日とある媒体の対談で、著者ご本人にお話を伺う機会がありまして、インタビュー前に読ませていただきました。

単純にいえば、著者の方のサクセスストーリー&ビジネスのノウハウ本。ブランディング・プロデューサーとして活躍する著者ならではの鋭い視点が、平易な文体でまとめられていてとても心地よく読むことができました。

地元・愛知県にこんな人がいるんだな〜と感心しきり。自分も頑張らなあかん!とエネルギーをいただいたような気がします。

ちなみに、もっと「勢いありきの人」だと想像してインタビューに臨んだんですが、ビジネス的な感覚や発想もしっかりとしたものをお持ちで、僕が言うのもおこがましいですが、本当に好感が持てる方。常に優しい口調で語りかける、物腰の柔らかい人でした。

やっぱり一つ突き抜けた人ってなんだか違いますね。

…翻って、まだまだ小さなことでムキになることも多い自分。もっと人間的に大きく成長しないとなぁ〜。

posted by もっぴ at 09:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「不安」を「希望」に変える経済学。

結構お硬めの経済学の本。


「不安」を「希望」に変える経済学

「不安」を「希望」に変える経済学

  • 作者: 岩田 規久男
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2010/06/24
  • メディア: 単行本




…といっても、一般のビジネスパーソンでも十分に読める内容。なんせ、僕が読めるぐらいですから。

日本の財政に関すること、社会保障の問題、少子高齢化の問題、女性の社会進出、非正規雇用…などなど、いろんなトピックに触れながら「日本復活」への提言を展開しています。

純粋に良かったというのが率直な感想。特に「デフレが円高をもたらす」「悪いのは日銀の金融政策」とばっさり切り捨てているあたりは、なかなか面白いなと感じました。…この手のトピックに詳しい方からすれば、そんなに目新しい内容ではないのかもしれませんが。

ちょっと読むのは大変ですが、こういった硬派なビジネス書もいいもんですねぇ〜。

posted by もっぴ at 09:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ロングセラー商品の舞台裏。

ぐるぐるさん、お約束通り読ませていただきました。(今更ですが)


ロングセラー商品の舞台裏―ヒットを続けるのには理由がある

ロングセラー商品の舞台裏―ヒットを続けるのには理由がある

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 成美堂出版
  • 発売日: 2010/06
  • メディア: 単行本




巷にあふれているロングセラー商品にまつわる歴史、誕生秘話などを集めた一冊。

単に「ヒット商品」だと、その時代の流行りや偶然に左右される部分が多く、

普遍的な価値がなくても、タイミングさえ合えばヒットする可能性が多分にありますが、

「ロングセラー商品」には、世に出る際のタイミングの偶然要素はあるものの、

ずっと売れ続けるだけの「良さ」「魅力」がなければ「ロングセラー」にはならないわけで、

そのあたりに着目しているのが、なかなかいいな〜と感じました。


ただ、本の内容的には、ビジネスのノウハウというより「雑学」に近い内容。

じゃあ自分のビジネスにどのように応用するのか?と考えた時には、

なかなか活用しづらい部分があるかな〜というのが率直な感想です。

ただ、純粋にこれだけの商品の裏話を一冊で網羅しているのはお得感がありますし(ぐるぐるさん、きっと大変でしたよね?)、

いろんな商品に対する開発者の想いなどをざっくりと垣間見ることで、

マインド面でいい影響を受ける部分も多いのではないかな〜と思います。


まあ、単に雑学本としても、ビジネス上のちょっとした話題作り、飲み会のトークのひとネタにも使えそうですから、そういうものとして読んでみるのもいいかもしれませんね。

もしご興味のある方は、ぜひ覗いてみてください!

posted by もっぴ at 09:06| Comment(2) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ブックビジネス2.0。

最近話題の電子書籍がらみの一冊。


ブックビジネス2.0 - ウェブ時代の新しい本の生態系

ブックビジネス2.0 - ウェブ時代の新しい本の生態系

  • 作者: 岡本 真
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2010/07/16
  • メディア: 単行本




ウェブや電子書籍の台頭が出版に与える影響について、そっち方面の識者たちが書きつづった一冊。

ライターや編集者にとっては、なかなか厳しい現実が押し寄せてきているな、と感じさせる内容になっています。

…まあ、そんな現実を知ったところで、結局は「自分磨きに精を出す」「常に良いコンテンツを作り上げることを考える」以外に、特にやることもないかな〜なんて気もするんですけど。

ただ、「単に文章がお金になる」という構図がちょっとずつ崩れてきて、文章以外の付加価値の部分の創出も必要になってくる時代になりそうだな、というのが感想です。

例えば、入口(=音楽)をフリーにして、ファンを増やし、その他のモノ(=ライブやグッズ販売)するミュージシャンのように、

無料で提供した文章によって読者を掘り起こし、その中で、有料の本やイベント、グッズ販売などへと展開していくという、よりアーティスト的なビジネスの発想が求められてくるのかな、とも思いました。

それにしても、この本で語られている「ウェブ図書館」の構想はもっと衝撃的。

ウェブ上で本が見られるようになったら、出版社の存在そのものを破壊しかねません。

有料課金などの案が提示されていましたが、システムをうまく軌道に乗せるまでのうちに、中小の出版社は間違いなく淘汰されてくるでしょう。

電子化の波は、私たちのような末端のクリエイターよりも、出版社に大きなインパクトを与えそうだなと改めて痛感しました。


ともあれ、時代の波にうまく乗れるように、常にアンテナの感度を高くして、情報収集を怠らないように努めたいと思います。



まずは、最近購入した「ipod」を使いこなさないと。。。(←今更ですが)


posted by もっぴ at 08:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

結果を出す人の勉強法。

またまた最近の読書から。


結果を出す人の勉強法 - 評価、信頼、報酬、ワンランク上の仕事を手にする学び方

結果を出す人の勉強法 - 評価、信頼、報酬、ワンランク上の仕事を手にする学び方

  • 作者: 水野 浩志
  • 出版社/メーカー: こう書房
  • 発売日: 2009/10/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




こちらは図書館で借りた一冊ですが、いわゆるベーシックな成功ノウハウ本。いろんな本に書かれていることがざっくりとまとめられている感じです。

ビジネス書好きの方には物足りない感は否めませんが、この手の本を読まない方にはさらりと読了できていいのではないでしょうか?

posted by もっぴ at 08:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする